月別アーカイブ: 2017年1月

弊社にとってはチタンは軽い方ではありません、ネタ、その2

マグネシウム、高ぇな~~~

チタンは価格を公開しているサプライヤーも多いんですが、なぜか
マグネシウムはPOA、つまり価格はお問い合わせパターンです。

magnesium

64チタンよりは安いけど、アルミ合金よりはずっと高いです。

ま、しょうがないです。

イイ物は高いに決まっています。

それでも、お客様にとっては朗報だと思います。

おカネを湯水のように投入できる環境ならまだしも、開発にもそれなりに
資金が必要ですし、時間も必要です。

ダメだったら当然のこと、あんり効かネェな~、でも弊社的にはダメです。

つまり、作り替えるか最悪は廃棄です。

もう3年か4年前のハナシになってしまいましたが、ドライカーボンの
6連ファンネルインダクションボックス、潔く捨てましたから。

スゲ~~カネかかったのに(TT)

でも、CircuitConcept製、世界最高峰品質を名乗れなければ
捨てるしかありません。

3年前に64チタンでフロントリインフォースプロトタイプを作ったとき、

エ゛っ、意外と軽く無いゾ・・・

でした。

今となってはちゃんと把握できていますが、当時は弊社もやはり
チタンが1番やろ、って盲信していたクチです。

頑丈さで言えばそりゃ64チタンが一番です。

その代償として、価格もブッチ切りです。

チタンで作るより価格がずっと抑えられて、しかもチタン製より軽くなる、
あとは、どれだけの剛性を確保できるか? と言う課題だけです。

マグネシウム合金の剛性、64チタンには到底適いません。

引っ張り強度は45Cと同程度です。

だから、ちょっとボックス構造やトラス構造とアタマを使わなければ
満足の行く結果には結びつかないかも知れません。

それでもドライカーボンハイブリッドで64チタンよりずっと軽くなります。

で、とりあえず買ってみましたけど、所詮は一見さんなのでボラれたカモ?

って言うか、適正価格が全くわからないので最初はしょうがないです。

ここから先は経験を積むしかありません。

フロントのリインフォースは、リインフォース(補強)って言うくらいなので
剛性は少なくとも純正と同等には必要です。

フロントのリインフォースが取り付けられている箇所の特性上、
引っ張り剛性よりもネジレ剛性の方が重要そげです。

もっと正確に書くなら、剪断方向の剛性です。

軽さと剛性の両立、しかも世界最高峰品質、こりゃタイヘンだ。

さらに上を目指す弊社サスペンションキット、ネタ

年末に富士で弊社の試乗車をお試し下さったお客様が、弊社サスペンションを
正式発注下さいまして、とてもありがたいことなんですがモンダイが2つ。

相変わらずは納期のモンダイ

去年唐突に、ドイツから輸出にいろんな規制が掛けられるようになりました。

ま、つまり税金のハナシです。

フツーだったら値上げすりゃイイようなハナシなんですけど、そこは弊社です。

できる限りの企業努力はやります。

やっと解消できるメドがたってくれました。

去年の末から弊社がサーキットサポートに行かせて頂く機会が激増しました。

アシを語る上で毎回のように書かせて頂いておりますが、ショップの数だけ
考え方があると思いますし、それは尊重しなければなりません。

車高をペタペタに下げてキャンバー付けまくってハイグリップをカンナかけ、
タイヤウォーマーまで投入、それでタイムを叩き出すことも一つの手法ですし、
そう言ったショップさんも多く存在します。

これまた毎回のように書かせて頂いておりますが、弊社が他のショップさんと
同じようなことをやっても、全く浮いてこないだけのハナシです。

お客様とサーキットに行くときには、弊社はやはり弱アンダーから始めます。

オーバーだと、リスクが高いからです。

最悪、クルマが無くなっちゃいます。

無くならないまでも、100万以上の修理代は覚悟しなくてはなりません。

そんな所にムダなカネを支払ってはいけません。

弱アンダーの方が、ずっとアタるリスクは減ります。

ただ、乗っていておもしろくないし、不満も出やすいです。

ちなみに純正は強アンダーオーバーです。

曲がらない割には、曲がり始めたらいきなり回ろうとします。

そんなモンです。

やはり最終目標は

切ったら切った分だけ曲がって、踏んでもリアは終始安定

もちろんそれが理想です。

弱アンダーから始めるセットアップを、お客様のご経験や技術レベルから
少しずつ曲がるようにしていくんですが、そこはとても難しいです。

単純に曲がることだけを追求すると、初中級者にはリスクが高いからです。

弊社サスペンションキットだけでも、これだけの懸案事項があります。

スプリング

ショックアブゾーバーの減衰特性

ストロークバランス

バンプラバー

バンプタッチタイミング

車高

アライメント

さらに、乗り味に大きく寄与するモノが

スタビライザー

デフ玉

そしてフロントセクションの軽量化

コントロール性に寄与するモノが

デフマウント

弊社ダイアグブレースバー

こんなところです。

おカネかかっちゃって申し訳ないと感じています。

でも、これでも弊社よりも高いアシっていっぱいあるんです。

あとはお客様の審美眼です。

いろんな人がイロイロと口を出してくる世界です。

そんな外野の口出しに一切耳を貸さずに、弊社を信頼して下さったお客様には、
トコトンそしてご満足頂けるように弊社も日夜、努力と研究を続けております。

去年の末に袖ヶ浦を何本か走って、やはり気が付くことが出てきます。

まずは第3コーナー

sodegaura1

ブレーキングから操舵を当ててスッと曲がることは難しいことではありません。

モンダイは次です。

sodegaura2

この回り込んだコーナーをステアリングだけでスッと曲がろうと思っても、
いろんな意味でムリが出てきます。

レーシングカーではありません。

このコーナーに特化したセットは、他で失うモノが出てくると思います。

ここでの姿勢作りができるかできないか?

sodegaura3

中級者と上級者の差が出る所です。

じゃあどうすんの (・・;)?

です。

ヨーを適切に発生させて姿勢変化を正確にバンバンできるような人は、
もう独自の路線で結果を出しているでしょうから、弊社には来ません。

弊社を訪れて下さいまして、弊社に信頼を寄せて下さるお客様に、
実際に走りを拝見させて頂くと、お客様の数だけ処方箋があります。

姿勢作りをカンタンとは言いませんが、そんなに難儀しないでできれば、
ドライビング自体も、もっと楽しくなると思います。

これら一連の動作が有効に作用すれば、やはりココもラクになります。

sodegaura4

ココなんか数秒単位で変わってくると思います。

fuji

そのために今日もダンパーテスターを借りに来ました。

道は長く遠く曲がりくねっていますし、分岐も多いです。

弊社を信頼して付いて来て下さったお客様のためにも、1歩も2歩も
先を目指さなくてはなりません。

現状維持は衰退ですから。

それにしても寒い・・・・・。

表題を考える余力が残っていない・・・・ネタ

調子悪いです。

もう年末からず~~~っとです。

たぶん風邪です。

インフルエンザじゃ無いので、とりあえず仕事はできるんですが、
その分休んでいないので、ず~~っと微熱とダルさが取れません。

八王子は寒いです。

ビンボー浮き草には暖房設備が無いので、頼るは葛根湯とカイロです。

それでもカラダが冷え切ってくると、コイツに頼ります。

soup

これは暖まります。

でも、塩分取り過ぎにならないように1日に3杯までにしています。

やはり、ず~~~~~~~~~っとお待ち下さっているお客様のことを考えると
休んで寝ているワケにはイカンのです。

効率が悪いのは重々承知なんですが、他の選択肢が弊社に無いんです(T T)

今日もECUのセッティングです。

afgauge

弊社のこだわりをウザいくらい語ろうと思っていましたが、次回にします。

今日はかいつまんで、お客様の心情の吐露を書いてみました。

 1.どノーマルはそれなりに乗りやすかった

 2.ECU書き換えたら乗りにくくなった

 3.ショップさん曰く、「馬力出てっからイイだろ」

 4.パーシャルのハンチングだけナントカして!

 5.リセッティングします、でも有償です

 6.良くならない(TT)

 7.「弊社のとっておきのプログラム入れましょう」、でも高いです

 8.何が良くなったのかわからない・・・・・

 9.とりあえずフツーに街乗りしたい

10.現車セッティングやりなおします、それなりにおカネはかかります

11.乗りにくい、カネばっかかかっちゃってもうZ34手放す ┐(-。ー;)┌

この様なお客様が去年から弊社にいっぱい入庫して、一台一台こなしています。

Z34,V36のECUを手がけるショップさん、いっぱいあります。

もちろんちゃんとやっていらっしゃるショップさんもあります。

新年早々、こっから先はヤめとこ。

弊社がいつも念頭に置いておく信条、それは

CircuitConceptに預けて良かった

って感じて下さるか、そうで無いのか?

その2つに1つしかありません。

弊社にとってはチタンは軽い方ではありません、ネタ

富士の本コースのラジアルで分切り、お客様にとって一つの目標です。

単純計算はできませんが、ざっくりと筑波なら3秒、鈴鹿なら28秒くらい?

弊社の1号機で58秒を出したのはもう4年も前です。

クルマもキッチリとバランス良く作らなくてはなりませんし、お客様も
それ相応の努力と練習も必要となってきますが、大事なことは

楽しく走ること

です。

繰り返しになりますが、修行みたいなドライビングでは続かないと思います。

弊社のお得意様をサーキットサポートをさせて頂きますと、今のところですが
皆様、口を揃えて

次はいつ?

ってお聞きになって下さると、弊社の安堵の瞬間です。

お客様が走る姿をコカコーラと100R出口、ヘアピンで見させて頂きました。

気が付くことがいくつかありました。

ヘアピンの脱出はずっと良くなりました。

お客様も、

わざと振ってみたけどリアが安定してブレークしなくなった

と、インプレッションを頂戴致しました。

弊社製ダイアグブレースバーの恩恵が実を結んだ瞬間です。

先日に袖ヶ浦の動画でご紹介させて頂きましたが、リアがブレークすると
かなりタイムに影響してきます。

積極的に踏んでいける車体作り、ゴールが見えにくい永遠のテーマです。

弊社自身も含めて、走る度に感じることですが

さらなるフロントセクションの軽量化

が、もっともっと必要です。

そうは言っても、かなり限界に近い所まで来ていると思っていました。

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや

もっと上を目指さないとCircuitConceptではありません。

やったろーじゃん

おカネ無いのに (T_T)

まずは、弊社にとってはもはや軽い素材には入らないチタンの見直しです。

やっぱり究極はハニカム構造プリプレグドライカーボンしかありません。

弊社のフロントタワーバーやボンネット、NISMOの執行役員様にも
その世界最高峰品質にお墨付きを頂戴致しました。

それでいくつかの部材を見直します。

そうは言っても、そこは

費用対効果

と言う壮大な壁が立ちはだかります。

で、ちやんとしたチタンで作ると、とても高くなってしまうコストを下げて
できるだけ剛性と軽量化を両立するために弊社が選んだ素材、それは

Magnesium

です。

ドライカーボンマグネシウムハイブリッド

で、コストを下げて軽量化を実現します。

おカネ無いのに (T_T)

まずはフロントリインフォースからです。

純正は年式やグレードにもよりますが、5.4~6Kg。

現在の弊社ステンレス製 3.8Kg

チタン製  2Kg

ドライカーボンマグネシウムハイブリッド目標値 980g

純正比で5Kg弱の軽量化です

しかもフロントセクションの一番先っぽ。

これは効くはずです。

こんなことやってんの世界中でCircuitConceptだけです。

たぶん。

チタンのリインフォースをご成約下さったお客様、ちゃんと交換します。

無償で。

浮き草の底力を充分に堪能して下さい。

お客様のクルマ一台一台に、ネタ

今年の初富士です。

fuji

とは言っても、弊社の試乗車はまだ走れないのでお客様のサポートです。

お客様も久しぶりなので、リハビリを兼ねての本コースでした。

弊社の目的は、もちろん弊社製品のテスト、検証です。

1.390RSのECUデータアップデート

2.アシの仕様変更

3.ダイアグブレースバーのお客様インプレッション

ECUに関しましては、また詳細に報告させて頂きたいと考えておりますが、
やはりCircuitConceptとしてのこだわりを盛り込んで
自信を持ってお客様にご呈示できるために、サーキットでの実走テスト
弊社では積極的に実施させて頂いております。

ほとんどのショップさんが、計測器の上でブーンって回して終わりです。

弊社が他社さんと同じ事をやっても・・・・・。

時間はかかりますが、テマを惜しまず一つ一つテスト検証を重ねて行くことしか
イイ物はできないと考えておりますから。

で、2.アシの仕様変更 と 3.ダイアグブレースバーです。

弊社がいつもここで提唱させて頂いていること、それは

クルマはトータルバランスです

お客様がご自身でステアリングを握って、ご自身で楽しくドライブする。

こんなごくアタリマエのことが、実はとても難しかったりするんです。

純正はそれなりですが良くも悪くもある程度のバランスが取れています。

法定速度+αで、そこいらを走る分にはそれでイイんでしょう。

それをスポーツドライビングに照準を変えると、途端に純正は馬脚を現します。

お客様によって、車両の状態は様々です。

1.パワー

2.サスペンション剛性も含めてのアシ

3.デフ

4.軽量化の程度

5.空力

6.ブレーキ

この6つは、一つ変えただけでも乗り味が変わってきます。

遠方のお客様からご相談やアドバイスを求められたときに、

あ、それなら次はこうした方がイイです

って理論的に明確な引き出しをキチンと構築していくこと、それも弊社の
とても大事な仕事です。

で、肝心のお客様の富士でのインプレッション。

とても喜んで下さいました。

でも、さらに上を目指してヤルことはまだあります。

 

メールの返信、遅れてすいませんネタ

弊社は本当に良いお客様に支えられています。

価格を安く設定したとは言え、現物を見ないでご予約を頂戴したお客様、
大変ありがとうございます。

新年のご挨拶のメールも含めて、凄まじいことになっちゃっていますので、
返信が遅れるとは思いますが、必ずご連絡差し上げます。

新年早々、しっちゃかめっちゃかです。

以前にしたためたネタをご紹介させて下さい。

見る人が見れば、すぐわかると思います。

oilleak

あ~あ、やっちまったな~

このテの製品にあまりご経験が無いだろーなと推察できます。

確かに#12と言うフィッティング、見たことも無いというショップさんも
少なくは無いとは思います。

シールテープって、どんだけ巻くの?

わからなかったっら水道屋に聞いて下さい、とも言えないですし・・・

弊社ではいろんな製品を開発して、おかげさまで多くのお客様に
ご支持を賜るようになりました。

でも、東京近県のお客様は相対的に少ないです。

首都圏にはショップさんも多いですから。

遠方のお客様が弊社の製品を地元でお取り付けのパターンも多いです。

最近は弊社扱いのGOODRIDGEクラッチラインキットをお求めで、
地元のショップさんでのお取り付け時に、ハマるパターンがあります。

エアがちゃんと抜けない

そう言ったクレームもどきの対応に苦慮しています。

その技術レベルなら、ムリです

って言っちゃえば弊社的にはラクなんですけど、そうも言えません。

そんなパターンに限って、

どこが世界最高峰品質だよ (#`Д´)凸

って、叩かれます。

何回も書かせて頂いておりますが、弊社もやらかすことはあります。

やらかした分、引き出しもたくさん増えました。

上記のフィッティングからのオイル漏れ、見る人が見れば原因は明白です。

でも、やってしまった当事者は

モノが悪いから

って逃げる場合がほとんどです。

コレ~、トラブル多いよ

ってお客様がメカニックに目の前で言われりゃ、お客様も

やっぱりあんな浮き草ダメじゃん

ってなってしまうモンです。

どんな優れた道具だって、使い方を誤ると性能は発揮されません。

適切に装着された弊社の製品は、ちゃんと性能を発揮してくれます。

先日のクラッチラインの断熱材のハナシですが、弊社が採用している

FireSleeve

付くようにしか付かないし、誰がやっても間違えようの無い断熱材です。

そもそも、元からちゃんと組み付けての発送です。

こう言うアフターマーケットの製品を開発、販売するメーカーとして、
ちょっとひと工夫すれば、もっとトラブルを回避できるんでは無いかと。

弊社で取り付けをさせて頂いた30例近いクラッチライン、今までに
トラブルは1例もありません。

お客様は皆様、とても喜んで下さいまして、クラッチペダルのトラブルを
未然に回避できるだけでなく、クラッチ操作感がダイレクトになって、
しかも、今までにゴムホースを膨らますのに使われてただろう踏力が
膨らまないテフロンメッシュホースになったので、踏力も軽くなります。

それが性能が発揮されたことになります。

でも、40例目で初めてトラブルかもしれません。

そこは慢心する事が無いように、もっとイロイロと創意工夫をしなくては。

そんな事を感じました。

軽量高剛性ダイアグブレースバーネタ、その3

じゃあですね、何を具体的にやればイイ結果が得られたのか?

まず、車体を横から見てみます。

rearmember1

昨日ご紹介させて頂いたリアのメンバーってこんなカンジで車体につきます。

rearmember2

柔らかいゴム4箇所で留まっているんですが、全てメンバーの上部です。

コレ見ただけでも気付きそうな事があります。

メンバーが上部だけで、しかも柔らかく留まっているので、そこを中心に
下部が振り子のようにプラプラ動くんでは無いかと。

4箇所で留まっているので、変位はせいぜい1センチ程度でしょうが、
その1センチが、どれだけ悪さをするのかを検証してみました。

このリアのメンバーに対する入力は、主にアームから来るものですが、
メンバー単体でも25Kgくらいありそげですし、デフも吊っていますので
コーナーリング時やフルブレーキング時の慣性質量も、かなり大きいです。

アッパーアームの取り付け2箇所、ロワーリンク、コントロールリンク、
で、計5箇所の入力で左右で10箇所です。

その10箇所の入力が、メンバーを留めている4箇所のゴムブッシュに
真っ直ぐ入るワケでは無いんです。

アッパーアームの取り付け部で10センチ、ロワーリンクの取り付け部で
15センチ程度オフセットされています。

これがモーメントとなって、ゴムブッシュに直接入力される力よりも
大きな力となって作用してしまいます。

入力部をわかりやすく表示してみました。

rearmember3

つまり、ゴムブッシュには常にかなり大きな力がかかっているワケでして、
前後左右だけでなく、上下にも動いてしまう事がわかります。

そうなると、ゴムブッシュの動きを止めてやりたいと誰でも考えます。

ところがです。

昨日のネタの繰り返しになりますが、固めりゃイイってモンでも無いんです。

ある程度の逃げを作っておかないと、どっかに応力集中を起こして、
クラックが入るか、最悪のケースで割れてしまうか。

FDでは有名なハナシですが、デフマウントをアルミリジッドにしてしまうと
パワープラントフレームが割れてしまいます。

ロータリーのプロショップなら、必ず強化PPFを販売しています。

闇雲に固めるとリスクが大きくて、効果は???で、乗りにくなります。

だから弊社では、ダメだったら一旦ノーマルに戻して再検証をしています。

そんなこんなで、付けちゃあ走って純正に戻してまた走っての繰り返し。

うーむ、この4つのゴムブッシュって強化にしてもダメなんちゃう?

と言う結論に達してから、全く違ったアプローチを模索していました所、
軽量高剛性ダイアグブレースバーを作ったら、今までハマってきたことが
ウソみたいに解消しちゃいました。

こう言うのを、瓢箪からコマって言うんでしょうね。

タマにはこんなラッキーな事があったってイイじゃん、って勝手に納得して、
更なる進化のために、もっともっと知恵を絞り出します。

お問い合わせが多く、先行販売をすることにしました。

circuitconcept@gmail.com

まで、お問い合わせください。

一般販売前には画像はアップしませんが、

価格は、当面は29,800円です。

取り付けはチョー簡単です。

ジャッキアップして馬を掛けている状態なら、器用なお客様だったら、
15~20分でできそげだと思います。

今週いっぱい先行販売を受け付けまして、そっから量産をかけますので、
納期は1ヶ月くらいは見ておいてください。

ついでにクラッチライン、ブレーキラインの納期は2月の中旬くらいです。

軽量高剛性ダイアグブレースバーネタ、その2

まずコイツを見て下さい。

rearmember

言わずと知れたリアメンバーです。

矢印はこのリアメンバーを車体に取り付けるゴムブッシュです。

開発は5年も前からやっていますが、サーキットコンセプトとして自信を持って
リリースできるような結果に結びつかなかったので、何回もやり直しました。

弊社がゴムブッシュにこだわる理由、それは大きく2つあります。

まずは

快適性を失いたくないこと

です。

弊社の試乗車にお乗り下さった全てのお客様が

乗りやすい

と絶賛して下さる理由は、快適性を確保してあることも大きく寄与しています。

不快な振動や音は、長距離を乗ると必ずカラダを蝕んでいきます。

もう一つの大きな理由は性能面です。

動かすべき所は、ある程度の逃げが必要

イロイロやってきた経験があると、実にコイツの大切さを痛感します。

某大手メーカーのD1マシンの1号機を製作したエンジニアと意見交換させて
頂いた事がありまして、その時の

車体は固めすぎてはいけなかった

で、1号機では数万発のスポットを2号機で数千に減らしたことによって、
とても良い結果につながったと言うことを印象強く記憶しております。

ボディ補強はとても難しいです。

特にリア廻りの軽量化と補強は、あんまりイイ結果を生まないことが多いです。

一つやってダメなら元に戻す、気のせいレベルでもいったん純正に戻してみる、
そんなことをやり続けているからとにかく時間がかかります。

上の図にあるメンバーのゴムブッシュ、年式やグレードにもよるとは思いますが
ゴム硬度って、ビッカース指標で35~40です。

ブニャブニャです。

で、4年くらい前にゴム硬度75で作ったことがあります。

失敗でした。

振動や音が室内で暴れる割には、トラクションが良くなったワケでも無い。

そのまま売っても売れたでしょうね。

トラクションを良くするためにはココを固めると、プラスよりもマイナスの方が
どんどんアタマをもたげてくると言う良い経験をしました。

これが開発の難しさです。

で、考えをイチからリセットして全く違うアプローチを試みたら、

大正解

でした。

リアのバタつきが収まってトラクションが良くなって、しかも5Kgの軽量化。

しかも工賃込みのコストは、ずっとずっと安いです。

そんなウマいハナシがあんのか???

って誰もが感じます。

とりあえず弊社のお得意様のM田様が富士で、S永様がオートポリスで、
M岡様が鈴鹿で検証をして下さいます。

どんな製品化はもうチョイお待ち下さい。

あけおめことよろかぴぱら・・・・・新年早々軽いな・・・ネタ

今年も

アッ

っと言う間に終わるんだろうな、きっと。

チタコンが出来てきたら、やっとエンジンに手がつきます。

やっぱりNAならではの鋭い吹け上がりが390RSの真骨頂です。

6連スロットルのセッティングも、きっとハマるでしょうね。

でも、ハマらなきゃイイ物はできないんですよ。

新年早々、タマにゃあ毛色の変わったおハナシです。

去年の初めにもちょっと触れましたが、コイツです。

builtyellow

かなり汚れてきました。

365日、海外に行く時もいつも一緒ですから。

途中で4、5回くらいは洗った記憶があります。

それなりにはキレイにはなりますが、もうそろそろいっかな。

このBUILTNYのバッグ、もう10年以上使っています。

ともかく軽くて丈夫だし、スティッチもほつれる事がほとんどありません。

10年以上前に、初めはNYの本店でブラックを買いました。

その後NYに行く事が無くなったので、毎年、BUILTNYのネット直販で
GPPさんに届けてもらっていました。

ここ数年で、商品ラインアップや色のバリエーションも急激に増えました。

で、去年もご紹介させて頂きましたが、やっちまったのオーダーミス。

黄色

新品時はそりゃあビビッドな黄色で、完全に

盗んできたのか? (- -;)

状態でした。

次にアメリカに行ったら黒を買い直そう、って思っていました。

ところがです。

これまた珍しい想定外が起きました。

初めて会うお客様が、この鮮やかな黄色のバッグで弊社を見つけられると言う、
へ~~、そんなこともあるんだと言う意外な展開。

すっかり調子に乗ってしまい今度はピンクでも買ったろー、と画策しました。

今度はさらにマサカの展開。

身内から、

気持ち悪いからヤめて

野良犬に吠えられるからヤめて

ヘビが来るからヤめて

と、そこまで言うかの大ブーイング。

すっかりシッポ巻いて諦めました。

そうは言っても一度目覚めてしまったファッションセンス、収めてしまうのも

負け

を自ら認めてしまうようなもの。

ささやかな抵抗を試みました。

と言うワケで、今年はこんなんなりました。

builtdot

もう黄色は探さないで下さい。