繰り返しでシツコイようですいませんが、弊社の開発理念は
乗りやすさ
です。
修行みたいなクルマいっぱい見てきましたし、お客様の車両をお預かりして、
よく乗っていますね、って言うのも少なくありませんでした。
弊社サスペンションキットも、熟成に熟成を重ねています。
乗りやすさを犠牲にすることなく、少しずつ運動性を加味していきます。
良く曲がるアシって、危険と表裏一体です。
曲がらないアシがダメなのは、だれでもわかるハナシです。
回頭性、応答性を追求していくと、楽しいアシにはなりますが、
トータルで限界が上がったワケでは無いので、回りやすくなります。
クルマが回ろうとした時に、どれだけのコントロール性を持たせるか、
それが弊社が最も腐心している開発理念の内の一つです。
動かすべきところは、摺動抵抗をできるだけ減らしてスムーズに動かす。
そのための
フロントロワーアーム セミピロ
フロント調整式アッパーアーム
手で動かしてみると、純正よりも軽く動くように作りました。
書くのはカンタンですが、それはそれはメイク&トライの連続です。
弊社の試乗車に試作を取り付けまして、良好な結果を出しました。
ただ、課題も残っています。
精度を追求する余り、取り付けが大変でした。
取り付けるために、アッチをちょっとコッチをちょっと。
量産品としては、チト難アリです。
遠方のお客様が、地元のショップさんやディーラーさんでお取り付けの場合、
アッチ削ってくれとか、スペーサー入れてくれなんて頼めません。
弊社にてこの2週間で、あと3台ほどのお取り付けの予定があります。
それで車両個体差の検証が済むと思います。
そうすれば、やっと発送もご対応させて頂きたいと思います。
弊社のサスペンションキットとこれら組み合わせで、
ご試乗下さいましたお客様が大変感動して下さいます。
特に雨の日の安心感は、車両が別モノ、とおっしゃって下さいます。
タイヤを高次元で接地させること、まだまだ道半ばです。
現在テスト熟成中のスタビライザーも、面白い様に特性が変わります。
前述の様に、ハンドリングがキモチ良くても全て正しいとは限らないんです。
S2000がイイ例です。
NAロードスターもそうでした。
運動性、回頭性を上げることと同時に、リアが出た時のコントロール性を
常に意識しながらセットアップを続けています。
弊社で一度、手がけさせて頂きました Ferrari Challenge と言うクルマ、
新車でスリックタイヤが付いてくる様なマシンです。
ほんのチョット操作をミスると、氷の上を滑る様なクルマでした。
2,3ラップもすると、汗だくツユだくです。
せっかくのFRスポーツです。
コントロールする楽しみを享受して欲しい、そんなことを考えています。