WRCに学ぶネタ、その6

今日もクルマ作り編です。

クルマ作り編とは言え、まず、これをご覧下さい。

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先日ご紹介させて頂きましたデルクール氏の走りです。

ウェットの一般道の峠で、両サイドが岩の壁でこの走り。

動画だと迫力が伝わらないのがもどかしいです。

デルクール氏の997GT3RSが、ブラインドから全開で出てくるとき、
思わず、その迫力に声を出してしまったほどです。

音声で入っていました。

RRのPorscheで、ウェットの路面でこれだけ狭くて危険なコースを
20Km以上も全開していく技術には、ただただ脱帽です。

こんなこと、良い子は決してマネをしてはいけません。

マネしろって言っても・・・・。

かつてWRCで4勝しているドライバーですから。

ここで弊社が学ぶべき事は、コントロール性です。

いくらドライバーが優秀でも、マシンが乗りづらいと20Km以上も
キレた走りを続けることは不可能だと思います。

先日のWRCネタで、ブレーキの重要性をご紹介させて頂きました。

ブレーキも、とてもとても奥が深いです。

デカいキャリパーに、デカいディスクローター、誰もが憧れると思います。

ただ、かなりの確率で失敗します。

もちろん、ちゃんとテストを繰り返し検証されたブレーキキットもあります。

そうじゃないのもいっぱいあります。

ENDLESSの鈴木部長とミーティングをさせて頂いた時にも、

お客様のニーズは多様なんです

と、少し暗い表情でした。

弊社が性能一本に特化したブレーキシステムにこだわっていることに、
とても敬意を表して下さいました。

ENDLESSさんのご協力で、ストリート重視から、富士や鈴鹿まで
キメ細かいラインアップができました。

ブレーキの詳細は、また報告させて頂きたい思います。

今回はデフのハナシです。

デフもやはり奥がとてもとても深いんです。

FDの頃に、さんざんハマりましたから。

熟成に熟成を重ねて、乗りやすいデフを作りました。

で、弊社のお得意様のM岡様に先週、テストしてもらいました。

M岡様とは、なんだかんだで、もう長いお付き合いをさせて頂いております。

Z34を新車でお買い上げしてナラシが終わるか終わらないかで弊社に
入庫して下さった弊社の大事なサポーターです。

弊社の製品以外が見あたらないほど、弊社をご贔屓にして下さいます。

いつもいつもありがとうございます m(.    .)m

その分、辛口です。

弊社製品をインプレッションしてもらう時に、忌憚のない意見を求めています。

ガンガンに言って下さい

って、いつもお願いしております。

遠慮していたらイイ物ができっこありません。

ヨーロッパ出張中にM岡様のお手元に届いたんですが、今回珍しく、

デフ、正直ガッカリっすわ~~     ┐(-。ー;)┌

って言われました。

ハテ?? (゚Д゚;)

そんなにやらかしてしまったんだろうか???

で、詳しくおハナシをお伺いしました。

届けられたハコに書いてあったスペック表から判断なさいまして、

コレ、フツーのデフやないっすか~~

で、ガッカリだったとのことです。

M岡様、デフもかなりお詳しいです。

いつもいつも弊社の製品をワクワクしてご期待して下さいます。

それがフツーのスペックに見えたので、ガッカリだったんだと思います。

お電話で、イロイロとご説明させて頂きました。

それでも半信半疑のM岡様が、実際に地元のショップさんで作業をして
サーキットアタックに望んで下さいました。

で、テスト当日。

過去の経験上、すぐにお電話があるときには悪い知らせ、お電話が無いと
イイ知らせのことが多いんです。

30分を1本走った後、お電話ナシ。

30分をもう一本走った後、やはりナシ。

夕方にやっとお電話を頂戴致しました。

メッチャ乗りやすいです

一安心です。

でも、そこで安心していたのでは弊社らしくありません。

早速、車載動画を送ってもらいまして、検証検証です。

お~~、前回の鈴鹿よりずっとイイじゃないですか!

ここでお客様が気になることがあります。

ナニがイイの?

ですね。

そのヒントがデルクール氏の走りに詰まっているんです。

速い人は、クルマ作りにもこだわりを持っています。

デキの悪いクルマでアタックしても、結果が出ないのを知っているからです。

今回のM岡様のフィードバックと、弊社の広報車を富士でテストしまして、
さらにグレードアップをします。

デフの一般販売、11月中には目指したいです。

M岡様、テストありがとうございました。