月別アーカイブ: 2015年10月

タマには作業について語ってみる、ネタ

さすがに2週間でデフの脱着を3台もやると、筋肉痛です。

弊社が満を持してLSDをリリースさせて頂きました。

開発理念はたった一つ。

乗りやすいデフ

それだけです。

弊社の考えは、デフは主張しちゃいけない、それに尽きます。

でも、確実にクルマは前に進みます。

横に進んでしまうようなデフだと、コントロールは難しくなります。

その確認のために、地中海はコルシカ島にまで行きました。

ウェットの路面で2速全開、3速全開、それでもリアは破綻しません。

言い尽くされたフレーズです。

接線方向のゼロカウンター

こうやって書くはカンタンですが、実践はとてもとても難しいんです。

そもそもどうすりゃイイの?

ですよね。

難しいハナシは弊社にお任せ下さい。

イニシャルトルク、ロックトルク、さらにもう一つ大事な要因があるんです。

ハマりにハマった分だけ詳しくなりました。

デフのセットアップ次第で、本当にタイムが変わります。

弊社が満を持してデフを出す、ずっと前から弊社を信じてご予約下さった
M岡様、N島様、M山様、M田様、S掛様、U司様、
イイ物できました。

デフを降ろして、ともかく洗浄洗浄です。

ビカビカにするまで洗浄です。

pinion

コレ、デフカバーなんですけど、この赤い矢印が示す所、
純正の液状ガスケットが残っていますね。

diffcover

それを丁寧に丁寧に徹底的にキレイにします。

diffcover2

最後には、サラっと紙ヤスリで仕上げます。

以前に、M岡様にご指摘を頂戴致しました。

こんなこと、やってもやらなくても結果には大して影響しません。

だから、手を抜いてもモンダイになりにくい箇所です。

こんなところに溝を切ってある理由は確実に存在します。

お客様は知る由もありません。

弊社で組んだデフを、どっかのショップさんで開けられることがあります。

サーキットコンセプトの仕事を評価されるワケです。

とかくツッ込まれる事が多い弊社です。

こういうことを一つ一つキッチリやることでしか、信用は蓄積されません。

タマには上品なトータルコーデをご呈示させて下さいネタ、その2

ヨーロッパから、荷物が届きました。

ステアリングです。

steeringwheels

前回、持って行ったステアリングをとてもキレイに張り替えてもらいました。

皮革に対するイイ仕事は、さすがヨーロッパです。

A本様、納期通り納められます。

後ほどメールさせて下さい。

K山様、今回お納めするときにはちゃんとステアリングも付いています。

最上質の牛本革の手触り、心行くまで堪能して下さい。

ステアリングも小さくなって、って言うかスポーツカー本来の適正サイズで、
ドライビングまで楽しくなります。

ステアリングの張り替え、

1.赤もあります F島様、K森様、N西様、K藤様、いかがですか?

2.スティッチ(糸)はお好みの色を指定して下さい

11/7に、ヨーロッパに行きます。

それまでに弊社に届いていれば、2週間で納められます。

内装を張り替えのお客様、もう少しお待ち下さい。

タマに出てくるヂミーなネタ、つまんなくてすいませんネタ

エロいフェンダーをお取り付け、弊社のフロントバンパーをお取り付け、
弊社リアアンダーディフューザーのお取り付け、完成すると楽しいです。

クルマのイメージもガラッと変わりますし、空力も良くなりますので、
走っても効果が大きいというオマケまで付いています。

弊社ブレーキキットも、圧倒的なバネ下の低減や、怒濤のダクト3本で
ブレーキに要求される制動力はもちろん、ビジュアルも良くなりますし
コントロール性重視のブレーキで、街乗りまで乗りやすくなります。

そういう一見ハデなチューニングよりも、圧倒的にヂミな作業が多いです。

配線にコルゲートチューブを巻くとか、耐熱チューブを被せるとか、
錆止めをするとか、バッテリーを充電するとか・・・。

コルゲートチューブ巻き選手権、表彰台に乗れるくらい巻いています。

plainwork

弊社では、お客様の車両をお預かりするときにバッテリーを上げません。

放置すれば、アガってしまいます。

現在お預かりしているPさんの車両にデフオイルクーラーを付けています。

弊社デフオイルクーラーキット、現在は一般販売を停止しております。

富士や鈴鹿で、充分なパフォーマンスを発揮することは実証済みです。

それでも、細かいことが気になっちゃいまして、仕様変更です。

フルモデルチェンジに近いほどの仕様変更です。

Pさんのクルマで、型を取っています。

ブラケットだって、装着後はリアバンパーに隠れて見えなくなります。

見えないからといって、ある程度のモノを作るとボロカス言われます。

弊社が自ら、

世界最高峰品質

を標榜しているから、ご指摘、非難は甘んじてお受けします。

より良いモノを作るためのヒントだと考えております。

Central20さんに、いつも大変お世話になっておりますネタ

24時間のウチ、36時間くらい働いています。

なワケねーだろ

昨日は、って言うか今日になっちゃったんですけど、帰宅が夜の2時。

それでも、いつもいつもお世話になっております弊社のお得意様の
M田様に、送って下さったから自宅に到着できたようなモンです。

いつもいつも本当にありがとうございます。

で、朝の6時に起きて富士です。

fswgate

弊社のお得意様のH野様が、本コースデビューです。

hn34

H野様は、過去2回の弊社練習会にご参加下さっています。

やはり、そろそろ富士の本コースを走ってみたい、と言うのはありますね。

でも、本コースは敷居が高いです。

EGオイルクーラー

デフオイルクーラー

PSFクーラー

水温対策

ブレーキ

は、必須と考えております。

全くやらなかったとしても、2周は走れます。

でも、平日にお休みを取っておカネをかけて2周ですか?

って、ハナシです。

上記のセットに弊社のフロントバンパーも追加しますと、
30分全開X3セットはイケます。

富士と鈴鹿で実証済みです。

実際に、H野様が本コースを全開10周した後のピットで撮影しました。

コレ、デフオイルの温度です。

h34difftemp

95度を表示しております。

LEDはダイナミック点灯方式なので、9の字が消えかかっています。

実際には、肉眼ではちゃんと95度を表示しております。

EGオイルは108を指していますが、ピットでは風が当たらないので
走行後に上昇してしまいました。

走行時は、100度を指していたとのことです。

弊社の冷却系、カ~~ンペキです。

じゃ、なぜ10周なの??

ですね。

ブレーキです。

抜けかけました。

エンドレスの小野寺様のサポートで、データ取りもできました。

braketempdata

単純に温度だけで比較させて頂きますと、H野様がイチバン高い・・・。

今日が本コースデビューなのに・・・。

小野寺様も、H野様がデビュー走行なのに踏みっぷりに感心していました。

H野様、やはり、ブレーキシステム、必要です・・・・。

ところで、今回はCentral20さんZだけの走行会にお邪魔しました。

いつもお世話になっております田倉店長にも、以前から

参加してよ~~~~

と、お誘いを頂戴しておりました。

講師は、ご存じ、レジェンド柳田氏です。

central20

レジェンド柳田氏との何気ない会話で、

プリウスからパナソニック、ライン取りとヨーを今だに勉強中なんです

と、弊社がご相談させて頂きました。

すると、レジェンド柳田氏は、

隣に乗んなよ

って、軽~いお誘い。

ま、まじですか?? w|;゚ロ゚|w

で、Central20さんの車両で同乗走行を賜りました。

一生の記念です。

本コースを2周ほど、全開して下さいました。

う~~む、さすがです。

とてもとても勉強になりました。

また、来年の3月にも開催予定とのことです。

本コースデビューは、とても敷居が高いです。

Central20さんの素晴らしい運営で、走りに集中できます。

また、よろしくお願い致します m(.  .)m

弊社の練習会も、今年もやりますよ~~~。

 

タマには上品なトータルコーデをご呈示させて下さい、ネタ

久しぶりに国内線に乗りました。

JALDOM

10月はまだ上旬なのに、もう飛行機に6回も乗りました。

来週は、アメリカだし・・・・。

昼過ぎには工場に帰って、作業作業です。

久しぶりの開発ネタだったはずなのに、今日は祝日で加工屋が休みでした。

最近、祝日が多いですね~。

群馬のF島様から、メールを頂戴いたしました。

verNISMOのバリバリの新車です。

FK34

これでF島様は、Z34は2台目です w|;゚ロ゚|w

弊社も何回かお世話になっております日産サティオ群馬様に、F島様の車両が
納車される前から、フェンダーをご準備させて頂きました。

間に合って良かったです。

とてもキレイにご装着下さって、とても感謝です。

弊社のエロいフェンダー、7月8月にかなり受注を頂戴しました。

ホントにありがたいことです。

通常は2~3週間の納期を予定させて頂いておりますが、タマタマの
大量発注で、またまた納期問題に

やっと来週には正常に戻ります。

滋賀のM田様、岡山のS木様、長崎のM部様、お待たせいたしました。

今月中には発送できる予定です。

大量生産なんて夢のまた夢のような浮き草ショップです。

その代わりと言っちゃあ何ですが、キメの細かい事やっています。

ステアリングを最高級の牛本革で巻き替えるサービス、とても好評です。

そんなんで、数名のお客様からシートの張替えをご依頼されています。

シート一枚分、これだけの面積になりますと、お値段も張ります。

張り替えてから、

こんなハズじゃ無かった・・・

って、なってはマズイです。

というワケで、隗より始めました。

で、コイツです。

SPA1

SPA2

SPA3

8月末にヨーロッパにかついで行ったSPA、今回のヨーロッパで完成しました。

シートを牛本革で張り替えると、サーキットや峠で滑りやすいんです。

バケットの意味が無くなりますね。

で、アルカンターラと言う合皮が使われる事が多いです。

PORSCHEのGT3や、FERRARIのCHALLENGEも
アルカンターラを採用していました。

色も鮮やかですし、特別な何かをご呈示できると思います。

弊社が提唱している上品なクルマ作りを、一つ具現化できたような気がします。

気のせいだったりして。

WRCに学ぶネタ、その7

WRCネタ、今日で最後です。

長々とお付き合い下さって、ありがとうございます。

明日から、また開発ネタです。

で、最後のネタはドライビング編です。

プロフェッショナルドライバーでもない弊社が、ドライビング技術を語っても
今ひとつ説得力がないことは重々承知しております。

だからこそ、数日間にわたってトップドライバーの走りをご紹介しました。

ドライビングのおハナシ、雑誌やDVDで百花繚乱です。

弊社が同じことを書いても、もっと説得力がありません。

涼しくなってきて、サーキットシーズンの到来です。

すでに走られているお客様、いっぱいいらっしゃいます。

これからデビューするお客様もいっぱいいらっしゃいます。

水曜日には、弊社のお得意様のM田様とH野様が富士を走られます。

H野様は、本コースデビューなので弊社もサポートに行きます。

最初は心臓バクバクモンです。

富士は広いので、最初はドコを走ってイイのかもわかりません。

ただただ闇雲に走って、腕がパンパンになって終了です。

楽し~~

ってなれば、次にはライセンスをお取りになることがイイと思います。

弊社もちょくちょく行きますから。

最初の数回は、どんどんタイムが縮まります。

上達したと言うよりは、慣れてきただけのハナシです。

とあるタイムで、アタマ撃ちになります。

お客様のクルマの仕様や、タイヤや、経験によってもかなり違ってきます。

ここから先、どう走り込むかで1年後や2年後のタイムは大きく違います。

自己流のクセが身についてしまう前に、ちゃんとした練習を提言させて下さい。

ザックリですが、ラジアルタイヤで

富士なら2分5秒

鈴鹿なら2分35秒

筑波なら1分5秒

そのあたりでアタマ撃ちになります。

しつこいようですが、仕様によって変わりますよ。

そこから先を詰めるには、自己流はかなりの遠回りです。

ドライビングもクルマ作りも、遠回りをすると時間もおカネもかかります。

トップドライバーは、こんなところを攻めます。

良い子はマネをしてはいけません。

corner

失敗して、崖下に落っこちるクルマも多々あります。

ざっくりとこんなコーナーを想定してみます。

corner1

よくありがちなこんなライン、雑誌で頻繁に紹介されています

corner2

こういうラインをちゃんとトレースできること、かなりムリです。

特に、クリップまでのアプローチ、できるようでできないんです。

WRCのドライバーですら、上位のドライバーしかできていません。

こんなの余裕

って人がいたら、2通りです。

かなりの上級者か、かなりわかっていないか・・・。

ロガー積めば、一発でわかります。

ドライビングの技術に真摯に向かい合って、ホンキで上達をお考えの
前向きのお客様、ちょっと参考にしてみて下さい。

1.ストレートで充分にブレーキングをする

2.コーナーに向かってブレーキを残してヨーを発生させながらアプローチ

3.クリップで充分に出口にクルマを向けて、そして全開

ムリです。

そんなことが毎回できりゃ、シリーズチャンピオンになっています。

それじゃミもフタもありませんね。

で、弊社なりのもっとカンタンなご提言をさせて下さい。

やることを3分割します。

corner3

まず、赤い部分です。

直線でフルブレーキングです。

まっすぐ止まります。

ここでステアリングを切ってはいけません。

ブレーキ残してコーナーにアプローチなんて高度な事をやってはいけません。

ただ、直線でひたすらブレーキングです。

実は、コレですら難しいんです。

ここでロガーの出番です。

ラジアルで1G以上は出ていないと、踏み方に問題アリです。

減速Gが1.2Gくらい出るまで練習です。

とりあえず思いっきり踏みましょう。

この時に真っ直ぐ止まらなかったり、やたらABSが介入するようでしたら、
ブレーキシステムやサスペンションに問題アリです。

そのまま練習しても、上達はありません。

で、次に青い部分です。

ここは敢えてチンタラ走ります。

ま~アバンギャルドな!!

ドライビングを解説した記事で

チンタラ走る

なんて書いたのは、古今東西、前代未聞だと思います。

でも、そこはWRCで痛感しました。

何回かに一回しかキマらないリスクが高いことを選ぶよりは、
確実にタイムにつながることを選んだ方が道は近いと考えます。

そもそもアクセルを残してヨーを発生させてクリップにアプローチ、
何のこっちゃ? だと思います。

かなりの確率で、とっちらかること間違いナシです。

ヘタすりゃお釣りもらって、外側にアタります。

赤い部分で充分に車速を落とせれば、チンタラ走ってクリップに付けます。

クリップに付けなければ、車速が充分に落ちていないんです。

10/8のネタでゼッケンNo1のOgier選手のドライビングが近いです。

Ogier選手は、チンタラ走っているワケではありません。

でも、Ogier選手よりもクリップへのアプローチが速い選手は、
ザックリとですが10名以上はいました。

でも、脱出速度はOgier選手よりはみんな遅かったんです。

その結果、キロ1秒以上も遅くなります。

チンタラ走る目的はただ一つ。

ライン取りでミスをしないことです。

Ogier選手の走りをもう一度見て下さい。

ブラインドの脱出でアウトにいっぱいです。

コーナーのアプローチでもアウトにいっぱいです。

で、クリップから全開です。

エキゾーストサウンド、聞いて下さい。

クリップから2速全開、3速全開、4速全開です。

アクセルなんかビタ一文戻していません。

Ogier選手と同じ事をしろと提唱しているワケではありません。

チンタラ走ることによって、Ogier選手と同じラインは取れるはずです。

キッチリとクリップに付いて、クルマを脱出に向けさせることが重要です。

ここで脱出にクルマが向かないと、待っているのはドアンダーかドオーバー。

だから、青い部分はチンタラ走ってラインを重視した方がずっとイイです。

上達してから少しずつスピードを上げていけばイイんです。

で、ちゃんと脱出に向かって姿勢が作れていれば、全開あるのみです。

ここでアンダーやオーバーが強いとサスペンションかデフに問題アリです。

そのまま練習してもイイ事ありません。

タイムには全然つながりません。

自己流が身についてしまって、修正するのに倍の時間がかかります。

まず、クルマをキチンとセットアップすることが先決です。

そのお手伝いは、弊社ができると思います。

WRCに学ぶネタ、その6

今日もクルマ作り編です。

クルマ作り編とは言え、まず、これをご覧下さい。

.

先日ご紹介させて頂きましたデルクール氏の走りです。

ウェットの一般道の峠で、両サイドが岩の壁でこの走り。

動画だと迫力が伝わらないのがもどかしいです。

デルクール氏の997GT3RSが、ブラインドから全開で出てくるとき、
思わず、その迫力に声を出してしまったほどです。

音声で入っていました。

RRのPorscheで、ウェットの路面でこれだけ狭くて危険なコースを
20Km以上も全開していく技術には、ただただ脱帽です。

こんなこと、良い子は決してマネをしてはいけません。

マネしろって言っても・・・・。

かつてWRCで4勝しているドライバーですから。

ここで弊社が学ぶべき事は、コントロール性です。

いくらドライバーが優秀でも、マシンが乗りづらいと20Km以上も
キレた走りを続けることは不可能だと思います。

先日のWRCネタで、ブレーキの重要性をご紹介させて頂きました。

ブレーキも、とてもとても奥が深いです。

デカいキャリパーに、デカいディスクローター、誰もが憧れると思います。

ただ、かなりの確率で失敗します。

もちろん、ちゃんとテストを繰り返し検証されたブレーキキットもあります。

そうじゃないのもいっぱいあります。

ENDLESSの鈴木部長とミーティングをさせて頂いた時にも、

お客様のニーズは多様なんです

と、少し暗い表情でした。

弊社が性能一本に特化したブレーキシステムにこだわっていることに、
とても敬意を表して下さいました。

ENDLESSさんのご協力で、ストリート重視から、富士や鈴鹿まで
キメ細かいラインアップができました。

ブレーキの詳細は、また報告させて頂きたい思います。

今回はデフのハナシです。

デフもやはり奥がとてもとても深いんです。

FDの頃に、さんざんハマりましたから。

熟成に熟成を重ねて、乗りやすいデフを作りました。

で、弊社のお得意様のM岡様に先週、テストしてもらいました。

M岡様とは、なんだかんだで、もう長いお付き合いをさせて頂いております。

Z34を新車でお買い上げしてナラシが終わるか終わらないかで弊社に
入庫して下さった弊社の大事なサポーターです。

弊社の製品以外が見あたらないほど、弊社をご贔屓にして下さいます。

いつもいつもありがとうございます m(.    .)m

その分、辛口です。

弊社製品をインプレッションしてもらう時に、忌憚のない意見を求めています。

ガンガンに言って下さい

って、いつもお願いしております。

遠慮していたらイイ物ができっこありません。

ヨーロッパ出張中にM岡様のお手元に届いたんですが、今回珍しく、

デフ、正直ガッカリっすわ~~     ┐(-。ー;)┌

って言われました。

ハテ?? (゚Д゚;)

そんなにやらかしてしまったんだろうか???

で、詳しくおハナシをお伺いしました。

届けられたハコに書いてあったスペック表から判断なさいまして、

コレ、フツーのデフやないっすか~~

で、ガッカリだったとのことです。

M岡様、デフもかなりお詳しいです。

いつもいつも弊社の製品をワクワクしてご期待して下さいます。

それがフツーのスペックに見えたので、ガッカリだったんだと思います。

お電話で、イロイロとご説明させて頂きました。

それでも半信半疑のM岡様が、実際に地元のショップさんで作業をして
サーキットアタックに望んで下さいました。

で、テスト当日。

過去の経験上、すぐにお電話があるときには悪い知らせ、お電話が無いと
イイ知らせのことが多いんです。

30分を1本走った後、お電話ナシ。

30分をもう一本走った後、やはりナシ。

夕方にやっとお電話を頂戴致しました。

メッチャ乗りやすいです

一安心です。

でも、そこで安心していたのでは弊社らしくありません。

早速、車載動画を送ってもらいまして、検証検証です。

お~~、前回の鈴鹿よりずっとイイじゃないですか!

ここでお客様が気になることがあります。

ナニがイイの?

ですね。

そのヒントがデルクール氏の走りに詰まっているんです。

速い人は、クルマ作りにもこだわりを持っています。

デキの悪いクルマでアタックしても、結果が出ないのを知っているからです。

今回のM岡様のフィードバックと、弊社の広報車を富士でテストしまして、
さらにグレードアップをします。

デフの一般販売、11月中には目指したいです。

M岡様、テストありがとうございました。

WRCに学ぶネタ、その5

今日はクルマ作り編です。

リタイアしたHyundaiを、くまなく見ておきました。

競技が始まる前や後でも、WRカーはサービス隊に囲まれているので、
こんなに身近で車両を見ることはできません。

超ラッキーです。

ばしゃばしゃ写真を撮りましたが、どの写真も車両開発のヒントの宝庫です。

何回か書かせて頂きましたが、弊社がこんなモノ開発しています、って
ココでアップして、製品ができる前に他社さんから先に出てしまうと、
弊社がパクったことになってしまいます。

製品化のメドが付いたときに、少しずつご紹介させて下さい。

まず、エンジンルームをのぞいてみました。

あ、弊社が採用しているのと同じカーボンケブラーホースだ。

やはり、最高の性能を追求するとコレになるんですね。

しかも#16でした。

画像では比較対象物が無いのでわかりにくいですが、かなりブッといです。

EGoilhose

次にコレを見て下さい。

Hyundicarheight

この車高の高さ。

弊社がいつもここで提唱させて頂いておりますが、純正のイイ所は延ばして
純正のアリャ~~~って所を改良していく、そんなチューニングです。

Z34やV36のサスペンションキット、ショップさんのオリジナルも含めて
かなりの数に上ると思います。

ショップさんにはショップさんのお考えがあります。

ぜ~~んぶ並べてみたとしますと、弊社の車両がイチバン車高が高いです。

多分。

お客様は最初は、カッコ悪い~~ってイヤがります。

そりゃそうです。

低い方がカッコイイに決まっています。

そこを敢えて純正車高のチョイ低にこだわるには、かなりの覚悟と
確固たる理論に基づいた開発理念があるんです。

おかげさまでバックオーダーをとてもたくさん抱えてしまっています。

弊社サスペンションキット、納期かかります。

だから、あまりここでも最近は触れていません。

それでも、カネが無い弊社が広報車をご用意させて頂いた理由の一つに、
100を語るより1度試乗してもらいたかった、と言うのがあります。

メーカーが莫大な開発費をかけて開発したサスペンションの機構。

良い所を探っていくと、やはり適切な車高があるんです。

GTカーは低いよ

S耐車両は低いよ

耳タコです ┐(-。ー;)┌

否定するつもりは毛頭ありません。

GTカーにはその車高が適切なんです。

S耐車両にはその車高が適切なんです。

4年くらい前のネタで、弊社がFerrariChallengeを
手がけさせて頂いたネタをご紹介したことがあります。

新車でスリックタイヤが付いてくるような車両です。

車高もペッタペタでした。

茂木で走って、乗りづらさだけがとても印象的でした。

首都高なんか走ったら、エラいことになりそげでした。

弊社が追求する車両作りは、とにもかくにも

乗りやすさ

です。

昨日のトップドライバーの走りをどれだけ取り込めるのか? です。

ドライビングスキルはそうそう身につくモンじゃありません。

クリップについてアクセルオンにした時に、修正が少ないクルマ作りで、
グイグイ踏んでいけるようなクルマが、結果的に速いんです。

そのように弊社は考えております。

もう一つあります。

上の写真からはわかりづらいですが、キャンバーあまり寝かせていません。

パッと見、1度から1度半くらいです。

これも弊社がずっと探求してきたことです。

弊社のお得意様のM岡様が、以前はもっとキャンバーを寝かせるようにと
お願いされていました。

その都度、弊社は

ダメです!

と、かたくなにお止めさせて頂きました。

M岡様も、当時はきっと

なんだよ~~~~

って思ったんではないかと思います。

キャンバーを付ければ、取りあえずは曲がりやすくはなります。

でも、それに伴って失うモノもたくさんあるんです。

M岡様はガマンして弊社とお付き合いしてくれました。

少しずつ、少しずつですが熟成を重ねていくことでどんどん良くなります。

昨日の岡山国際の後に、

キャンバーこれでも行けますね

とのご感想でした。

ちなみにクラストップだったそうです。

いつもの繰り返しになります。

弊社のような浮き草ショップを支援して下さるチャレンジャーなお客様を、
トコトン支援させて頂きたいと考えております。

その材料を仕入れるために、コルシカ島まで行きましたから。

WRCに学ぶネタ、その4

昨日、弊社のお得意様のM岡様が岡山国際を走られました。

弊社に代わって、ブレーキとデフのテストです。

ブレーキ、カンペキっすわ~

デフ、メッチャ扱いやすいです

今日の本題は、WRCトップチームの走りから学ぶです。

でも、M岡様のインプレッション、あとでリンクします。

今日は、No.1のOgier選手からです。

クルマはVolksWagenMotorSportsです。


.

No2のLatbara選手です。


.

No3もVolksWagenMotorSportsなので、
No4のCitroenWRのOsteberg選手にしました。


.

昨日の下位の選手の動画と見比べて下さると、わかりやすいと思います。

トップ選手の動画では、空も暗いです。

さっきまで雨がガッツリ降っていました。

やはりブラインドを3速全開で立ち上がって、4速にシフトアップ。

そして、狭い橋の欄干が左コーナーになっていまして、それに向けて
フルブレーキングからのアプローチです。

ここで学ぶべき事1

フルブレーキングでしっかり車速を落とせています。

言い尽くされた表現ですが、教科書みたいなスローインファーストアウト。

昨日の最後の動画、ゼッケン7のHyundaiは、車速が落ちません。

トップドライバーは、しっかりと車速を落として確実に向きを変えます。

クリップの手前から、もう全開です。

今日の3台の動画をご覧下さるとわかると思います。

アクセルオンのタイミングが3台とも早いんです。

ちょうど前に座っているスペイン人のオバハンのあたりがクリップです。

もう、そこで2速全開です。

トップドライバーはコーナーでムリをしません。

表現が良く無いですね。

ムリをしてコーナーリングスピードを上げるのではなく、早いタイミングで
全開にできるようなドライビングスタイル、と言った方が正しいです。

この走りで、実際に20Km以上のSS1で20秒以上の差が付きました。

つまりキロ1秒です。

ざっくり距離だけで言ったら、富士や鈴鹿なら4秒差です。

コーナーの数が全然違うので単純比較はできませんが、それほどの大差です。

ここで学ぶこと2

ウェットの路面で2速全開で立ち上がって、テールが振られないクルマ作り。

冒頭のM岡様のインプレッションとリンクします。

アクセルオンでテールが振られる要因はいっぱいあります。

その大きな要因の一つにデフがあります。

M岡様のインプレッションで

メッチャ扱いやすいです

と言うデフを弊社が目指していることは、この3つの動画がお手本です。

デフの詳細は、また後日にアップします。

目的に合った適切なチューニングをされたデフは、とても乗りやすいです。

しかもタイムにもつながります。

弊社はやはり一味違ったことをやらないと、存在価値が問われます。

デフもアシもブレーキも奥が深いです。

もっともっと掘り下げます。

WRCに学ぶネタ、その3

WRC第11戦、ツールドコルスラリーの競技者エントリーは169台です。

当日には、全部出走したワケではありません。

マシントラブルだったり、何かの事情だったり。

実際には120~130台くらいだったと思います。

ワークス製作のWRカーが15台くらいです。

シリーズチャンピオンのゼッケン1番SebastianOjie選手から
順番に出走していきます。

タイスケによりますと、朝の9時23分からスペシャルステージ、以下SS
が始まりました。

SSというのは、ともかく全開。

とってもわかりやすく、誰がイチバン速いかを決めます。

1日にSSを3本走ります。

3日間で9本。

モノ凄い集中力です。

SS1本で20~30Kmほどあります。

ひたすら全開です。

ワンミス=リタイア、となるほどの過酷な競技です。

コンディションは小雨でした。

路面は思いっきりウェットです。

願ったり叶ったりです。

ウェットはごまかしが効きません。

ドライビングやクルマ作りが、モロに反映します。

もったいぶるワケではありませんが、トップ選手は後です。

まず、ゼッケン30番台のCLIO RSです。

日本人のトップドライバーがツールドコルスラリーに参戦すると、
だいたいこのあたりの順位です。

次にゼッケン50番台の996GT3RSです。

これならオレでもできそう、ってお感じになった人もいると思います。

実際に、小雨が降った峠道で走ってみればこれでもスゴさがわかります。

次は、ゼッケンがひとケタ台のワークスWRカーです。

映像ではわかりにくいですが、ツッ込みは鋭いんです。

でも、ブレーキング時に車両が小刻みに左右に振られるんです。

つまり、真っ直ぐ止まらないんです。

ビミョーな映像ばっかじゃ面白みに欠けますね。

今日のネタの最後に、ゼッケン7番のHyundaiのワークスカーです。

上位になると、踏みっぷりが違いますね。

3速全開で立ち上がって、4速に入れてオーバー100Km/hです。

フルブレーキングしても、真っ直ぐ止まらないんですね。

結果、ツッ込み過ぎになっちゃっています。

ヨーをうまく消し切れていないのもありますが、アクセルオンで
思いっきりテールが暴れてしまっています。

そして、岩石でできた橋の欄干に思いっきりヒット。

リタイアとなりました。

繰り返しになりますが、

路面はウェットです

明日には、ゼッケン1のVWのWRカーの映像をアップします。

もったいぶるワケではありません。

動画の編集って、大変なんです。

さすが世界No1のWRカーです。

走りも違いますし、車両の完成度もかなり違います。

明日の映像で、学ぶことたくさんあります。

決してもったいぶっていません。

仕事が優先ですから。

コレも仕事か・・・。