月別アーカイブ: 2017年8月

シーズンインの前に、適切な準備をネタ

お預かりしているH本様の車両、ATフルードクーラーも大容量化ですが
実際にお預かりして採寸してみると、既に付いているクーラーコアが、
気休め程度にしかならないほどの小ささ。

これでもお客様はそれなりにお支払いはしてきたはずです。

で、弊社でキチンと計測して既に取り付けられているコアよりも、実に
5倍以上の大きさで、しかもずっと軽いヤツを選定しました。

日本未流通のクーラーコアです。

フルードクーラーコアに対する造詣は、弊社は多分日本一です。

何でそんなこと言えんの?

ふっふっふ。

少しずつご案内させて頂きますが、ポイントは

オイルの粘性

油圧

で、それによって

コア段数

流路長

を変えています。

バッシャバシャのATフルードと粘性の高いデフオイルって、同じ考えでは
同じ結果に結びつかないんです。

メーカーによっても得意不得意があるんです。

温度計を付ければすぐにわかるハナシです。

最もバカらしいのが、

フルードクーラーを付けたのに、壊す

です。

アヤしい香りが漂ってきたので、コレ以上はイベントで直接お聞き下さい。

弊社のZ34,V36のPSフルードクーラーにも使われているメーカーで、
特徴はともかく軽くて良く冷えます。

弊社の試乗車をお試しになったお客様が、一律に感動して下さいますが
その内、必ず言及されることがあります。

ステアリングが軽い

弊社試乗車には、現状でフロントに265/40-18と言う純正よりも
ずっと太いタイヤを履いています。

それでも軽く感じられることに大きく貢献することが

PSフルードクーラーVマウントツインコア

です。

ご存じの通り、PSフルードはスポーツ走行で100%沸騰します。

特に日産車は、昔からダメダメですね。

何回もここで書かせて頂いておりますが、吹かないフルードを入れることが
正解ではありません。

それは沸点が高いだけのハナシであって、着実にPSステアリングラックや
PSフルードポンプは常時、高温にさらされていることになります。

だから、

冷やすことが正解

です。

最近、10万キロオーバーのお客様の車両をお預かりすることも多く、
適正に冷却系を対策されたお客様の車両は、そうでない車両よりも
ずっと状況がイイことも経験させて頂いております。

オーバークールくらいがちょうどイイみたいです。

EGオイルクーラー

デフオイルクーラー

PSフルードクーラー

ATフルードクーラー

長く楽しみたいお客様には、もう必須科目です。

ところで、

tracking

もう、なんでやねん!!!!

どうもATフルードクーラーコア来ねぇなと思ったら、香港に行っちゃった。

わかる人にはわかっちゃいますネタ

ニュースでやっていましたけど、昨日の東京の最高気温は35.1℃。

もうヤダ。

以前にも書かせて頂きましたが、東京の気温を公式に観測するのは、
日比谷公園と北の丸公園なんですって。

とても良く手入れされた芝生に囲まれた公園の風通しがイイ日陰で、
しかも地上から1.2mの高さに温度計が設置されているらしい。

ま、官と民のギャップを垣間見られる好例です。

そんなイイ環境に住める人、皇族くらいちゃうの?

フツー東京は、周りはコンクリートとアスファルトです。

サーキットコンセプトの温度計は、40度です。

エアコン入れない方が悪い

って言われりゃそれまでです。

こんなん見っけました。

tatebayashi

数値と言えば、やはり馬力です。

キチンと業界スタンダード化したいと感じるんですが、ま、ムリです。

400馬力って言われたんだけど

ここ4,5年で20回は聞いたな。

係数??

ロス馬力??

お客様にとってはそんなこたぁどうでもイイんです。

400馬力ってハナシなのに、なんで350馬力の718CaymannSに、
高速でチギられるの?

そりゃね、イロイロありますよ。

空力だったり車重だったり。

でも、弊社の経験上・・・・・400馬力どころか・・・・・・です。

自社化を推進していますが、どうしても自社ではできないこともあります。

弊社お得意様の車両を先週お願いして、完成してきました。

ついでに、入れ替わりで弊社の試乗車を預けました。

程なくして担当の鈴木君から電話。

試乗車、エンジンがイイっすね~~

クルマに関する情報は、ナニも事前に伝えておりませんでした。

違うのECUだけだよ

チューニングカーの経験がとて多い鈴木君、かなり驚いていましたね。

お得意様の車両、ちゃんとアップデートしてお納めさせて頂きます。

詳細はいずれSNS等でアップされると思います。

徹底的にこだわっている弊社のECU、お試しになってはいかがでしょうか?

今週末のスーパーオートバックス千葉長沼さんでお待ちしております。

モノ創りに昂ぶるネタ

1ヶ月くらい前に マツコの知らない世界 で、そうめんの特集をやっていました。

ご覧になった人も多いと思います。

そうめんなんかナニ喰っても一緒やろ

って、思っていました。

で、番組で紹介されていたイチバン良いヤツ、

揖保の糸  三神

ってヤツをお取り寄せしてみた。

確かに今までのそうめんとは全然違う。

ところがです。

今までのめんつゆが完全に負けている

こんなところにもトータルバランスが存在するとは。

で、ちょっとググってみたらあるわあるわ。

そんなかで、こだわりの強そうなトコからお取り寄せしてみた。

味も当然ですが、香りが全く違いました。

昨日、めんつゆの業者からこんな郵便物が届いていました。

temahima

てまひま

74ページもある大作です。

ダシのノーガキについて、語るわ語るわ。

どの世界にも、こういうこだわりを持った人っているんですね。

困ったことが一つ。

ココのめんつゆしか、食べる気になれなくなってしまった。

ハナシが変わるようですが、えりを正す想いでバルブ作り直そっと。

純正のバルブをアメリカに持っていって、

コレと同じのチタンで作って

って3年くらい前に完成させました。

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや

これじゃあ、こだわりもテマヒマも感じられませんね。

3年前とは比較にならないほど弊社も成長しています。

イギリスやドイツやアメリカで、トップランクのレースコンストラクターと
お取引をさせて頂くようにもなりました。

バルブの傘の形状、弊社が当初考えていたよりもずっと大事です。

イチからやりなおしです。

valveprint

まだまだ修行が足りネェな。

調律と言う名のチューニングネタ

健康診断、ココ20年以上やった記憶がありません。

それでも、今週のスーパーオートバックス千葉長沼さんのイベント後、
歯医者さんに行って、歯石除去をやりに行く予定です。

歯は昔からとても頑丈なんですが、歯石はどうにもなりません。

歯石が歯周病の温床になって、歯は頑丈でもそのうち歯が抜けるらしいです。

歯が頑丈なのに歯を失う、そんなバカらしいことはありません。

何のハナシだ?

いやいやいやいやいやいやいやいや

これがちゃんと密接な関係があるんです。

390RS初期型からオーバーホール (以下OH) を兼ねて続々と入庫です。

シーズンインまでに3台、間に合わせないと、です。

自宅の部屋にヘッドを持って帰って、コツコツと内職です。

head

そうしなきゃ終わらんとです。

これで、走行が5万キロ弱の燃焼室です。

いわゆるカーボンどっちゃり。

純正が、良くも悪くも10万キロは走るように設計されていると言う考えが、
燃焼室からも伝わってきます。

カーボンが溜まってヒートスポットができることや、カーボンの堆積で
燃焼室容積が減少して、その結果、圧縮比が上がってくるようなことも
ある程度は見越した設計になっているとも判断できます。

純正はやはり弊社が言うところの、安パイ です。

純正は、ノッキングを感知すると強力なノックリタード制御があります。

どんどん遅くなったとしても、それが原因で壊すようなことはありません。

でも、運転しているご本人は

最近、パンチが無くなったな~~

って感じるようになります。

こうなると、OH以外に適切な解決策はありません。

機構的に調子が良く無いEGを、ECUのセッティングで解決できません

燃焼室に堆積したカーボンをキレイに除去する

さらには、バルブとバルブシートの蜜着面も弊社のOH対象です。

純正よりもずっとパワーが出る分、今までにモンダイ無かった所にまで
影響を及ぼすことが充分に考えられますから。

おカネが潤沢にあるワケでは無いので、純正の新品EGを敢えてバラした
経験が弊社にはありませんから、メーカーがどのレベルの工作精度で、
VQ37を組み上げているかはわかりません。

弊社が追求するバルブシートの材質や工作精度を10と仮定した時に、
メーカーがどのレベルなのかも興味はあります。

純正の燃焼室は、鋳肌がラインから出てきたそのままです。

これだって、弊社の工作対象です。

熊木氏のような凄まじいほどの芸術的な研磨技術、教科書のようなお手本です。

今は時間効率費用対効果を重視して、鋳肌をどの位のレベルまで仕上げるか、
これまた弊社にとってはとても大きな課題ですし、お客様も興味があります。

コレは効果が大きいです

アレは投資に見合った効果は薄いです

って、キチンとデータに基づいた情報を蓄積していきたいです。

ちょっと見ただけでも、

ココはやらなきゃ

ってのが、数点見つかります。

しょせんは量産EGです。

それを調律して行くことが

チューニング

そのよう弊社は考えております。

モノ造りに昂ぶるネタ

もう4,5年前のネタですが、390RSの初期型で耐久性のハナシを
数式で検証したことがあります。

純正のメタルにかかる負担を、390RS初期型でも大幅に低減できました。

あれから5年、自分で言うのも何ですが弊社も大きく進化してきました。

ピストンの形状、ピストンピンの攻めた肉抜き、チタコンの導入、恐らく
390RS NEOのピストン、コンロッドだけでもかなりの負担低減を
見込める大幅な仕様変更となりました。

その他にも一つ一つご紹介させて頂きたいと思います。。

アメリカで、とても高精度なダイナミックバランスを見てきました。

そもそもは、NASCAR、DAYTONA等のレースエンジンを手がける
レースコンストラクターでイロイロと教えてもらいました。

タダですりゃ高回転が苦手なアメ車のエンジンをベースに、トップ技術者が
手を入れて行くと、常用9,000rpmで2時間近く周回を重ねられます。

しかもNASCARは、割とレギュレーションもキビしいらしくて、
ハイテク素材の使用が他よりも制限されているとのことでした。

なるべくイコールコンディションに近づけて、観客にバトルシーンを
楽しんで欲しいと言うエンターテイメント精神らしいです。

そんな限られた条件の下で、結果を出し続けてきた超一流の技術を
言葉は悪いですけど、盗んできました。

直径が1mの360度分度器も、そこで見ました。

特にV6は、構造上ダイナミック回転バランスを取ることが難しいらしいです。

直6やV8と比較して、比較的難しいと言うハナシなんですが、弊社は
敢えてソコを逆に考えます。

日本ではあまり浸透していないようなダイナミック回転バランス、
弊社の2号機に投入します。

やっても変わらないかも知れません。

気のせいレベルかも知れません。

例えプラシーボレベルだとしても、弊社はやる方を選択します。

富士のストレートでさらに最高速が伸びて耐久性にも貢献するはずです。

それにしても、ベースエンジンの素性としてはアメ車のエンジンよりは
VQ37の法が、ずっとイイような気がするんですけどね。

アメ車のエンジンにできること、できないことは無いと思います。

まずは、徹底したバランス取りとクリアランスの管理、そして
フリクションの低減ですね。

モノ創りに昂ぶるネタ

うわはははははははははははは

昨日、仕事が終わって部屋に戻ってきたらこんなんでした。

temp

もうね、万年熱中症のような気がします。

アタマはずっとイタいし、めまいは治ってんだかわからんくなったし。

ニュースを見ていたら、最高気温が30度を下回る日の統計をやってました。

去年が 9/22  おととしが 9/23 だったらいしいです。

で、最高気温が25、26度になる10月アタマになるとシーズンインです。

来年のGWあたりまでがシーズンで、一つ一つテーマや問題意識を持って
走り込みができるかどうかで、運転技術のランクがかなり変わってきます。

それに向けて、お客様も急ピッチで準備のために弊社をご利用下さいます。

昨シーズンに、チームサーキットコンセプトに入会のH本様の車両です。

そんなんあった?

楽しく走って自動的に運転技術が向上する、そんな弊社の理念に賛同下さり、
昨シーズンからのお付き合いをさせて頂くこととなりました。

愛知県からお見えで、富士のライセンスも取得しました。

きっと今シーズンもたくさんご一緒することと思います。

H本様からご相談を頂戴しまして、昨シーズンラストに弊社が富士で、
テストを敢行させて頂きました。

欲を言えばキリが無いんですが、まずは冷却系の見直しが急務でした。

次にはアシかな~~。

愛知県からわざわざ富士にお見えで、10分で終了ではあまりにも不憫です。

で、30分サル走りX3セットができるような仕様変更です。

が、実際にやってみるとかなりの知恵の輪状態です。

フロント開口部に、デッカいインタークーラーなんてモノが付いていたので、
冷却効率を追求した取り付け位置にとても苦労しました。

弊社入庫時に付いていた時よりも3倍くらいのコアをムリクリ装着です。

Applo13って映画の1シーンを思い出します。

付かないモノを付けるのがキミ達の仕事だ!!

で、さらなる冷却効率の向上を目指してダクトも製作しました。

hm86

カッコイイ完成品は、やはりオーナーさんが最初に見ないと、です。

弊社がここで何回も書かせて頂いておりますが、

カッコ悪リィの絶対イヤです

オイルクーラーコアやフルードクーラーコアを取り付けるよりも、
この穴位置やデザインや大きさの選定にずっと苦労しました。

付かないモノを付けるの、弊社は得意です。

ってゆーか、ポン付けのお客様が弊社に来ないだけのハナシです。

イイ物、ホンモノが支持されるとは限らないんですね、ネタ

7/24って東京オリンピックの開会式の日で、祝日になるらしいですね。

また休日が増える。

ほとんどの人は、休日が増えることには賛成だと思います。

ま、弊社には無縁ですけどね。

弊社がキチンと納期を守っていれば、休むことも厭わないんですが・・・。

でも、ぽつんと休日ができても、やっぱり弊社は開発を続けているでしょう。

昨日の別タンのネタ、たった1日でとても反響が大きかったです。

しかも賛否両論。

弊社らしいです。

やはり

ザックリでイイからいくら?

verPROはナニがどう違うの?

別タンのメリットは?

そりゃそうです。

キチンと一つ一つご紹介させて頂く予定です。

と言うのも、ヨーロッパで最新のテクノロジーを弊社が入手しても、
Z34,V36, S15にポン付けして結果が出るほど甘くありません。

セットアップ、チューニングは必須です。

さらに書くと、熟成はもっと重要です。

聞いてたハナシと違うな・・・・

と言うのは、多々あります。

理論値と実践の結果に齟齬が生じることも珍しくありません。

巨費を投じて今さら別タンなんてやる意味がどれだけあんの?

やってみたかった、よりもやるべきことを先にやれ

と言うのが、大方の反対意見でした。

今さらフツーの別タンなんて弊社が出しませんよ。

だからこそ、ナニが違うの? ってハナシになりますね。

こっから先は

例えば、通常のダンパーにはこんな構造的限界があります

って書き方をしたとします。

それを弊社のサポーターには、イベントだったり直接お会いしたりして
できるだけ正確にお伝えするように努めております。

厄介なのがやっぱりアンチです。

浮き草がこんなこと書いてっけど、実際はどうよ

って、行きつけのショップに持ちかけることもあります。

そうなると、

メンドくせぇなぁ~~~

って感じることにもなりますが、がそうも言えないので、

そんなことやったって変わんないよ

ってだいたいなります。

あの浮き草、余計なこと書きやがって

先月のイベントでも、似たようなことがありました。

経験上、サポーターをお一人作ると、アンチは2人作っちゃいます。

出る杭は打たれまくります。

情報発信はその方法も含めてとても難しいですが、そんな限られた中でも
正確な情報発信を続けていくことは、弊社の使命だと感じております。

もちろん弊社のお得意様には漏れ余すことなくウザいくらいに語ります。

って言うか、弊社のZ34とS15に試乗して下さった方がずっと早いです。

 

モノ作りに昂ぶるネタ

CircuitConceptサスペンションキットverPRO

いつもながら頭が下がる想いですが、3セット分も受注を頂戴しております。

かなり高価なのにです。

お問い合わせはもっとあるんですが、verPRO要らないです。

そもそも論ですが、

何で作ってんの??

ってハナシです。

弊社のお客様で、ver1やver2でちゃんとタイムに繋がっています。

完全に自己満です。

技術者としてやってみたかったんです。

日本でも、AutoSportsやMotorFan等の雑誌で、
タマ~~に特集記事が掲載れています。

技術は進化しています。

もともとは、スプリングがボヨンボヨンしているのを収めるために、
ショックアブゾーバーと言うモノが登場しました。

その後どんどん技術は進んで、減衰力をアクティブにそして効果的に
発生させることで、さらにタイヤの接地能力を上げてきました。

市販車ですら進化はめざましいです。

世界に名だたる日本の量産車が、最も遅れている部門でもあります。

ま、それでこそチューニングの効果も大きいんですけどね。

こういうのはずっとMercedesがリーダーでした。

今でも業界のリーダーに君臨していることに異議はありません。

ただ、ここ数年でかなり細分化されてきました。

PorscheやFerrariがスポーツに特化しているのは当然です。

最新のBMWやRenautやPeugeotに実に楽しいモデルがあります。

ある意味、PorscheやFerrariよりもしなやかです。

それを調査してみると、実は10年以上前からある技術なんですね。

やっと市販車レベルで具現化されてきたようです。

それにともなって、部品も手に入れられるようになりました。

ポン付けしていきなり結果が出るほど甘くはありません。

ここからは弊社の真骨頂です。

実践、検証、仕様変更

つまり熟成を重ねます。

やればやるほどドンドン良くなります。

さ、ここで最大の障壁、開発費 です。

1セット作るのに数十万かかります。

弊社はもちません・・・・。

で考えました。

テクノロジーはそのままで、廉価版で熟成してみる。

まずはS15シルビアの日産純正ダンバーをバラして、ニップルを溶接して
要らなくなったZ34の純正のブレーキゴムホースを使って作りました。

15damper

実にダンパーオイル量は純正比5倍です。

ガスの容量も倍あります。

こんなちゃんちゃかちゃんで作ったダンパーでも、テスターに掛けてみると
驚きの結果を叩き出しました。

実にしっかりした減衰特性に、とても正確でキレイなリサージュ図形。

これは楽しみです。

最高の費用対効果を常に追求する、ネタ

コレ、直接に目にした人は少ないとは思いますが、VVEL機構です。

vvel

インテークのカムシャフトですね。

日産純正部品です。

コイツを弊社で作っちゃったんです。

でも1作目、失敗しました。

そんなにカンタンだったら、もうとっくにどっからか製品化されています。

NAのメカチューンのキモと言えるインテークのカムシャフトです。

で、現在、鋭意製作中のS15シルビアのSR20と言うEGで、
メカチューンの定石を再検証しています。

まず、どうせNAメカチューンと言うモノに手を出すなら、最低でも

ピストン

コンロッド

INカムシャフト

EXカムシャフト

これだけは必要です。

ナニか一つでも抜けると効果がずっと低くなるのと、トータルバランスが
崩れてしまうので、この4つは最低限と考えます。

必要なだけであって、充分ではありません。

ただ、闇雲にイロイロと手を出してもイイ結果に繋がらないことも多いので
まずは、必要最低限の4点セットで組んでみようと画策中です。

これだって学ぶ事ってとてもいっぱいあるんですよ。

WPCがイイのか、それともDLCか? はたまたどっちも要らないのか?

いろんなことを耳にします。

某D1トップチームのEGを作っているK君によると、DLCは持ちが悪く
早くはがれてしまうようだ、と言う見解でしたし、86BRZのレースで
チャンピオン車両を手がけるA氏によると、WPCすら要らないそうです。

勉強や研究を重ね、有識者やエキスパート達から貴重なご意見を頂戴して、
自分で書くのも憚られるハナシですが、とてもとても成長してきました。

ナニか上があるハズだの精神は健在でした。

やはりそこはCircuitConceptです。

一つ一つ理論的に、実践検証を重ねていきます。

S15シルビアにおカネをかけられないので、敢えて安くやってみます。

安いからこそ、壊れてもイイんです。

それが弊社の血となり肉となりますから。

根が凝り性なモンですから、まずはこんなモンから作りました。

ネットを探して360度分度器の高精細画像をダウンロード。

A3の紙にプリント。

360deg

ステンレスの板を切り出して貼り付ける。

直径30センチの360度分度器を作りました。

NASCARのEGを作っているレースコンストラクターで見たものは
直径が1mくらいありました。

デカけりゃデカいほど、精度が上がるからです。

エキサイティングなEGを作るためには、攻めた事も必要になります。

安パイでEGを作っても、凡庸な結果しか待っていません。

それでもう一回イチから基本に立ち返って、正確なデータを自社で収集です。

既存の全ての常識を、いったん疑ってみます。

自社でキチンと検証して

コレは効果がある

アレは効果か低い

を蓄積していくことによって、お客様に費用対効果を正確にお伝えできます。

カネばっかかかっちゃって全然良くネェよ ┐(-。ー;)┌

が、とかくありがちですから、お客様の立場に立ち返って弊社なりの
正確で適切なご提言を続けていきたいと考えます。

あ、ソレいらないです

を自信を持ってお伝えしていきたいです。

Z34,V36のスペシャリストとして、です。

最高の費用対効果を常に追求する、ネタ

埼玉からK近様の最新型のverNISMOのが入庫です。

走行はまだ1,200Kmです。

18nismo

納車して、ほぼすぐに弊社を訪れて下さいましたようなモンです。

タイヤなんて、まだヒゲが生えています。

最近、verNISMOだらけ。

マイナーチェンジの変更点を確認しながら、K近様をお隣にお乗せして、
ちょいとそこいらをカッ飛んでみました。

200台以上のZ34を弊社は経験しているので、ちょっとした差でも
気が付いてしまうんですが、正直・・・・・差がわからない・・・・。

クラッチやシフト廻りが変わっているらしい。

ひいきの引き倒しって言っちゃあそれまでですが、マイナー前の車両に、
弊社のクラッチラインを入れた方がカッチリするし、シフト廻りも
弊社製ショートシフターの方がフィーリングがイイと感じています。

最新のverNISMOとは言え、久々のどノーマルです。

K近様と一緒に、どう言う方向性に持っていくかキチンと協議を重ねました。

やはり、交差点を曲がる度に辟易としてしまうフロントのロール剛性の無さ。

それはK近様も最初に気になったとのことです。

ECUは最新verなので、データが無く後日の作業となりました。

取りあえずの弊社スタビライザーと軽量ダイアグブレースバーのセット。

そして、弊社扱いのEGオイルとMTオイル。

今の気温と湿度では、当日のお取り付けはこのあたりで限界です。

もっと涼しくなれば、ピロアームくらいは当日取り付けも可能です。

それでも、

こんなに変わるんですね~~~フロントのハンドリングレスポンス

EGオイルやMTオイルもこんなにフィーリングが変わるんですね

と、とてもご満足で帰路に付かれました。

次には、弊社サスペンションキットと行くか? それとも女王蜂と
弊社マフラーにするか深~~く熟考して、ご注文を頂戴することに
なりました。