月別アーカイブ: 2022年10月

西の聖地鈴鹿でつくづく想うネタ、その4

ガソリンタンクを開けて燃料ポンプを交換していたらガソリンの匂いに興味を
持ったのか? いきなり大スズメバチが車内に2匹も入ってきました。

大スズメバチなんてほとんどの人が見たことないと思いますが体長5センチ
以上もあるので目の前で見るとかなりのド迫力です。

攻撃性がとても強いでお馴染みの大スズメバチですからここ10年以上で
イチバンびびりました。

2匹に刺されていたらもう救急搬送で2、3日仕事になんないと思います。

さて先日の鈴鹿ではもう1台、興味深いケーススタディーがあったんですね。

これまた別のメーカーの4枚ドアスポーツセダンです。

そして昨日の例と同じように何回も単独スピンをしていたんですが昨日の
ケーススタディーとは原因が全く異なるんです。

その原因というのがこれまた絵に描いたようなカックンブレーキでコーナーに
突ッ込むごとに毎回ギャッって音を立ててそれからABSが介入する、そんな
様子が観察されました。

ブレーキバランスがとても悪いというのが原因でコーナー進入時にノーズ
ダイブがかなり激しいんです。

ドライバーご本人さんも乗りにくいなぁって言う自覚はきっとあると思います。

ブレーキも皆さんが想像する以上にとても奥が深いです。

アシの時にも書きましたがスプリングをちょっと硬くして減衰もちょっと硬く
して車高をちょっと下げる恐らく世の中に売られているアシの98%くらいが
このパターンだと弊社は感じます。

先日の袖ヶ浦ではM上さまのアシの仕様変更も敢行しました。

次回から052を265/40R18から275/40R18に変更するので
そのままのアシのセットでは基本アンダーが強くなります。

それで前もってショックアブソーバーの減衰力を変更して275/40R18に
対応するようにセットをしてきました。

M上さんのインプレッションではクルマの動きは概ね良好で弊社が狙った
ような動きとなったので次回がとても楽しみです。

繰り返しになりますがスプリングをちょっと硬くして減衰力もちょっと
硬くして車高をちょっと下げたくらいでは絶対に良いアシはできないと
弊社では考えます。

ブレーキも全く同じでまたこのFERODOのチャートを見てみます。

 

 

これだけ多くの因子があるわけでもちろんそれをブレーキメーカーもそれを
認識しているからこうやって公開しているワケです。

本日のケーススタディーの4枚ドアスポーツセダン、明らかにイニシャル
バイト、つまり初期制動が強過ぎるのと、実際に自分で乗ったわけでは
ありませんがコントロール性が著しく悪いように感じてしまいます。

その結果、ギャっと毎回のようにタイヤをロックさせてしまうような進入に
終始してしまう、そんな印象でした。

恐らくそんな状態でも0.8Gも出ていないと思います。

つまりそのブレーキシステムでいくら練習しても・・・ってことになります。

弊社チームメンバーがそこそこタイヤにもかかわらずブレーキングでバンバン
思いっ切り突っ込む姿を見ればなんとなく気付きそうなモンだと思いますが。

西の聖地鈴鹿でつくづく想うネタ、その3

八王子だけのハナシじゃ無いんでしょうが八王子は特にラーメン激戦区です。

駅前にはラーメン屋が5軒連続で並んでいる通りもありますし、駅から
半径1Km以内に30〜40軒くらいあるんじゃ無いだろうか?

もっとカモ?

ラーメン好きなので八王子のラーメンは全部、制覇したと思います。

お気に入りのラーメン屋があって、いつも行列は絶えなかったんですが
もう3年くらい前になるかと思います。

なんか・・・・・ンまく無くなった・・・・・

それ以来ソコには行かなくなったんですが1年くらい前だったカナ?

いつもある行列が無くなっている。

気が付いたお客さんも多かったんでしょう

昨日、電車移動があって八王子の駅で降りた時に懐かしくなって久しぶりに
ソコで食べてみた。

味が戻っている。

つまりンまくなってるんですね。

店主もきっと気が付いたんでしょう。

気が付かなかったら・・・・・

コレ大事です。

でも行列が戻ってくるのってずっと先のような気がします。

で、昨日の続きです。

その4ドアスポーツカー、ナニがダメかって言うと外から見てとても良く
わかるくらいのロールオーバー

全体的に見て前後ともかなりロールが大きいんですがご本人はそれ気付いて
いるのかいないのか? 割と勢い良くコーナーに入っていきます。

するとフロントはノーズダイブをしてタダですりゃリアの接地が無くなる上に
リアもロールが大きいからイン側のリアタイヤなんて今時珍しい犬のオシッコ
状態です。

一気に接地が無くなったリアは瞬時にブレークするってワケです。

コレまた昨日の続きですがT中さまが劇的に運転技術の向上を計れたことには
もちろんT中さまの努力が大きいですが弊社がご提示させて頂いた乗りやすい
クルマ、コントロールしやすいクルマってのは大きいんじゃ無いかって勝手に
考えています。

ショートコースとは言えリアが流れても何事も無かったようにアクセルを巧みに
コントロールして正確に立ち上がって行く様子はもはや1年前のT中さまとは
全くの別人です。

その結果、同じようなアジアンタイヤでタイムも劇的に縮みました

いつもココで書いています。

乗りやすくコントロールしやすいクルマ造りは絶対必要条件と弊社は考えます。

フツーは違うようですよ。

タイムが出るクルマ造り

もちろん否定はしませんよ。

ただ弊社はアプローチが違うだけのハナシです。

多くのチームメンバーが結果を出して下さるご様子を拝見すると弊社が
ご提示する手法は間違いじゃ無かったんだと言う安堵の念はあります。

その4ドアスポーツカーのドライバーさんににアシ、間違ってるよなんて
言っちゃうとその後がタイヘンなことになりかねないので黙っていました。

ご自身で気が付く以外に方法は無いようです

西の聖地鈴鹿でつくづく想うネタ、その2

業務連絡をさせて下さい

 

Z33のEGマウントをお買い上げ下さったSさま、メールの設定を
ご確認お願いします。

 

それにしてもサーキット2連チャンはこたえる・・・

しかも鈴鹿と袖ヶ浦ですからね。

でもやったらやったで確実に得るものがあるしやらなきゃやらなかったで
気がつかないで終わっちゃったことってきっとたくさんあるんだろうな~
って感じます。

開発ってタイヘンですよ。

さて、鈴鹿の続きです。

最初に気づいたのがアレ? T中さん、スゲ~~~上達してる・・・・。

思い返してみると2年半前の大クラッシュからの復活するもいきなりトラブル。

やっと昨シーズンから走り込めるようになりました。

縦G、横G、アクセル開度、もうすっかり別人です。

そしてリアが出てもアクセルコントロールでちゃんと立ち上がっていく
姿を拝見するとつくづく上達ぶりを感じさせて下さいました。

ちゃんとタイムにも出ていますね。

アジアンタイヤでこのタイムだったらもう次のステージでもイイと想います。

さて、今回はちょっと違った角度から書いてみます。

いつもはメンバーのクルマはあーだったこーだったって言うハナシを書くん
ですが今回はちょっと禁断のネタかもしれません。

ご一緒させて頂いたクルマなんですがほんとに誰が見てるかわからないのが
この開発日記です。

自分が書かれているってわかったら気分が良いもんじゃないとは思いますので
できるだけ適切な表現には努めさせて頂きたいと想います。

クルマのメーカーを書くとわかっちゃうのでとりあえず4枚ドアのスポーツ
カーって書いておきましょう。

鈴鹿のショート30分の走行で2,3回単独スピンする様子が痛々しいです。

単独スピンもちろんドライバー側にも課題があることは多いですが明らかに
クルマ側の問題が大きいと感じました。

鈴鹿のショートは富士のショートも同様ですがとてもよく見渡せるので
クルマの動きを把握することに向いています。

ドライバーさんご自身はきっとご自身のクルマの欠陥に気がついては
いらっしゃらないでしょうね。

どうしても車載動画を撮ってご自身で確認することが多いと思いますが
外側から動きを見る方がはるかにわかりやすいです。

実際に一緒に観察していたチームメンバーBさんもあのクルマおかしいですね
って気がついたくらいですから。

クルマに大きな欠陥を抱えたままいくら練習したところでって感じますし
それどころか何回もスピンしたりコースアウトしたりする様を見ていると
むしろ危険な部類とも言えるんじゃ無いかな~~~、って感じます。

抽象的なハナシに終始してしまいましたがもうちょっと具体的にハナシを
弊社ならではの情報発信をしていきたいと想います。

西の聖地鈴鹿でつくづく想うネタ、その1

ブレーキのネタ、まだあるのでまた書きます。

H田さま、T中さま、U田さま、Bさま、お疲れさまでした。

 

 

支部長がいない鈴鹿は初めてだ。

ま、弊社が悪いんですケド。

今回もとても実りが大きかったんです。

弊社チームメンバーというよりもご一緒した他車さんでケーススタディです。

やはり外から近くで観察するととてもわかり易いです。

とりあえず仮眠をとってこれから袖ヶ浦なので詳細は明日書きます。

引き続きブレーキパッドのネタ、その9

へ〜〜、こんなんもらった

 

 

無敵のパッドがLEVEL4ならLEVEL5って??

ってなりますわな。

LEVEL4で充分だと想います。

なのに何でLEVEL5? ってハナシです。

もう一回コレで確認です。

 

 

やっぱり下から2つは☆がいっぱい付いています。

コレの意味を検証していきましょう。

価格に見合ったパフォーマンスがあるのか? ってハナシです。

 

引き続きブレーキパッドのネタ、その8

で、気になる欠点ですがまずは価格ですね。

特にこの価格上昇の波が怒涛のように襲ってくる時代です。

キチンと価格を公開しておきます。

弊社AP Racingブレーキキット用のパッドです

LEVEL1 通勤仕様、峠にも行かない  35,000円

LEVEL2 タマ~~にサーキット    40,000円

LEVEL3 ショートサーキットガンガン 48,000円

こんなカンジです。

日本のパッドメーカーさんと横並びにさせて頂いております。

さて、次にLEVEL4です。

用途は本コースガンガンです。

やはり富士や鈴鹿や筑波でも本コースはスピードレンジが違います。

弊社チームメンバーでも上級者はラジアルタイヤで1.3Gを叩き出せるので
ブレーキに対する要求は1ランク上げなければなりません。

1ランク上げるって何を?? ってハナシです。

そんな中途ハンパな情報発信ではCircuitConceptらしくは
ありませんね。

LEVEL4のポイントを簡潔にまとめてみます。

ストリートから本コースガンガンの200~750度の温度レンジ

パッドのもち、ディスクローターのもち(今後、弊社で要検証)

経験ある人も多いとは思いますがコレだけだってかなりの長所です。

確認のため書きますが弊社はFERODOだけではありません。

お客さまの用途に合わせて世界中からもっと優れたパッドを探し出すことが
弊社の使命だと自認しております。

検証の結果、ホントにパッドのもちもディスクローターにも結果が良かったら
大体的に売り出したいですね。

無敵のパッド

として。

引き続きブレーキパッドのネタ、その7

河野デジタル大臣のアバターはまあまあそんなモンでしょってカンジです。

小池都知事のアバター、いくらなんでも盛り杉ちゃう???

これも良く見るグラフです。

 

 

DS3000は何回も使った過去の経験上、極低温ではちょっと効きの悪さを
感じるものの重量級のZ34ではモンダイ無いレベルだと感じました。

つまり、200度から使うサーキット用パッドでもストリートでモンダイ
無ければ選択肢はずっと上がります。

と、言うワケでLEVEL4はDS1.11です。

昨日もご紹介したこのグラフではDS1.11の温度特性はとても優秀です。

 

 

150度から750度まで摩擦係数を表すμが安定しているのが見て取れます。

いわゆる絵に書いたようなストリートからサーキットまでってパッドです。

そして先日もご紹介したこのチャート。

 

 

PAD LIFEもDISC LIFEもとても優れています。

つまりパッドももつしディスクローターにもとても優しいってワケです。

こうして書くと夢のようなパッドですが欠点は無いの? ってハナシですね。

そりゃあ無いこたぁ無いです。

引き続きブレーキパッドのネタ、その6

ココ数日でとても良く聞かれるようになりました。

パッドってFERODOにしたんですか?

ちょっと思い返してみりゃそうなりますわな。

弊社の情報発信不足です。

FERODO使っています

が、正しい表現です。

以前にオイルのネタの時にも書きましたが弊社がとあるメーカーさんと結託し
ズブズブの関係になることはありません。

どんなにお世話になっていたとしてもソコは譲れない一線だと弊社は考えます。

つまりもっとイイ物があったらそっちに乗り換えます。

チームメンバーだけでなく多くのお客さまがタダですりゃ高い弊社製品を
妄信的に支持して下さいます。

一点の疑念があれば全ての信頼は一瞬にして瓦解してしまいますから。

ココんトコFERODOの資料でご説明していますからFERODOの
印象が強くなってしまったんだと思います。

先日も書いたようにブレーキパッドは5種類の準備があります。

LEVEL1 完全ストリート、通勤仕様。峠も行かない。
安いしダストも少ないし鳴かないし純正よりもイイです。

LEVEL2 ストリートから峠のスポーツドライビング。

LEVEL3 ストリートからショートサーキットまでちょうどイイバランス

ここまでご説明をしてきました。

別にLEVEL1よりもLEVEL3の方がエラいってワケではありません。

お客さまにとって最適なLEVELが正解です

LEVEL4、LEVEL5になるとブレーキパッドへの要求は増えます。

昨日はInitialBiteのハナシを書きました。

コイツを間違えるとZ34は特にヤバいのは周知の事実です。

で、雑誌等でも良く見るこのグラフ。

 

 

これを見るととても良くわかります。

やはりLEVEL1のパッドは400度を超えると制動力は下がります。

ダメじゃ~~ん、って断罪するのは早急です。

昨日も書きましたがストリートオンリー、通勤快速では充分です。

ってゆ~~か峠も行かないのであればLEVEL1が最適です。

何と言っても扱い安さはピカイチです。

しかも安価ですから。

コレは助かりますよね。

引き続きブレーキパッドのネタ、その5

さ~~~~~~~~まだまだ行きましょう。

どうせソコソコのおカネを支払うワケですから投資に見合ったできるだけ
大きな効果を得たいですよね。

っつ~~ワケでこんなネタを書いているんです。

で、パッドのスペック表で学習していきましょう。

 

 

左にInitial Biteってあります。

コレ、かなり大事です。

ストリートでもサーキットでもとても大事です。

Initial Bite ってのは初期制動力のことです。

いつもココで書いています。

機械部品には必ず適正値がある

パッドは最もこの表現が当てはまる部品の一つです。

わかりやすくダメなヤツを語ってみます。

まず初期が効かない方。

実名書いたらタイヘンなことになりますからわかりやすい表現に努めます。

サーキット走るの? じゃイチバン高いパッド入れときゃ間違いないよ

コレ、今でもアルアルなんだろ~~な~~~

間違いないどころか間違いしかありません

自分自身もこの経験はあります。

今、想い返してみるとあの人にブレーキの助言を求めた自分が悪かったです。

どうなったか?って言いますと真冬の自宅を出た最初の赤信号で前のクルマに
突っ込みそうになりました。

なんで? ってハナシは次のAverage Mu で語ってみます。

次に効き過ぎなパターン。

むしろこっちの方がヤバいです。

いわゆるカックンブレーキ

何台かお客さまのクルマでもこのパターンはありましたね。

その状態だと雨の首都高なんてかなり危険ですよ。

せっかく買ったんだから・・・・・ってのは後で大きなしっぺ返しとなって
帰ってくる可能性はとても高いです。

優れたブレーキシステムはとても乗りやすいモンです。

引き続きブレーキパッドのネタ、その4

がーん  ▄█▀█◯

今度は手の指が腱鞘炎になった・・・・

痛い・・・

酷使するからだとは想うんですケド・・・・

ホントにチョレ~~~な~~~

情けない・・・(T_T)

来週、医者に行きます。

注射打ってもらうと治りますから。

コレはFERODOの仕様ですけどこうなったら改めてイロイロ検証して
片っ端からテストしてみようって企んでいます。

 

 

以前はサーキット用のパッドと言えは耐フェード性を最重要視していました。

そりゃ間違いでは無いと思います。

富士山のバス横転事故でブレーキの耐フェード性がザワついていますね。

サーキットでは最重要課題の内の一つです。

逆な書き方をすれば耐フェード性が優れていないパッドではハナシに
なりません。

上の仕様書では銘機DS3000がもはや大したこと無い部類です。

時代も技術も進んでいます

夢のようなパッドと言われるDS3.12、当然、耐フェード性はトップ
クラスですが価格もトップクラスです。

ここであることに気が付きました。

PADLIFEとDISCLIFEです。

PADLIFEはパッドのもちです。

DISCLIFEはディスクローターの寿命です。

高いパッドってパッドもディスクローターももつんですよね。

コレってサーキットガンガンのお客さまにはとても重要な要因ですね。