この感動って、どうやったら正当に、そして的確に伝わるんだろう?
弊社の開発日記の表題を、
スポーツカーで感動したい開発日記
と、ちょうど3年前に変更しました。
クルマをイジって感動するなんて、そうそう無いです。
だからこそ素晴らしいモノに出会えた時に感動なんでしょうけど。
長いことやってると、ホントにいろんなタイプの人と出会います。
そうすると、メッタにいらっしゃらないですが
スゲ~~な、この人
って言う技術者に出会う事があります。
弊社が世界を股にかけて仕事をしているって言うと聞こえがイイですけど、
要は弊社がビンボーだからです。
日本で手に入らないモノなんか今どきありません。
ただ、輸入モノがベラボーに高いことが多々あると言うハナシです。
しかも、ホンモノじゃ無いモノをつかまされる事も多いときています。
それだったら現地に行って、確実にホンモノを手に入れたいと言う理念で
海外に目を向けてみると、日本にいたら、まずわからなかったことに
とても多く遭遇してきました。
弊社のとてもとても大きな引き出しになりました。
7075なんていらねぇよ
って、今でも言われます。
戦闘機を作るような素材ですからね。
誰もが一度は経験があるとは思いますが、チタンマフラーってとても軽いです。
チタンって軽いんだな~~、って感じて、じゃあチタンで作ったろ~じゃん、
って3年前に思いました。
で、弊社が頼りにしている王社長に相談してみたところ、
チタンで作っても、軽くならないアルよ
と、後頭部を鈍器で殴られたような衝撃。
エ゛ッ、そうなの??
あ~修行が足りネぇな、と、そっから調べてイロイロと勉強したところ、
ちゃんと物理的特性を公開しているメーカーも多く見つけました。
ピンからキリまで、なんて言葉一つで片付けられないほど、チタン合金には
松竹梅では表現しきれない高低差がある事も学びました。
チタンや~~めた
こんな書き方をすると各方面から怒られそうなので、ちゃんと書きます。
何でもそうなんでしょうが、適材適所ってのがあります。
チタンで作った方がイイ場合があります。
そこは追い追いご紹介させて頂きたいと思います。
今回はタワーバーのボルト、ナットのハナシです。
タワーバーを留める所詮25gの純正のボルト、それはそれでイイと思います。
交換したところで、効果のほどは無意味に等しいです。
じゃあ何で?
ってハナシです。
イイ見方をすれば職人魂だし、悪い見方をすればタダの自己満です。
ボンネットを開けるとすぐに目に入る存在感、それだけかもしれません。
やったって意味ネェよ
って最初から既製品のみを装着してできた車両と、一見、無意味にも見える
モノをイチから開発して、いろんな技術を蓄積していった車両とでは、
同じ結果を生むとは弊社が考えない、そう言うことの具現化です。
コレ、M10 X L20 のボルトが109本入っています。
で、ナットも109個入っています。
フツーのボルト、ナットが109個ずつだとやはりそれなりの重さです。
それなのにこのパッケージ、まるでメロンパンとカレーパンほどの重さです。
余計にわからなくなった・・・・
どうやったらこの感動がお客様に伝わるんだろう?
初めてSP-Aを手にした時の感動に似ています。
さ、日本に帰ろ。