日別アーカイブ: 2017年8月28日

調律と言う名のチューニングネタ

健康診断、ココ20年以上やった記憶がありません。

それでも、今週のスーパーオートバックス千葉長沼さんのイベント後、
歯医者さんに行って、歯石除去をやりに行く予定です。

歯は昔からとても頑丈なんですが、歯石はどうにもなりません。

歯石が歯周病の温床になって、歯は頑丈でもそのうち歯が抜けるらしいです。

歯が頑丈なのに歯を失う、そんなバカらしいことはありません。

何のハナシだ?

いやいやいやいやいやいやいやいや

これがちゃんと密接な関係があるんです。

390RS初期型からオーバーホール (以下OH) を兼ねて続々と入庫です。

シーズンインまでに3台、間に合わせないと、です。

自宅の部屋にヘッドを持って帰って、コツコツと内職です。

head

そうしなきゃ終わらんとです。

これで、走行が5万キロ弱の燃焼室です。

いわゆるカーボンどっちゃり。

純正が、良くも悪くも10万キロは走るように設計されていると言う考えが、
燃焼室からも伝わってきます。

カーボンが溜まってヒートスポットができることや、カーボンの堆積で
燃焼室容積が減少して、その結果、圧縮比が上がってくるようなことも
ある程度は見越した設計になっているとも判断できます。

純正はやはり弊社が言うところの、安パイ です。

純正は、ノッキングを感知すると強力なノックリタード制御があります。

どんどん遅くなったとしても、それが原因で壊すようなことはありません。

でも、運転しているご本人は

最近、パンチが無くなったな~~

って感じるようになります。

こうなると、OH以外に適切な解決策はありません。

機構的に調子が良く無いEGを、ECUのセッティングで解決できません

燃焼室に堆積したカーボンをキレイに除去する

さらには、バルブとバルブシートの蜜着面も弊社のOH対象です。

純正よりもずっとパワーが出る分、今までにモンダイ無かった所にまで
影響を及ぼすことが充分に考えられますから。

おカネが潤沢にあるワケでは無いので、純正の新品EGを敢えてバラした
経験が弊社にはありませんから、メーカーがどのレベルの工作精度で、
VQ37を組み上げているかはわかりません。

弊社が追求するバルブシートの材質や工作精度を10と仮定した時に、
メーカーがどのレベルなのかも興味はあります。

純正の燃焼室は、鋳肌がラインから出てきたそのままです。

これだって、弊社の工作対象です。

熊木氏のような凄まじいほどの芸術的な研磨技術、教科書のようなお手本です。

今は時間効率費用対効果を重視して、鋳肌をどの位のレベルまで仕上げるか、
これまた弊社にとってはとても大きな課題ですし、お客様も興味があります。

コレは効果が大きいです

アレは投資に見合った効果は薄いです

って、キチンとデータに基づいた情報を蓄積していきたいです。

ちょっと見ただけでも、

ココはやらなきゃ

ってのが、数点見つかります。

しょせんは量産EGです。

それを調律して行くことが

チューニング

そのよう弊社は考えております。