日別アーカイブ: 2018年11月30日

お客様のクルマで改めて思うよもやまばなしネタ、その1

I沢様ベストラップ0.8秒更新おめでとうございます。

S田様、富士の本コース2秒台突入おめでとうございます。

トントン拍子で上手く行くお得意様もいらっしゃればコツコツコツコツと
コンマ1秒を確実に削っていくお得意様もいらっしゃいます。

上手く行くお客様だけとは限りません。

弊社のアシだったり弊社のブレーキだったり弊社のECUなら上手く行くまで
お客様が納得いくまで弊社は責任を持ちます。

何年か前にも同じようなネタを書きましたがその時とは裏付けがのレベルが
全然違うのでまた新たな角度から

お客様のZ34V36をお預かりして試走したり搬送したりすると
やはりイロイロと気が付いてしまいます。

特にECUとアシは銘柄までわかるようになってきました。

ECUはもういくらココで語っても伝わらないことがわかりましたので
お預かりした時に個別にお伝えするようしました。

アシのハナシですがさすがにここまで経験させて頂くとパッと見でも
ココがダメってのが乗らなくてもわかるようになりました。

純正状態でイチバン良かったのがS2000の後期です。

AP2ってヤツですね。

後はDC2も良かったです。

あとはダメ。

純正が良くない分チューニングする伸びしろが大きいって考え方もあります。

Z34はと言いますと、純正はとにかくアンダー傾向が強いです。

そもそも日産がピュアスポーツと言うよりもグランドツーリングカーとして
位置づけしているようなので間違っちゃいないんでしょうね。

で、お客様の車両をお預かりして作業が終了してとりあえず試走します。

その時にいつも想うことがあります。

このアシってメーカーはどう言うコンセプトで作ったんだろう?

お客様はナニを求めてこのアシをお買い上げになったんだろう?

純正のアンダー傾向が消えていないどころかビビリミッターが付いてきた。

そもそも純正状態のZ34は軸荷重バランスも悪くロール剛性も無いから
ちょっと飛ばしてコーナーに入って行くとかなりの恐怖心を伴います。

そんなにめいっぱいの試走じゃなくてもフロントタイヤが鳴きますし
フロントが外に外に出て行こうとします。

だからドライバーの心理としてはコレ以上アカンってなります。

純正はそう作ってあるみたいです。

要するにS2000みたいに飛ばしちゃダメよってことみたいです。

せっかくパワーもトルクもあるZ34がそんな体たらくでは悲しいってんで
アシを入れてみる そんな人がほとんどかと思っていました。

どうも違うみたいです。

お客様の要求は当に千差万別で十人十色です。

ただ車高が下がればイイって人も多いようですがそんな人は弊社には来ません。

やっぱりもっとハンドリングを良くしたいから始まるんではないかと思います。

Z34の軸荷重バランスの悪さが分かっていれば当然のようにフロントの
ロール剛性を上げて行くことから始まると弊社は感じるんですが、どうも
そうなっていないように見受けられるアシに多く出くわします。

制限速度で走っている範囲ならモンダイが起こらなくても、ちょっとした
ワインディングを運転がヘタでは無いと自分で思っちゃっている私自身が
法定速度の△倍くらいで走ると楽しいどころか恐怖しかありません。

スッ飛ばさなきゃ試走にならないしお客様のおクルマをアテちゃったら
それこそえらい事になっちゃうので神経はスリ減るはとても疲れます。

もちろんお客様自身も同じ感覚なんだと思いますがお客様は気づいていません。

サーキットでも走れば一発でわかるんですがソコまででは無いという
お客様が多いからどうやってお伝えできるかも腐心してきました。

そのための試乗車でした。

でしたって過去形もミョーなハナシですが弊社の試乗車はもちろんですが
デモンストレーションの意味もあるいわゆるデモカーです。

もっと伝えられるようにもっと伝わるように考えています。