コレ、アメリカのATI社SUPER DAMPERって製品です。
390RS Pro が来月完成予定です。
やっとです。
自社の車両って直接的には全く利益を生まないどころかカネ喰い虫なので
どうしても開発が後手後手に回ってしまいますがやっとメドが立ちました。
試作のVVELインテークカムシャフトがウマく行くとキチンとパワーが
付いてくる8,000rpmオーバーが実現できます。
だらだら回る8,000rpmではありません。
そうなるとおのずと20馬力くらい上乗せできます。
ところがです。
そんなにカンタンだったらもう世界のどっかで完成されています。
世界中で誰もやっていないことをやっているんです。
そりゃタイヘンですよ。
タイヘンな原因の一つに高回転でのバランスがあります。
特にV6って構造的に高回転バランスを正確に取ることがとても難しいです。
ここで弊社が経験した回転バランスに関する2つの現象についてまとめてみます。
弊社でイチからプロデュースした390RSNEOで最初にEGスタートした時
振動があまりにも無くなっていることに感動を覚えたってハナシをココで
ご紹介したことがあります。
もう一つは逆の負のネタです。
全てのクラッチを試したわけではありませんが今まで弊社が経験させて頂いた
お客様の社外クラッチ、回転バランスと言う点で純正よりも優れている物が
ありませんでした。
ナニがダメかと言いますと回転フィールがガッサガサになるんです。
やはり純正というのはそれなりにバランスが取られていてフライホイールや
クラッチをポンと軽量化しただけだと純正で取られているV6のバランスが
崩れてしまうようです。
そんなことネェよって主張している人を見かけることがあります。
こっからは自己責任です。
この件に関してあんまり書いても軋轢を生むだけなのでこの辺にしときますが、
弊社で純正クラッチに戻したお客様は5名以上いらっしゃいます。
難しいですよ。
30万近く、いやそれ以上投資して社外クラッチに交換してコミコミで
25万かけて純正に戻すんです。
社外のクラッチの方が良かったらそれこそ弊社はタイヘンなことになります。
こんな時代です。
情報発信はカンタンです。
でもテキトーなことやあとでバレちゃうウソなんか一度でも発信してしまったら
アイツの言ってることアテになんね~よってなります。
もう信頼回復はムリです。
そこまで考えて書いてるのかな???
でSUPER DAMPERのハナシです。
純正の鋳物でできているクランクプーリーは高回転のことなんか考えていません。
高回転を苦手とする純正のVQ37を8,000rpmオーバーまでキチンと
パワーが付いてくるEGに仕上げるには必要な部品らしいです。