日別アーカイブ: 2019年3月21日

久々にEGについて語ってみるネタ、その2

弊社のS15のNAがくたびれてるとは言えせいぜい100馬力程度です。

当時のカタログ値は140馬力だったかな??

同じ排気量のS2000が250馬力。

あまりにも大きすぎるこの差ってどう狙って作ったか?にも大きく起因します。

上を回すとロッカーアームがフッ飛ぶと言われているSR20DEです。

昨日のハナシじゃありませんがこのままやってもおカネばっかかかっちゃって
結果を出すにはとてもイバラの道だと言うことがわかります。

どうしてもSR20DEにこだわるってワケでもありませんから。

全てはZ34V36へのフィードバックです。

ピストン、コンロッド、カムシャフトEXのみ、クランクシャフト、
一般販売されているパーツのポン組みも何台か経験しましたが、
排気量があるのでそれなりには結果は出ています。

S2000のようなフケ上がりとフィーリングをZ34V36に与えるために
ナニをやらなくてはいけないかはわかっています。

高回転を回してキチンとパワーが付いてくるために最終課題は充填効率と
燃焼伝播速度の向上だと弊社では考えております。

充填効率をS2000のF20Cから学び、燃焼伝播速度の向上はやはり
NASCARのエキスパートから学びます。

と言うのは、ビッグボアのNASCARエンジンではパワーの最大の障壁が
燃焼伝播速度だったそうです。

だったそうですと言うのは今は解決されているからです。

あのPORSCHEだってツインスパークなんてのを実装していたほどです。

今は無くなりましたね。

そもそも常温大気圧だとガソリンの燃焼伝播速度は40cm/秒くらいです。

例えば7,200rpmの時 7,200÷60=120つまり1秒間に
120回転するんです。

1秒間に120回転と言うことは1回転するのに1÷120=0.0083秒。

点火の上死点あたりでは0.002秒も無いんです。

そうなると0.002秒X40cm/秒=0.08cmつまり0.8ミリしか
燃え広がらないことになります。

ハナシにならないほど遅い燃焼伝播速度を劇的に上げていく方法が必要です。

それが適切な混合気だったり霧化状態だったり圧縮比だったりしますが
それでも限界が見えたのでPORSCHEはツインスパークを採用したと
考えられますが解決策って別にあったんですね。

ココんトコはMAZDAが頑張っていてSkyActiveテクノロジーって
CMでもやっていますがいくらなんでも一般には伝わんないと思います。

TOYOTAもF1を始めWRCやNASCARの経験がとても豊富なので
そう言う研究が進んでいるようです。

tumble

hicomp

knockcontrol