日別アーカイブ: 2017年6月19日

久々の、安い100万円もあれば高い1万円もあるネタ

で、クラッチシステムを全部、純正新品戻しでお預かりしたお客様の車両、
乗りにくいくらいでナントカ自走はできる状態だったはずでした。

お預かりしてすぐ、

あ~~~~~

過去に何回も経験している

デフトラブル

去年に袖ヶ浦で

いきなりバキ~ン

ってのもありましたが、だいたい予兆があります。

その予兆は大きく2つ。

振動

異音

自然治癒するモノではないので、必ず治さなくてはいけません。

原因はやはり

デフオイル温度

それしか考えられません。

弊社で施工させて頂いたデフオイルクーラー装着車なら

富士や鈴鹿のサル走り30分でも、行っても110度です。

データ取りのために11月の袖ヶ浦で計測した所、20分で150度。

もうドクターストップです。

そのまま30分サル走りしていたと思うと・・・・です。

以前にもご案内させて頂きましたが、金属は熱膨張します。

クリアランスと言うのは、適正な温度管理の下、適正値に設定されています。

150度オーバーでは、その適正値が保たれない状況になります。

その結果、ピニオンギアととベベルギアの極圧が異常値になると考えられ、
同じ事がベアリングにも起きています。

で、おかしくなったところからまず小さな音がし始めます。

自然治癒するモノではないので、対策しないでそのままサル走りを続けると、
音は大きくなり振動も発生することがあります。

今回お客様は、異音の出所がクラッチなのかデフなのか判断しかねまして、
弊社がお伝えして初めて驚いた、と言う状況です。

クラッチ新品にするんだから、異音も治るっしょ

そんなカンジの淡いご期待だったと推察されます。

まわりくどい書き方になっちゃいましたが、早いハナシ

デフブロー

純正の状態から社外のクラッチと社外のレリーズベアリングを入れるのにも、
それなりのコストがかかったと思います。

クラッチ本体はとりあえず置いといて、そのレリーズだとそのうちまた
クラッチトラブルに見舞われるので、純正に戻しましょう。

弊社の経験上、その扱いにくいクラッチを純正に戻すと1秒アップしますよ、
ってご提言差し上げましたら、お客様は弊社を信じて交換をご決断です。

ここまで読んで下さったお客様ならお気づきでしょう。

かなりかかっています

さらに追い込むようにデフブロー

弊社でイチからやらせて頂いていれば、浮いたおカネで370RSです。

ちなみに画像を掲載しないのは、デフに社外のカバーが付いているんです。

サーキット走行にはやはり・・・・・でした。

もちろん愛情を持って、ちゃんと治します。

来シーズンもガンガンにご一緒できるように。