年末に富士で弊社の試乗車をお試し下さったお客様が、弊社サスペンションを
正式発注下さいまして、とてもありがたいことなんですがモンダイが2つ。
相変わらずは納期のモンダイ
去年唐突に、ドイツから輸出にいろんな規制が掛けられるようになりました。
ま、つまり税金のハナシです。
フツーだったら値上げすりゃイイようなハナシなんですけど、そこは弊社です。
できる限りの企業努力はやります。
やっと解消できるメドがたってくれました。
去年の末から弊社がサーキットサポートに行かせて頂く機会が激増しました。
アシを語る上で毎回のように書かせて頂いておりますが、ショップの数だけ
考え方があると思いますし、それは尊重しなければなりません。
車高をペタペタに下げてキャンバー付けまくってハイグリップをカンナかけ、
タイヤウォーマーまで投入、それでタイムを叩き出すことも一つの手法ですし、
そう言ったショップさんも多く存在します。
これまた毎回のように書かせて頂いておりますが、弊社が他のショップさんと
同じようなことをやっても、全く浮いてこないだけのハナシです。
お客様とサーキットに行くときには、弊社はやはり弱アンダーから始めます。
オーバーだと、リスクが高いからです。
最悪、クルマが無くなっちゃいます。
無くならないまでも、100万以上の修理代は覚悟しなくてはなりません。
そんな所にムダなカネを支払ってはいけません。
弱アンダーの方が、ずっとアタるリスクは減ります。
ただ、乗っていておもしろくないし、不満も出やすいです。
ちなみに純正は強アンダーオーバーです。
曲がらない割には、曲がり始めたらいきなり回ろうとします。
そんなモンです。
やはり最終目標は
切ったら切った分だけ曲がって、踏んでもリアは終始安定
もちろんそれが理想です。
弱アンダーから始めるセットアップを、お客様のご経験や技術レベルから
少しずつ曲がるようにしていくんですが、そこはとても難しいです。
単純に曲がることだけを追求すると、初中級者にはリスクが高いからです。
弊社サスペンションキットだけでも、これだけの懸案事項があります。
スプリング
ショックアブゾーバーの減衰特性
ストロークバランス
バンプラバー
バンプタッチタイミング
車高
アライメント
さらに、乗り味に大きく寄与するモノが
スタビライザー
デフ玉
そしてフロントセクションの軽量化
コントロール性に寄与するモノが
デフマウント
弊社ダイアグブレースバー
こんなところです。
おカネかかっちゃって申し訳ないと感じています。
でも、これでも弊社よりも高いアシっていっぱいあるんです。
あとはお客様の審美眼です。
いろんな人がイロイロと口を出してくる世界です。
そんな外野の口出しに一切耳を貸さずに、弊社を信頼して下さったお客様には、
トコトンそしてご満足頂けるように弊社も日夜、努力と研究を続けております。
去年の末に袖ヶ浦を何本か走って、やはり気が付くことが出てきます。
まずは第3コーナー
ブレーキングから操舵を当ててスッと曲がることは難しいことではありません。
モンダイは次です。
この回り込んだコーナーをステアリングだけでスッと曲がろうと思っても、
いろんな意味でムリが出てきます。
レーシングカーではありません。
このコーナーに特化したセットは、他で失うモノが出てくると思います。
ここでの姿勢作りができるかできないか?
中級者と上級者の差が出る所です。
じゃあどうすんの (・・;)?
です。
ヨーを適切に発生させて姿勢変化を正確にバンバンできるような人は、
もう独自の路線で結果を出しているでしょうから、弊社には来ません。
弊社を訪れて下さいまして、弊社に信頼を寄せて下さるお客様に、
実際に走りを拝見させて頂くと、お客様の数だけ処方箋があります。
姿勢作りをカンタンとは言いませんが、そんなに難儀しないでできれば、
ドライビング自体も、もっと楽しくなると思います。
これら一連の動作が有効に作用すれば、やはりココもラクになります。
ココなんか数秒単位で変わってくると思います。
そのために今日もダンパーテスターを借りに来ました。
道は長く遠く曲がりくねっていますし、分岐も多いです。
弊社を信頼して付いて来て下さったお客様のためにも、1歩も2歩も
先を目指さなくてはなりません。
現状維持は衰退ですから。
それにしても寒い・・・・・。