日別アーカイブ: 2017年1月3日

軽量高剛性ダイアグブレースバーネタ、その3

じゃあですね、何を具体的にやればイイ結果が得られたのか?

まず、車体を横から見てみます。

rearmember1

昨日ご紹介させて頂いたリアのメンバーってこんなカンジで車体につきます。

rearmember2

柔らかいゴム4箇所で留まっているんですが、全てメンバーの上部です。

コレ見ただけでも気付きそうな事があります。

メンバーが上部だけで、しかも柔らかく留まっているので、そこを中心に
下部が振り子のようにプラプラ動くんでは無いかと。

4箇所で留まっているので、変位はせいぜい1センチ程度でしょうが、
その1センチが、どれだけ悪さをするのかを検証してみました。

このリアのメンバーに対する入力は、主にアームから来るものですが、
メンバー単体でも25Kgくらいありそげですし、デフも吊っていますので
コーナーリング時やフルブレーキング時の慣性質量も、かなり大きいです。

アッパーアームの取り付け2箇所、ロワーリンク、コントロールリンク、
で、計5箇所の入力で左右で10箇所です。

その10箇所の入力が、メンバーを留めている4箇所のゴムブッシュに
真っ直ぐ入るワケでは無いんです。

アッパーアームの取り付け部で10センチ、ロワーリンクの取り付け部で
15センチ程度オフセットされています。

これがモーメントとなって、ゴムブッシュに直接入力される力よりも
大きな力となって作用してしまいます。

入力部をわかりやすく表示してみました。

rearmember3

つまり、ゴムブッシュには常にかなり大きな力がかかっているワケでして、
前後左右だけでなく、上下にも動いてしまう事がわかります。

そうなると、ゴムブッシュの動きを止めてやりたいと誰でも考えます。

ところがです。

昨日のネタの繰り返しになりますが、固めりゃイイってモンでも無いんです。

ある程度の逃げを作っておかないと、どっかに応力集中を起こして、
クラックが入るか、最悪のケースで割れてしまうか。

FDでは有名なハナシですが、デフマウントをアルミリジッドにしてしまうと
パワープラントフレームが割れてしまいます。

ロータリーのプロショップなら、必ず強化PPFを販売しています。

闇雲に固めるとリスクが大きくて、効果は???で、乗りにくなります。

だから弊社では、ダメだったら一旦ノーマルに戻して再検証をしています。

そんなこんなで、付けちゃあ走って純正に戻してまた走っての繰り返し。

うーむ、この4つのゴムブッシュって強化にしてもダメなんちゃう?

と言う結論に達してから、全く違ったアプローチを模索していました所、
軽量高剛性ダイアグブレースバーを作ったら、今までハマってきたことが
ウソみたいに解消しちゃいました。

こう言うのを、瓢箪からコマって言うんでしょうね。

タマにはこんなラッキーな事があったってイイじゃん、って勝手に納得して、
更なる進化のために、もっともっと知恵を絞り出します。

お問い合わせが多く、先行販売をすることにしました。

circuitconcept@gmail.com

まで、お問い合わせください。

一般販売前には画像はアップしませんが、

価格は、当面は29,800円です。

取り付けはチョー簡単です。

ジャッキアップして馬を掛けている状態なら、器用なお客様だったら、
15~20分でできそげだと思います。

今週いっぱい先行販売を受け付けまして、そっから量産をかけますので、
納期は1ヶ月くらいは見ておいてください。

ついでにクラッチライン、ブレーキラインの納期は2月の中旬くらいです。