もちろん12Vは最低必要条件です。
無いとハナシになりません。
昨日も書きましたが十分条件を満たしているかどうかって電圧じゃ無いんです。
電流なんですけど電流っつってもいくつかある事を学びました。
バッテリーメーカーのデータを鵜呑みにしてはダメな数値が電流です。
きっと新品デキたてで実験室で測ったらその数値は出るんでしょう。
特にリチウムイオンバッテリーは通常の鉛バッテリーよりも温度依存性が
高いので冬の朝、もっと言ってしまえば弊社お得意様の北海道は中標津の
真冬の朝だって考慮に入れなくてはいけないんです。
その時に300Aくらいは発揮できる能力と容量が無ければEGスタートに
不安が残ってしまいます。
立ち上がりの突入電流ってヤツがココでは必要になってきます。
もひとつ大事な容量があるんです。
FDの時にも経験しましたしZ34V36でサーキットガンガンの車両だと
ちっこいバッテリーにするとEGの調子が悪くなるんです。
リクツで言えばオルタネーターが発電しているので絶対必要電気量は
足りている計算にはなりますが実際に走るとダメなことが多いです。
これこそが必要電気量は満たしてはいるものの十分性を満たしていないと言う
ひとつのイイ例です。
コレ、ご説明するのってタイヘンです。
きっと伝わらないだろうなって感じていますがいろんな角度から出来るだけ
情報を発信し続けたいと考えています。
弊社が感じるイチバン似たような現象がエアコンプレッサーです。
エアコンプレッサーなんてフツーのお客様には縁がありませんね。
でも板金塗装屋さんが使うような日立製の高っかいヤツとネット通販屋で
4、5万で手に入るヤツとでは使い勝手が天と地です。
同じ8Kgの空気圧でもちょっとなんか作業をさせるとその差は歴然です。
こんな説明じゃ絶対に伝わん無いだろうな・・・・・
特にサーキットを走る車両だとストリートよりも重要です。
EGさえ無事にかかっちゃえばストリートではあとはオルタネーターで
とりあえずはナントカなります。
ミョーな事はそうそう起きません。
これがサーキットだとちょっとハナシが変わってきます。
いつもココで書いていますが純正ってのはそれなりに考えられていて
それなりにバランスが取れています。
それなりに です。
残念ながらサーキットガンガンのことは考慮されていません。
6000、7000rpmを常用してVVELのモーターをフル作動させて
バッツンバッツン点火させるには電流の余裕が必要なこともわかりました。
我々チューナーと呼ばれる人たちは純正でそれなりに取られているバランスを
ある意味崩すことから始まります。
マフラー、エキマニ、ECU、質の良い製品だとパワーは上がります。
するとその状態でサーキットガンガンだといくらかは考慮されている
純正の余裕に黄色信号が点灯します。
そう言うことを理解しないでパカパカ交換していくと中には思いっきり
自分で律速段階を作っちゃってコレ、純正以下じゃんってことだって
弊社ではかなり経験させてもらいました。
で、メーカーも含めて何回も何回も変更してきたリチウムイオンバッテリー
性能だけじゃなくてコストの面でも充分満足行く製品をご提示できるように
やっと、やっとなりました。
いや〜〜長かった。
で、サウンドって言う昨日の副産物のハナシです。
あいかわらず引っ張るな〜〜