日別アーカイブ: 2017年8月13日

チューニングって、つくづく愛情だと想うネタ

230台以上のZ34V36を手掛けさせて頂くと、ちょっと乗っただけでも

アレ、おかしい

って事に気がつくことも多々あります。

ナニがおかしいかすぐにわかることもあれば、そうじゃないこともあります。

原因がわかっても、対策に時間もコストも想定外にかかることも多いです。

お客様の希望は、たった一つです。

トラブル無く、キモチ良く乗りたい

ホントに、それだけだと思います。

来シーズンまで、もう1ヶ月チョイです。

シーズンをトラブル無くキモチ良く走り切るために、事前準備ラッシュです。

特に冷却系です。

EGオイルクーラー、デフオイルクーラー、ATフルードクーラー、
PSフルードクーラー、毎日毎日その作業です。

何回も書かせて頂いておりますが、壊すとお客様の想定以上にかかります。

コストも時間も両方です。

キレイにパキッと壊れてくれりゃまだイイ方です。

バラバラになって、あっちゃこっちゃ巻き込んでグシャグシャになっちゃうと
余計な所にいっぱいおカネがかかっちゃうんです。

脅してどーする ヾ(- -;)

弊社でのお客様への愛情こもった作業について語らせて下さい。

弊社のお得意様のN村様の車両をお納めさせて頂きました。

N村様の車両でケーススタディをしてみます。

verNISMOを新車でお買い上げで、もう6年くらいのお付き合いです。

サーキット走行の予定は無く、そろそろ10万キロなのでRCFあたりを
次期車両として視野に入れていたそうです。

昨年のお客様サーキットサポートネタに触発されて、富士を一発走られました。

目覚めてしまいました。

ストリートではかなりスッ飛ばすお客様で、やはりここはより安全な
クローズドで、全開した方がずっと健全です。

で、弊社デフ玉、弊社デフオイルクーラーのご依頼です。

いつもいつもありがとうございます。

フツーなら3日4日で終わるハナシです。

開けてみると10万キロ近く高速スッ飛ばしランナーのデフの状態が、
かなり良く無かったんです。

デフアッセンブリーを降ろして、コンパニオンフランジを手で回すと、
状態の悪いデフはかなりの違和感があります。

サイドフランジを抜く

デフカバーを外す

デフキャリアボルト4本を外す

デフ玉を外す

純正のリングギアを外す

そして弊社のデフ玉にそのリングギアを移植して、あとは組み上げです。

もうすっかり慣れたモンでして、30台以上は施工させて頂きました。

ところがです。

ちゃんとデフオイルクーラーで温度管理されていたデフの状態とは、
かなりかけ離れていたので、とてもとても苦労しました。

フツーに組み上げれば組み上がっちゃうんですが、そこは弊社です。

安く上げようと思うと、そこはやはりそれなりになってしまいます。

いつもいつも完全に弊社に任せっきりのお得意様のN村様だからこそ、
ちょっとでも+α を盛り込んでいきました。

どんな愛情を盛り込んだのか?

は、長くなっちゃったのでまた明日です。