日別アーカイブ: 2019年4月18日

旋盤工見習いネタその7

攻めた製品っつーのも大げさですがテマをかけていることは確かです。

以前にもご紹介したアームのピロ部です。

spherical2

これまた何回かご紹介しましたが弊社が採用しているピロは

ドイツ製モータースポーツ用

ナニがどう違うのかノーガキよりも弊社のお客様にとって大事なことは
パフォーマンスは? 耐久性は? 乗り心地は? です。

パフォーマンス自体はそこはピロなので大きな差にはならないと思いますが
大きく変わるのが耐久性だと思います。

弊社もこのドイツ製のピロに到達するまでにはイロイロと経験しました。

初期のお客様ならご存じだと思いますがゴトゴト音がしてきました。

ま、不快です。

今やこのドイツ製のモータースポーツ用ピロにして30名以上のお得意様に
お取り付けをしてきましたがまだまだだいじょぶです。

それにはただドイツ製モータースポーツ用ピロと言うだけではなく
弊社ならではのこだわりを盛り込んでいます。

まずは大きさです。

コレ以上デカいモノは入らないという外径40mmの大型ピロ

大きい方が耐荷重が大きいので耐久性があることは当然ですが何せ高価です。

安物を買って支出を安く上げたとしても早期にゴトゴト音で悩まされて
また買い換えることを考えれば高級品の方がトータルでは安上がりです。

マイクロメータで計測してそれに合わせてアウターレースを作ります。

fluro40

ドイツ製のピロは製品個体差が2/1000mmしかありませんが
純正のゴムブッシュを抜いたアームの穴は個体差が大きいんです。

弊社の経験では適正公差から0.1mmズレるとフィーリングが悪くなります。

フィーリングが悪くなる原因がココです。

spherical3

量産をするとどうしてもこの0.1mmが妥協されますし、0.01mmの
1個1個の公差のこだわりもできません。

世界最高峰品質を掲げるためにできることを全部盛り込みます。