昔、SuperGTのお手伝いに行っていた時に学んだことがあります。
予選の上位10台でスーパーラップってのをやります。
ここ何年もSuperGTに行っていないので、今もスーパーラップを
やっているかはわかりません。
1台で占有走行です。
たった1台でコースを占有して文字通りスーパーラップを叩き出すんです。
全てのメカニックやスタッフ、そして他のチームのドライバーも監督も
みんながその1台の走りに注目します。
1周2~3分のコースで、コンマ1秒を争います。
全員でモニターを見つめて、イイ走りだな ってのはやっぱり上位です。
そんな時に、ちょっとケツをズルって行っちゃうドライバーもいます。
そうなるとモニターを見ていた全員が あ~~~~~~~~ って
落胆の声を上げていたモンでした。
ほんのちょっとだけケツが出ただけでコンマ数秒を失う世界です。
それをカジって GTでもケツ出さないんだからさ ってグリップを
推奨するハナシをとてもとてもよく見かけます。
それを真に受けて、流さないように流さないようにってドライビング、
プロや上級者向けのハナシってことまではなかなか伝わりません。
弊社では敢えてソコを否定します。
いつもここで書かせて頂いているように、弊社が他社さんと同じ事を
やっても、誰も弊社を訪れて下さることはありません。
だからと言って、思いつきでテキトーなことを書いたり、主張することが
コロコロ変わったらそれこそ誰もいなくなってしまいます。
一般のドライバーがタイヤの限界を知り尽くすことはほとんどムリです。
またまた、ココでケーススタディしてみます。
ココを丁寧に丁寧に走り抜ける って言うと聞こえがイイですが、
実はナニも起きていない限界のずっと下ってことがほとんどです。
ここでアンダーが出れば、かなりの確率でクルマにモンダイがあります。
そのまま練習しても、うまくなるどころか楽しくありません。
アンダーもオーバーもナニも出ない
そんな時には、タイヤのランクを敢えて下げてみます。
アンダーならもっとアンダーが強くなるので、さっぱり面白くありません。
タイヤのランクを下げてオーバーが出始めたとします。
クルって回ってしまうようだと、やはりクルマにモンダイがあります。
アシにモンダイがある場合も多いですが、実はデフがダメなパターンも
多いんですが、それがキチンとわかることはとてもとても難しいです。
弊社が提唱し続けるトータルバランスの重要性とソフト面、つまり
ドライビングの融合って、弊社の永遠のテーマです。