NAロードスターでインダクションボックスを作って、とても良い結果を
叩き出したネタを4、5年前にアップしたことがあります。
インダクションボックスだけで筑波の裏ストレートの最高速が5Kmほど
伸びた経験があります。
経験も蓄積した引き出しもその頃からはずっと進化しました。
最新のテクノロジーでZ34、V36の吸気系を製作中です。
エアクリーナーボックスなんて単純なモノではありません。
まずは絶対的な流量をできるだけ多く確保することが必要です
弊社の390RS NEOは、ボアが98.5で、排気量は3,927ccです。
業界の慣例から言うと400RSになっちゃうんですけど、まいっか。
ハナシをカンタンにするために排気量が4Lだと片バンク2Lです。
7,200rpmの時には1秒間に120回転。
2回転に一回の爆発なので、1秒間に60回の爆発。
そうなると片バンクで、1秒間に120Lの空気を吸い込むこととなります。
1秒間に120Lですよ。
灯油のポリタンク6個分の空気がたった1秒間でココを通るんです。
昨日も書いたように、実際の内径が でも有効に吸気が通るのは狭くなります。
なおさら吸入抵抗はデカくなります。
ココでギモンが湧いてきます。
太くすりゃエエんちゃうの?
その通りです、太くすりゃイイんです。
じゃ、 何でそんな製品が出回って無いの? ってハナシです。
キノコが先っぽに付いた純正と同じ系のパイプのキットはいくらでもあります。
Φ70くらいのサクションパイプを使ったキットは弊社が知る限りでは
一般販売されていません。
弊社が知らないだけかもしれないですケド。
作って付けてみればわかります。
EGかかりません。
かかってもすぐにストールします。
アイドリング時はフィードバック領域が強力で、辛うじてアイドリングしても
とてもマトモに走れたモンじゃありませんし全開したら壊れるでしょうね。
こう言うことに造詣の深い人はもちろんいらっしゃるとは思います。
圧縮性流体を理解しEGや制御系までも理解している人ってかなり稀有です。
世界中で何人いるの? ってレベルです。
お客様にとっては
難しいコトはど~でもイイ、ぶっちゃけ結果出たの?
ってハナシです。
結果に繋がるのはとてもとても遠い道のりです。
そうじゃなかったら
弊社のリアウイング、お客様だけでなく業界関係者にも驚かれました。
よくこんなの作ったね~~
って言われましたがネットでは不評です。
弊社のZ34、V36用インダクションボックス、もっとスゴいんですけど。