日別アーカイブ: 2019年1月29日

せっかくだから90Supraに学んでみるネタ、その3

やはりもう一つ気になってしまうのが前後バランス50:50です

直4の方ならまだしも直6のターボ車で前後バランス50:50をホントに
達成できているとしたらそれはスゴいことですね。

以前にも言及しましたがFDやS2000はEGが小さいので6気筒と
比較をすれば前後バランス50:50を達成しやすいとは思います

それでもS2000はEGをバルクヘッドにメリ込ませるように搭載し
出来るだけモーメントを低減させようとするHONDAの技術者の
魂が伝わってくるようです。

RX8も同じようにマウントされていました。

残念ながらZ34V36は、その点ではフツーの乗用車です。

R35なんかはギアボックスを後ろに搭載するトランスアクスル方式で
前後バランスの重要性はもちろん把握していると思われます。

特にZ34はかなり前が重くてバランスの悪いレイアウトになっていますが
その弊害はハンドリングに表れてしまっています。

フロントセクションで50Kg軽量化されたZ34は、純正状態と
異なるステアフィールを味わうことができます。

フロントセクションで100Kg軽量化すればもう違うクルマのようです。

その伸びしろが大きいと言う意味ではそこは日産に感謝です。

FDなんか軽量化を進めて行くとやっぱりバランスを崩して、結果として
トラクションがかけづらくなってバラストを積むなんてこともありました。

今や熟成が進んだFDのチューニングでは経験の豊富なショップさんは
そんなことはしないでしょうがそれくらいバランスは大事です。

対極に位置する911シリーズ、トランクにEGを搭載しているような
車両ですからZ34とは逆ですね。

さすがPORSCHEで新型の992ではEG搭載位置を10cmほど
前にしたって記事を見たことがあります。

10cmも搭載位置を変更したらドライブフィールもかなり変わると思います。

さて、Z34にハナシを戻してみます。

昨日のネタではEGの搭載位置を1cmないし2cm下げるハナシでした。

我々のようなショップレベルでは費用対効果を考慮するとそんなモンです。

5cm下げるとなるとオイルパンが突き出るのでドライサンプ化になりますし
MTやATのカマだって作り直すようです。

費用対効果を考慮するとヤめた方がイイってハナシになります。

しか~し。

そこで諦めるようなCircuitConceptではありません

もう4,5年前のネタにチョロっと出てきます。

前後軸荷重バランス50:50に向けて割と費用対効果の良いネタがあります。

しかも20Kgくらいの軽量化も見込んでいます。

ちょっと打ち合わせに行ってきます。