日別アーカイブ: 2017年1月30日

弊社のお客様が安心して踏み抜けるリアの作り方ネタ、その2

先日の繰り返しになりますが、フロントとリアは全く違うアプローチです。

やっとフロントが完成型に近付いてきています。

フロントに要求されることは一見は単純で、

キモチ良く操舵が効くこと

です。

一見単純というのは、キモチ良く操舵を効かせるためにやるべきことは
とてもとても複雑でタイヘンだと言うことなんです。

弊社が追求しているアシは、タイム命と言うよりも楽しく安全に、です。

そりゃ、いろんな評価があると思います。

弊社のサスペンションキット、他社さんよりは車高が高い理由があります。

キャンバーも調整できるのに、1.6から1.8です。

それにも理由があります。

タイヤをより接地させて、より操舵が効いて、よりブレーキが効くためには、
弊社のセットが必要だと弊社は考えているからです。

弊社がリアに要求すること、それは

ひたすら安定

です。

スパっと流れないこと

弊社がリアに求める最大の要因です。

少しくらいラフにアクセルを入れてもトラクションが抜けないことです。

特に、路面が一定していない一般道では強力な武器になると信じています。

コレ、書くのはカンタンですが、かなり難しいです。

さらに難関が、

費用対効果

です。

やれば良くなることはわかっていたとしても、そんな値段じゃ・・・です。

コレをやれば効果が大きくて、アレはやってもカネのムダだった

を、弊社らしく責任持って検証していきます。

まず、純正のスプリングアッパー取り付け部、メーカーが敢えて最初から
角度を付けてきています。

upperangle

ちょっとわかりにくいですけど、5.5度ナナメっているんですね。

なんでメーカーが莫大な開発費をかけてこんなことをしてきたのか?

それにはちゃんと工学的な理由が存在します。

何年も前に、とある識者に尋ねました所

乗り心地のため

と、説明を受けました。

やっぱりダメですね、外注は。

今では、この5.5度の理由がとても良くわかるようになりました。

コレをうまく利用することによって、限界時の安定性が上がることも
理論上ではシミュレーションが可能です。

以前は、この5.5度を矯正する方向で開発してきましたが、

ちょっと待てよ??

弊社らしくメーカーが莫大な開発費を投じたテクノロジーを延ばす方向で、
この55度を最大限に生かす方向をテスト、検証して行っています。

ダメだったらやり直しゃイイんですよ。

それが弊社ですから。