月別アーカイブ: 2019年1月

今年の開発指標ネタ、その8

で、パイプのおハナシです。

tipipe

まずは材質からです。

世の中にあまたあるチタン合金の中で弊社は64チタンしか使いません。

安っすいチタン合金なんていくらでもあります。

崔社長ですら中国製のチタン材はまだダメって言ってくれます。

信用できますね。

安っすいチタン材はすぐに割れたりクラックが入ったり穴があきます。

ご経験ある人もいらっしゃるとは思います。

その都度マフラーを脱着して修理するんですケドやはりソコソコかかります。

弊社も思いっきり経験があります。

いつもココで書いていますが 自分が客だったらこんなモンが欲しい から
弊社の製品作りは始まっています。

以前は日本製のチタン材を仕入れたこともあります。

ご存知の人もいらっしゃるとは思いますが製品偽装、データ偽装問題で
スッパ抜かれたあの大手です。

関係する人もいるかもしれないのでコレ以上は言及しませんが、それ以来
アメリカのチタン材に変更しました。

日本は昔っから製品偽装や産地偽装に対して厳正な処罰が無いから、
バレたモン負け程度の認識しか無い大手も多いです。

担当者が・・・とかで片付いちゃいますね。

もっともそれを統括する立場の政治家が、秘書が・・・・で通しちゃった
戦後数十年の伝統がある国ですから致し方ありません。

3年くらい前に一度アップしたと思いますが弊社がマグネシウム合金や
チタン合金を調達しているアメリカの会社ってそれはそれは誇らしげに
BOEING OFFICIAL SUPPLIERって紋章があります。

天下のBOEING社の信用を勝ち取るってタイヘンだったと思います。

食品以上に金属材料って偽装されがちです。

かなり経験があるメカニックでも差を見抜くことって難しいと思います。

以前に7075ってウソをついてホイールナットを売っているハナシを
アップしたことがあります。

買った人がタマタマ定性分析をできる会社にお勤めでウソは露見したようです。

それでもま〜だ販売しているらしいです。

弊社のお得意様がモノも見ないままご成約下さるにはそれはただただ
信用下さるからに他ならないと思います。

CircuitConceptに任せておけばだいじょぶ

それをほんのちょっとでも裏切ったらもう最期です。

エラそうにホザいてるケド、他もウソなんちゃう?

ってなりますわな。

残念ながら我々の業界には良く聞くハナシです。

どうしても時間はかかってしまいますが世界最高峰品質ってカンバン
言うだけなら誰でもできますが具現化する事は並大抵ではありません。

今年の開発指標ネタ、その7

CircuitConceptフルチタンマフラーの打ち合わせです。

試作はもうとっくに完成しているんですけど、画像はまだナイショです。

そりゃそうです。

現物を見ることナシにご成約下さいましたチャレンジャーなお得意様が
10名以上いらっしゃいます。

フツーじゃ考えられないハナシだとは思いますが弊社はだいたいそうです。

資金も人材も潤沢にある会社ではありません。

あるのは頭脳と(誰もホメてくれないから自分で言っちゃった)行動力と
世界一のこだわり、あとは貴重な人脈です。

以前にもちょっとご紹介しましたがフランジ1個取っても世界最高峰です。

tiflange

通常のチタンマフラーに使われているフランジよりも薄く作ってさらに
肉抜きを攻めて極限まで軽量化してありますが、強度を上げるために
リブまで打ってあります。

このチタンフランジを日本で作ったら1個2万以上します。

弊社の最大の利点の内の一つである人脈のおかげでずっと安くできます。

金型を起こしたんですが、なんとベトナムで作るらしいです。

弊社もグローバルやな~~~。

崔社長によると、中国はもはや高くてダメなんだそうです。

以前は中国やタイが主流だった自動車関連の工場って、軒並みベトナムや
ミャンマーに移っているらしいです。

チタン原材料 アメリカ製

消音材      日本製

金型     ベトナム製

切削、機械加工   中国

溶接、製品化    台湾

あと10年も経つとアフリカ製なんてのも出てくんでしょうね。

上のホワイトボードでお気づきの人もいらっしゃると思いますが、
パイプの径が変わりました。

ちょっとだけ太くなってφ60からφ63.5になりました。

崔社長のこだわりの一つです。

以前にもご紹介したと思いますが、マフラーガスケットは日産純正です。

exgasket

一般的に使われているアフターマーケットのガスケットってボロッて
崩れることも多いしムダに高いしイヤだったんですよね。

遠方のお得意様も多いので全国のディーラーで入手できてしかも
ずっと安い日産純正のガスケットに合わせてピッタリ作りました。

で、この内径がφ64なんですね。

もったいなくね?

ってハナシになりました。

保安基準適合(つまり車検対応)でイチバンパワーが出るマフラーです。

フツーの事をやっていたらとてもできません。

今年の開発指標ネタ、その6

コレ、FL管って言うらしいです。

FL

ちょくちょくお問い合わせのあるイロモノです。

ナニに使うかと言いますとこんなんです。

s60

以前は弊社もLEDのデイライトを使っていました。

最近はあんまやって無いですケド。

弊社がいつもココで書かせて頂いている

CircuitConceptらしいナニか特別なモノ

ってのをずっと探していました。

3年くらい探していたんですケドそんなにフルパワーで探していたワケでも無く
ズルズルと月日だけが経っちゃいました。

でも見っけました。

そもそもは991のデイライトってカッコいいよね、から始まりました。

991

弊社はタマ〜〜に街中で見るVOLVOのデイライトがイイな〜って
感じていまして、純正部品を取ろうとまでは調べました。

ところがです。

高過ぎ

いくらカッコ良くても製品化で高くなっちゃうとなんだかな〜になります。

で、やっと見つけたリーズナブルな中国製。

尤もPORSCHEやVOLVOだってデイライトをドイツやスウェーデンで
作っているとも思えないですし、例えそうだったとしても今となっては
中国製の方がモノが良かったりしますから。

だから一般製品化の前に弊社でテストするんです。

実際に取り付けると、あ、ココもうちょっとああしたいってのが出てきます。

カッコイイのなんてアタリマエで、耐久性も無いとダメなんです。

そりゃそうです。

取り付けて1年くらいで切れちゃったらど〜すんのよってなりますから。

今年はね、外観もちょっと攻めてみたいと思っています。

今までは機能パーツ中心でしたが弊社の車両造りの中でサーキットも
全く走られないお得意様で外観だけフルサーキットコンセプト仕様って
パターンも何名もいらっしゃいます。

サーキットも走られないですから弊社のセンスを評価して下さっていると
とても嬉しいキモチになります。

デイライト一つ取っても、こういう細かいセンスってのもありますね。

ま、実物で評価してみて下さい。

今年の開発指標ネタ、その5

寸止めクラブ。

sundome

20年前くらいの筑波を思い出しました。

リズムが合っちゃうとポンって出ちゃうんですよね。

来週ご一緒して、早くも寸止めクラブ退会ってなると思います。

コカコーラと100Rと300Rのアクセル開度をちょっと上げるだけで
退会になると思います。

さて、そうは言ってももう怖くて怖くて上げられましぇ~~んってのが
フツーのドライバーです。

そりゃそうですよね。

ナニかあったら・・・・・って考えるのも当然です。

だからこそ弊社はナニかがあっても・・・って車両造りでお返しです。

アクセルオンで荷重がかけやすいリアを検証しています。

そのためには初期はある程度、沈んでくれることが必要です。

初期に適切に沈んでくれるて、こっから先はちゃんと踏ん張ってね、
ってのがプログレッシブレートなんですが、初期に適切にリアが
沈んでくれる特性はかなりイイトコまで来ていると考えています。

もっとアクセル開度が上がってきたときにもっと踏ん張ってくれるために
以前、こんなモンをご紹介しました。

EibachBumpRubber

以前からいろんな高級スポーツカーの純正を使ってきました。

でも弊社お得意様もそれでは役不足になってきました。

で、レートをイロイロと考察しています。

Eibachも重要性を感じているようで、ドンドン新作って言いますか
新レートを投入してきています。

EibachBumpSpring

Hypercoのバンプスプリングです。

HypercoBumpSpring

これは試さなければ。

今年の開発指標ネタ、その4

で、排反事象である運動性と安定性をもっと高次元でバランスさせるため
ブレーキングだったりコーナーの進入や立ち上がりだったり外側からの
動画ってとても効果的なので、何回も見返しては新たな発見があります。

車載じゃわかりません。

弊社が車外からの画像を重要視する理由はやはり車両の動的な姿勢です。

お得意様の車両だけでも様々ですし、997GT3の翁さまやS2000や
かなり上手だった80SUPRAのあんちゃんや最近お会いしていませんが
ALTEZZAのをいちゃんの動画もあります。

上手な人はタイヤを喰わせる技術を知っています。

タイムが出ていてもあんまり上手く無いな って弊社が感じる人もいますけど、
そりゃあ弊社が口出す問題ではありません。

シツコくて申し訳ありませんがMERCEDESの一貫した理念の
タイヤはサスペンションで喰わす と言う技術者としての一面と
表裏一体になっていると弊社が考えるドライバー側の意識ですが
これまた一層と啓発し続けなければならないと考えています。

せっかくの車体側のセットも充分に発揮されなければその責任の一端も
弊社にあると言わざるを得ません。

で、まずは弊社がやるべき車体側のネタを順次アップしていきますが、

時間が許す限り現場テストをやり続けたい

何回も書いているようにタイヤをさらに食わせるための最重要課題が
荷重であるという事が意外にご理解されていないと弊社は感じています。

EGネタをアップすれば 何馬力? いくらすんの? と言うお問い合わせが
何通も頂戴してしまいますしアシのネタを書くと決まって頂戴するのが
リアのトラクション

以前にも書きましたがトラクションが本当にかからないのか? それとも
かける事が出来ていないのか? そもそもかけてもいないのか? その判断が
正確に付けられるのであれば弊社を訪れる事は無いと思います。

車体側とドライバー側のさらなる高次元のバランス、これが今年の目標です。

もちろん車体側は弊社が全面的に責任を負います。

ドライバー側のハナシですがフツーなら お客さん、ガンバってネ って
なるんですがソコはCircuitConceptです。

ドライバー側のハナシはまたキチンとアップします。

車体側の続きです。

弊社も含めてやはりナニかしらの自己流が染み込んじゃっています。

だからこそのドライバー側の意識改革なんですがそもそも論としてですが
そのセットじゃムリです

ドライバー側の意識が変わっても車体側が拒絶していればどうにもなりません。

弊社が正しくて他は間違っているなんて一言も言ってませんよ。

大事なことなのでまたまた書きます。

リアの荷重をもっとかけやすい車体造り

リアの荷重を的確にかけられるドライバーの技術の向上

今年はコレをもっとアップグレードさせて行きます。

今年の開発指標ネタですよ

タイムリーと言ってしまえば当事者には申し訳ありませんが・・・。

ニュースでもいっぱいやっているのでご覧になった人も多いとは思います。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000144392.html

先日、フェラーリミーティングみたいのがあったらしく当時の東北道は
フェラーリが爆走した目撃情報が数多く報告されていたみたいです。

クルっと回っちゃった360、何回か書きましたがフツーはこうはなりません。

こうなっちゃうにはいくつか理由があります。

車高下げ過ぎ、ストロークの無いアシ、あとは運転技術でしょうね。

360って弊社でも経験がありますが旧世代のダブルウィッシュボーンで
車高下げるとZ34V36よりもガッツリとキャンバーが付きます。

ご経験のあるお客様も多いと思いますがキャンバー付けると初期の操舵が
敏感に反応します。

何回もココで書いていますが曲がるけどピーキーになります

扱いづらくなります。

360ってグレードによりますがタイヤはF225 R275か
F235 R285です。

これだけリア重視なのに画像を拝見するとリアがスパっと行っています。

つまり275や285ってサイズがキチンと機能していないんでしょうね。

フェラーリに付いているようなタイヤなのでハイグリップのハズです。

車載から拝見して140~160Km/hあたりかなって感じます。

一般的には危険運転なんでしょうが我々の世界ではそんなに飛ばしてるって
印象ではありません。

富士のショートですら140Km/h以上出ますし、本コースでは300Rで
Z34でも200Km/hでコーナリングします。

フェラーリなんてもっと行けるハズです。

以前のネタと重複しますが、運動性と安定性って一見ですが排反事象です。

クルマにも当てはまります。

車高を下げてキャンバーを付けるとラフなステア操作でもスパっと曲がります。

ただ、その後にやってくる挙動までは考慮されていない事がほとんどです。

弊社がキャンバーを立てることにこだわり続けることがやはり安定性です。

3年前にTour des CORSEって世界最高峰のターマックバトルを
観戦しに行ったネタをご紹介しました。

ま、舗装路峠バトルの世界最高峰です。

タイヤは一般販売されていない太っといラリースリックタイヤでしたし
車高はソコソコ低かったですがキャンバーは見たところ1度半位でした。

そこで確信しました。

弊社がやっている事は間違いでは無い

キャンバーを付けると曲げやすいのは確かです。

でもワダチにハンドルを取られて直進性は悪くなるしフルブレーキングは
効かなくなるし弊社的には 無いわ〜 です。

弊社的には、ですよ。

トップカテゴリーのWRカーがそんなセットなんだからきっとナニかが
あるんだとそりゃあ研究、調査を続けてまいりました。

今でも晴れない雲の中で晴れ間を探してまるでもがいているみたいです。

昨日のスプリングネタやショックアブゾーバの減衰特性でもっと上を
確信しています。

多くのお得意様に感動してもらいましたが今年の方向性はもっともっと
スイートスポットを広げたいです。

弊社のアシに限ったハナシでは無いと思いますがやっている事を考えると
どうしてもドライバーのミスってのが無視できないと弊社は考えます。

ミスった時にハイ終了ではたまったもんじゃありません。

壊せば修理におカネがかかります。

未然に防ぐ事ができれば大事な予算をその分チューニングに回せます。

 

今年の開発指標ネタ、その2

そもそも昨日のコレ、何なん?

spingrate1

ってお問い合わせを頂戴しました。

そっからですね。

いろんな車高調を拝見してきてスプリングレートのハナシはとりあえず
今回は置いといたとしてもスプリングが一本・・・・・

弊社的には、あくまでも弊社的にはですよ

無いわ〜〜

いろんなスプリングメーカーがあります。

いろんなレートや長さのスプリングを出しています。

99%は単一シングルレートです。

例えば10Kg/mmのスプリングなら10Kgで1mm縮みます。

20Kgで2mm縮みますし100Kgで10mm縮みます

グラフに表すと直線です。

線形、リニアレートと言います。

ところがです。

純正状態で線形スプリングを最初っから付けている車両を見たこと無いです。

世界中のすべての車両を知っているワケでは無いので見たこと無いって
表現に留めておきますがFERRARIのChallengeや
GT2、GT3も弊社で手がけさせていただいた車両では
直巻きスプリングでもプログレッシブレートでした。

自動車メーカーはプログレッシブレートの必要性を百も承知のようです。

プログレッシブレートは初期が柔らかくてストロークしてくると固くなる
そんな特性なんですがそれにはキチンとした根拠があります。

もちろん初期が柔らかいのは乗り心地が大きく関係していますが
新車でスリックタイヤが付いてくるFERRARIChallengeに
乗り心地がどのくらい斟酌されているのかはかなり懐疑的です。

で、とある専門ショップさんでQ社の車高調にしたんですがコレがまた
弊社が経験した中で最もダメだったアシの内の一つでした。

今となっては手に取るようにその原因はわかりますが、その時には
コレでみんなタイム出てるから って悪魔のささやきに屈しました。

芦有ドライブウェイの下りなんか走ったらド純正のAP2S2000に
チギられること間違いナシです。

FERRARIのChallengeがですよ。

オーナーさんもすっかりイヤになってしまって売却してしまいました。

この上ない素晴らしい世界をご期待して莫大な投資をしてのガッカリです。

今思えば純正状態のFERRARIのChallengeをもっとキチンと
評価するべきでしたが当時の弊社にはその技術がありませんでした。

とてもイイ経験になりましたし弊社の貴重な引き出しになりました。

Z34V36にハナシを戻します。

線形のシングルレートでスプリングレートを上げていくと同じ轍を踏みます。

そもそもメーカーがわざわざ汎用性が無いプログレッシブレートスプリングを
その車種専用にコストをかけてイチから作るには確固たる理由があります。

開発を進めて行くとその重要性をドンドン理解できるようになりました。

ショックアブゾーバの減衰力特性に3種類の評価面がある事を紹介しました。

3つ目はまだ公開していないですケド。

エラそうに書いていますが全て受け売りです

お得意様には順次ご案内しておりますが、世界には優れたテクノロジーを
自前で考え出しちゃうモノすげぇ技術者っているモンです。

それをウマいことやってご相伴に預かっているだけのハナシです。

欲を言えばプログレッシブレートの直巻きスプリングをイチから作りたいです。

でも、いつものハナシですが いくつ作んの? で頓挫してしまいます。

もう1つの最大の欠点ですがプログレッシブレートの直巻きスプリングって
後で仕様変更できません。

だから擬似プログレッシブレートとして上のグラフになるんです。

課題は多いです。

まずは最大の課題であるグラフの傾き、つまりレートですね。

バンプタッチタイミングアジャスター、たった数ミリの部品で乗り味や
コーナーでの安定性やトラクションに体感できるほどの効果があるとは
弊社でも嬉しい誤算でした。

それ以来すっかり味をしめてイロイロ研究や調査を始めています。

もちろん闇雲に手を出しても泥沼にハマるだけです。

例えばテンダーとメインとバンプスプリングの3つのスプリングがあります。

レートや自然長で1つのスプリングで3種類用意したとしても27通りの
組み合わせがありますしそれに対してアンカーポイントを調整すると
243通りの組み合わせになります。

もちろんそれに合わせた減衰特性は変えなければなりません。

弊社お得意様がご心配下さいます。

せっかくのノウハウをカンタンに公開しちゃダメだよ

だいじょぶです。

サル真似では正解にたどり着く遙か前に泥沼にハマりますから。

今年の開発指標ネタ、その1

今年はEGとアシにさらなる進化を計画しています。

計画ってナニ? いつできんの? ってハナシになりますわな。

EGとアシってアプローチが全然違うんです。

アシは何回かココで解説してきましたが動的状態の姿勢は割とカンタンに
計算できるんですが、実際にその状態が具現化できているのか?の検証が
難しいことと具現化した動的の状態がホントに正しいのか? と言う
検証の繰り返しでしか上のステージに上がることができません。

それに対して量産車のEGベースのチューニングはやるべき事はある程度
確立されていますし、それに対しての資金繰りがイチバンの難関ですが、
それと同時に電子デバイスを開発しなくてはなりません。

これまた壮大なテーマなので、をいをいご紹介していきます。

まずは弊社のアシの最新開発状況です。

例えば、何回も登場してきたショックアブゾーバーの減衰特性。

damping1

横軸が速度で縦軸が減衰力のグラフです。

雑誌等でも何回も出てくるのでこれをご覧になった人も多いと思います。

いわゆる3Wayとか4Wayってとてもお高いショックアブゾーバは
これを割と自由にイジれるってのがウリなんですが、弊社から言わせると
ソコじゃ無いんですね~~~

で、去年ご紹介したこの特性。

risageu

横軸が速度ではなくストローク量です。

上の減衰力特性が同じでもコイツを変えることによってもちろん変わります。

ナニが変わるって?

ふっふっふっふ

さらに!!

もう一つ特性があるんですね。

まだ内緒です。

それをちょっと変えるだけでもオーナーさんは体感できます。

例えばスプリングレートも同じです。

弊社が採用するプログレッシブレートです。

spingrate1

テンダー、メイン、バンプラバーの3段階です。

アンカーポイントって言うココをちょっと変えただけでも弊社お得意様が
とても評価してくれたことを以前のネタでもアップしました。

spingrate2

今年もあっちゃこっちゃのサーキットに行って部品を現場で交換します。

現場で交換すればビフォアアフターがとてもわかりやすくプラシーボって言う
一種の気のせいってヤツを排除して正当な評価ができると思いますから。

経験が最良の教科書ネタ

もう八王子の朝ってこんなんですよ。

icedwindow

窓ガラスがバリ凍っています。

ココんトコ、抽象論とか精神論が続いちゃったので食傷気味のお客様も
多いとは感じておりますので、ちょっと軌道修正しますか・・・。

もちろんイロイロと開発は続けております。

なぜかココ数年、年末年始の恒例行事となっている女王蜂の取り付け。

もう通算で20~30台くらいはやってきたのでさすがに慣れました。

ってゆーか今でも毎回のように発見があります。

思い返してみると4、5年前の正月に初めて弊社で女王蜂を取り付けた時、
マヂかコレ、付かないじゃん ってアタマを抱えたモンでした。

そもそもφ50なんてエキマニ、弊社くらいしか扱いがないと思います。

あったりして。

コレ以上ムリってほど太くて集合部までも長く作ってもらいました。

取り付けはそりゃあ知恵の輪状態。

タダですりゃ手が入らないピッチピチのEGルームに入らないデカいモノを
ムリクリ入れてさらには工具と手を入れてキチンと取り付けをするんです。

EGルーム内が尖ったモノ満載で最初は手が血だらけになりました。

その晩にフロに入って激痛でもんどり打ったことを憶えています。

それが今となっては全く擦りキズ一つしなくなりました。

ほんのちょっとコッチを傾けるとか、アッチからねじって入れるとか
創意工夫を経験してきた結果、女王蜂が小さく思えてきました。

やはり経験ってナニよりも強力な修行ですね。

ただ、以前とは違った悩みも増えてきました。

古くなってきた車両も多いので純正エキマニの遮熱板がこんなんです。

corrodebolt

10mmのアタマなんですがメガネレンチなんてかけてもボロって崩れます。

ロッキングプライヤーでガッツリつかんでやっとボルトは回るんですが
熱で固着しちゃっているので外れないでヘシ折るんですがコレがタイヘン。

crushedbolt

フツーに外れるなら大した力では無いんですが、ヘシ折るのはずっと
倍以上の力が必要です。

これをEGルーム内でやることがとてもタイヘンです。

でも、経験と言う名の修行を積んだ結果もっとイイ事もあります。

コレ、エキマニと触媒を留めている悪名高いポイントです。

rustednut

アタマが14mmで10mmのボルトをヘシ折るよりもずっとタイヘンです。

しか~~~し。

ある時に気がついちゃいました。

コレ外さなくても良くね???

今ではコイツを外さなくてもラクショーです。

 

 

続きネタ

去年ってイヌ年だったんだ・・・・

昨日は持ち上げて今日は落とす と。

別に落とすワケではありませんね。

とても良く曲がるし真っ直ぐ走るし快適だし、さすがMercedesです。

ただし、制限速度+αまで

ちょっと買い物に行ったり通勤快速だったり駅まで家族を送り迎えに行ったり
週末にちょっと遠出をして温泉に行ってみたり、そんな使い方が目的ならば
恐らく最強だと思います。

関東だったら箱根とか関西だったらココんトコ毎年行かせて頂いている
神戸の近くに芦有道路ってとても楽しい峠道があります。

そう言うところを楽しく走るようにはできていない。

オマエごときがMercedesを語るな (`Д´)凸 って来そうなので
もうちょっとハナシに具体性を持たさないといけませんね。

特に芦有道路の曲がりくねった下りを走れば弊社が言及する意味は
体現できます。

じゃ、そう言うところに行くなって ハナシになるのか?それとも
どゆことどゆこと?って積極的になるかどうかはお客様次第です。

Z34V36をお買い上げになってなんとなくマフラーを入れてみる、
何となくECUを入れて見る、何となく車高調を買ってみる、
そんなお客様ってイチバン多いんではないか、と感じます。

目的がしっかりしている人の方がずっと少ないのは承知しております。

芦有道路の下りをちょっと飛ばしてみてキモチがイイハンドリングってナニ?

一見するととても抽象的な表現も一発走ってみると誰でもわかると思います。

メーカーはそんなことは百も承知です。

Z34V36ですらキモチ良いハンドリングって明快な方向性をお持ちの
オーナーさんは少ないです。

もちろんハンドリングや取り回しなんてイイ方が良いに決まっているって
感じるかもしれませんが、その逆をやっている人がとても多いことにも
弊社は常々感じていますが、当のお客様はお気づきではありません。

メーカーもソコに本格的に取り組むコストとそれに対していったい
どれだけの割合の人がその真価をわかってくれるだろうか?って言う
マーケティング調査の結果、今の日本車なんだと思います。

アシ廻りよりも燃費

ハンドリングよりも豪華な内装

おかげさまで弊社のサスペンションキット、とてもバックオーダーが多く
お客様には相変わらずご迷惑をおかけしている状態です。

お客様お一人お一人のターゲットや使用目的に合わせ少しずつ変えています。

そう言うことの積み重ねでしかイイ物はできないと信じておりますから。