日別アーカイブ: 2019年6月13日

他社さんが手を出さないようなことをひとつひとつクビをツッ込んで行くネタ、その2

ガラパゴスってのも時にはイイらしい。

saurus

991GT3が世界的なリコールを起こしたニュースを確か3年くらい前に
やっていた記憶があります。

しかもエンジンです。

EGブローが世界で相次いでPorscheAGが本格的に調査したら
ナント!!コンロッドボルトが強度不足だったそうです。

Porscheもやらかすことあるんですね。

で、リコールになってEGを無償交換だったってハナシです。

そこはやっぱりPorscheですね。

GT3と比較してど~~するってハナシなんでしょうが今シーズンも終わり
やはりEG不調やEGブローに関するお問い合わせを頂戴するようになり
いくつかのパターンをご紹介していきたいと思います。

原因と対策はとても大事です。

ストリートをちょっと飛ばすくらいなら温度管理さえキチンとやっておけば
そうそうトラブったりはしませんがサーキットとなるとハナシは別です。

そりゃそうです。

ストリートでは4,000も回わしゃ充分速いですから。

それがサーキットだと常用7,000オーバーです。

またキチンと復刻版をアップしなきゃイケナイなって感じていますが
7,000オーバーだとメタルにかかる負担って純正状態で7tです。

7tですよ。

つまりオーバーレブするともっと負担がかかるんです。

メーカーは7,000オーバー常用を30分なんて想定していません。

だから適切な対策が大きくモノを言ってくるんです。

以前にクラッチのポン付けはヤめた方がイイってハナシをしました。

メーカーがそれなりにダイナミックバランスを取ったのを自ら捨てちゃって
とても繊細なV6の回転バランスを崩しちゃう結果になるからです。

それがメタルのアタリになって帰ってくるなんて事までいったいどれだけの
ショップさんが考慮しているんだろうか??

すぐに壊れちゃえば誰でも気が付きますがじわ~りじわりと蝕んでいって
壊れてしまったとしても、あ、寿命だね~~で済まされちゃいます。

EGブローして弊社にご依頼下さったお客様が皆様390RS NEOに
できるワケではありません。

むしろ少ないです。

ご予算が100万チョイだと純正新品EGを敢えてオススメしています。

消耗品とかセンサーとかなんだかんだで120くらいですかね。

純正の安心ってのはあるとは思います。

ただ、所詮、純正です。

壊れた原因をキチンと把握しておかないとまた同じように壊すと思います。

同じ轍を踏むってヤツです。

温度管理を甘く見て壊してしまったらそりゃ、ね、言ったでしょ、で
済んじゃうハナシです。

済むのかな~~~?

温度管理や油脂類の交換サイクルをキチンと遵守していたにも関わらず
早期にEGブローしてしまったならそれはそれで明確な理由があります。

まだ少ない症例ではありますが少なくとも弊社で手がけさせて頂くと
あ~~こうなんだろ~~な~~ってのはわかるようになりました。