月別アーカイブ: 2019年5月

でも、なっちゃったバヤイの対処法ネタ、その2

で、なっちゃったバヤイですがまずはEG編です。

日産純正の新品をディーラーさんで載せ替えるか、弊社にお任せ下さるか??

純正の新品をお乗せ替えになるときに一つご注意があります。

ディーラーさんで最後に調整するときにECUをリプロされます。

その時にディーラーさんでリプロできないデータだと純正ECUの新品を
追加でお買い上げになる必要があるようです。

去年の末に弊社にご相談があったとあるお客様にちゃんと許可を頂戴しまして
ネタとしてアップさせて頂きたいと思います。

昨年の12月に地元のサーキットでEGからガラガラ音がして止まってしまい
弊社にご相談がありました。

結果、地元のディーラーさんで新品EGの載せ替えを選択しました。

ディーラーさんではきっとメーカーが指定するEG調整の手続きってのが
あるんでしょうね。

ConsultIII をつないで調整すると言うのがディーラーのスタイルで
OBDII からデータの送受信ができないとディーラーさんはお手上げです。

何で通信ができないのか弊社にはわかりますがディーラーさんはそもそもが
チューニングECUを想定していないのでその時点でもうダメです。

で、新品のECUを追加で買うことになったとのことです。

さらにECU交換工賃も必要になりますし新品ECUはデータが何にも
入っていないらしいので、さらにデータを入れる費用も必要でした。

で、純正のデータに戻っちゃったことを意味します。

請求書をアップすればわかりやすいんですがそんなことしたらタイヘンです。

基本的にディーラーさんはチューニングと言うことに大して対処しません。

よっぽどデキるディーラーマンがいればハナシは別なんでしょうが
そもそも所長さんがそれ自体を認めるかどうか?ってハナシです。

それでも日産はまだ寛大な方です。

90Supraなんてこれからいっぱい噴出してくると思います。

で、まだイロイロあっんですがお客様とのやり取りの中でこんな事が
ありまして、キチンと許可はとってあります。

**************** 前略 ****************

この度は御社にお仕事を依頼しなかった上に再三にアドバイスをお願いして
申し訳ない気持ちしかありません。御社にお願いしなかったことを今さらに
後悔していますがこれもこれからの長いZライフの授業料だと思い込むしか
ありません。僕が言うのも変ですがもっと突っ込んだ発信って皆さんが御社に
期待していると思います。今回の——–自主規制———-は完全に僕の
理解不足でしたがほとんどの人も理解していないでしょう。今後も開発日記を
楽しみにしています。

**************** 後略 ****************

弊社の永遠のテーマかな・・・・。

でも、なっちゃったバヤイの対処法ネタ、その1

ニュースでもいっぱいやっています。

yakusima

去年のスーパーオートバックス神戸さんのイベントを思い出します。

アレだって100年に1度の豪雨って言っていたような気がします。

50年に1度や100年に1度の災害ってこれから毎年来るような気がします。

世界レベルでの急激な森林伐採が原因で地球が砂漠化しているらしいです。

夏はもっと暑くなり冬はもっと寒くなる。

春と秋は無くなって雨が全く降らない渇水期と集中豪雨の繰り返し。

そう言えば関東甲信越は今日現在かなり深刻な水不足らしいです。

主だったダムの貯水率が軒並み30%台ってニュースでやっていました。

人間ってトコトン懲りないとわからないようにできているらしいです。

そんなご時世だからこそ積極的なメインテナンスを掲げていきたいです。

ちょっと強引だな・・・・。

わかっちゃいるんだけどやっぱりやらかしてしまった・・・・バヤイ。

仕方がないよ人間だもの by 相田みつを

EGから行きましょ。

まず何の予兆もないフルブローってZ34V36に関してはまずありません。

弊社の経験ではそんなのはロータリーエンジンくらいです。

VQ37と言うEGがまずは悲鳴を上げてくる声に応えなくてはいけません。

ムシしてバックレるとフルブローと言う痛ましい代償で帰ってきます。

その予兆というのは、

まずは高い油温、水温

冷却水が減ってくる

EGオイルが減ってくる

マフラーから白煙または黒煙

EGからカンカンカンカン言ってくる

ノッキングをしている

マフラーや触媒がフン詰まっちゃってフェイルセーフが入る

様々です。

一般のお客様がピンポイントでトラブルシューティングをすることって
100%不可能だとお考え下さい。

ヘタに生兵法だと傷口を広げます。

あの時だったら50万で済んだのにこうなっちゃうと100万オーバーです

何回かこんなハナシをさせて頂いたことがあります。

それを一つ一つ丁寧にケーススタディさせて頂ければ、と思います。

好調なEGを永く維持したいネタ、その12

もうね、いろんなモノが値上げ値上げですよ。

金属材料なんか軒並み2割くらい高騰しています。

弊社のフルチタンマフラーせっかくお安くご提示できたのにこれじゃあ
値上げも致し方ありません・・・・。

スーパーオートバックス神戸さんのイベントまではなんとか踏ん張ります。

せっかくの1年に一度のイベントですから。

8/1に価格改定をしようと考えています。

吸入空気にとっては天敵とも言えるヒダヒダをなくすにはストレートに
すればいいんですけどハナシはそんなにカンタンでも無いんですね。

メーカーがわざわざコストをかけてヒダヒダを作ったことには理由があって
先日も書きましたように緩衝作用と負圧でツブれない剛性確保です。

この2つは少なくとも必要条件です。

少なくともと書いたのはそれでは十分ではないんです。

ヒダヒダをストレート構造にする製品って既にいくつか見受けられます。

手っ取り早いのが金属製なんですが金属のパイプにすると新たなモンダイが
発生します。

EGルーム内のチンチンの熱を拾っちゃうんですね。

金属には熱容量があるのでドンドン蓄熱していきます。

1度でも低い吸入温度を確保したいNAなのにこれでは?ってなります。

弊社らしくドライカーボン?ってお問い合わせもありますがモンダイが一つ。

費用対効果です。

イイのはわかっていてもそれだけ投資をしてどれだけの効果があるの?って
ハナシは常に開発につきまとってきます。

それをやるならコッチでしょってのがいっぱいありますから。

で、弊社が選択したのがシリコンパイプです。

緩衝作用もあるしストレート構造にもできますし熱容量もほとんどありません。

価格もソコソコでいけます。

たった一つの欠点らしい欠点と言えば剛性です。

で、弊社の開発としての引き出しにシリコンホースがあるんです。

元をひもとくとPSフルードクーラーツインコアVマウントです。

ホースをキツく曲げるとツブれちゃうんです。

一般家庭にある水道のホースでやってみればすぐにおわかりになれます。

流路がツブれてしまってはPSFクーラーの意味がありません。

とは言えスペースにそれほど余裕がないZ34ではホースを小さく取り回す
必要があります。

で、イロイロ調べた結果キツく曲げてもツブれない剛性が高いホース
あることにたどり着きました。

その経験を生かして従来のシリコンホースよりも剛性が高いシリコン製の
サクションパイプを特注してみました。

を10本づつ作りました。

左右1セットで税別29,000円にします。

ネットでお調べになるとおわかり下さるとは思いますがかなり安いです。

ツルシのシリコンホースだってもっと高いですから。

メーカーさんとの長いお付き合いで実現しました。

Made in UKです。

ご予約お待ちしています。

circuitconcept@gmail.com

 

好調なEGを永く維持したいネタ、その11

で、ナニが積極的なメインテナンスなのか?ってハナシです。

純正サクションパイプにヒビが入ってエアが漏れるようになるとエアフロで
計測された空気量と実際の吸入空気量が違ってくるので確実に調子が悪く
なるんですが初期はなんとなくレベルです。

モンダイはサーキット等の全開時です。

ECUはエアフロで計測した流入空気量で判断し適切なA/Fのガソリンを
EGに送り込む事になっていますがエアフロの後にあるサクションパイプで
エア漏れが起きるとパイプ内は負圧になっているのでその亀裂から空気が
EGに入ることになります。

つまりA/Fが薄くなってしまいます。

純正はナニかがあることを想定しているのかしてないのかハナからA/Fが
濃く設定してあります。

ECUを書き換えしているとさらに薄くなるので亀裂の具合によっては
かなり危険水域となります。

初期症状としてはノッキングです。

でもどれがノッキングなのかおわかりにならないですよね。

重篤化するとEG壊します。

で、メインテナンスってハナシです。

フツーは、あ、割れちゃってますね~~新品に交換しましょうです。

それではわざわざ毎日こうして弊社の開発日記をお読み下さるお客様に
申し訳が立ちません。

そもそも純正のヒダヒダ、メーカーが考える長所はご紹介しました。

緩衝作用と負圧でツブれないための補強です。

それはそれでメーカーはちゃんと考えています。

ただ、この手のネタで毎回のように書いていますがやはりそれなりです。

性能、パフォーマンスと言うよりもとりあえず5年または10万キロは
無事に走ってねって設計思想です。

中を見てみるとやはりこうなっています。

suctioninner

Reynolds数が小さい流入空気にとってコレは良くないです。

ココで有効径が小さくなることが容易に考えられます。

やっぱりコレじゃあアカン  ┐( ̄ヘ ̄)┌

好調なEGを永く維持したいネタ、その10

弊社のサスペンションキットを長~~~くお待ちのお客様、やっとですが
ドイツのHamburgから今週に出航することになりました。

hamburg

いや~~~待たされました。

で、サクションパイプネタの続きです。

もともと弾力があるヒダヒダの部分が熱で硬化してヒビが入ってくると言う
症例がココんトコ増えてきたってハナシはさせて頂きました。

昨日の積極的なメインテナンスネタがとても好調です。

フツーなら純正新品ってハナシなんですケド、CircuitConcept
らしく積極的なメインテナンスってのをご提言したいです。

純正のゴム製のサクションパイプのヒダヒダってそもそも何なん?

衝撃吸収って役割は大きいと思います。

弊社の大ヒット商品であるEGマウントを既にご装着のお客様なら
お分かりくださるとは思いますが純正状態ってともかくEGが
右に左に前に後ろによく動きます。

車体に固定されているエアクリーナーボックスと良く動くEGの間には
緩衝としてのヒダヒダが必要なんです。

そこをキチンと理解しないで作られたとある製品が問題を起こしました。

つまり動くところを固定しちゃうからそこからエアが漏れるんです。

で、その部品を外して純正に戻しましょうってハナシになりかけたんですが

ちょっと待てよ

ちゃんと緩衝機能を持ち合わせて多少問題あるけどイイ製品ってあったな

多少問題あるけどイイ製品って何なん?

そんなモンです。

スゲ~~考えられている優れた製品だな~なんてのはそうそうありません。

だから弊社は製品を開発するという道を選択します。

もう一つこのヒダヒダの大きな役割があります。

純正は負圧でツブれたりしないようにこのヒダヒダで補強されています。

もう20年くらい前になるかとは思いますが某有名吸気系でエラい目に
遭ったことを思い出します。

取り付けの時にはわからなかったです。

カラ吹かしでEGルームを見たぐらいじゃわからないです。

ところが富士や筑波のストレートで負圧に耐えられなくてツブれてたらしく
全然フケなかったと言う経験があります。

純正ってのはそれなりに考えられているんだな~~~って感じたモンです。

っつーか純正以下のパーツ多過ぎやろ!!

その時の経験を生かしてちょっとイイ物を作っています。

好調なEGを永く維持したいネタ、その9

あ~あ、これでもうZ35は無くなったな・・・・

reduction

ココんトコ、シツコイように出てくるのが5年または10万キロです。

大した距離を乗らなくても5年経ったらアウト、例え1,2年でも
10万キロオーバーしたらアウトってことです。

ナニがアウトなのかと言いますとメーカー新車保証です。

メーカーはナニを考えるかと言いますとこんなご時世です。

ムダに頑丈な部品を作ったらそれは負けを意味します。

やっぱりマーケティングとしては5年経ったら新車買ってってハナシです。

しか~~~し

Z34V36を凌駕する魅力的でリーズナブルなな新車が無い現状では
10万キロ20万キロも現実的に視野に入ってきます。

そもそも例えばPorscheやFerrariの世界を始め20年前
30年前、いやいや40年前50年前のVintageモノを大事に
お乗り続けていらっしゃる人もとても多いです。

Z34V36を一生乗り続けるってお客様もいらっしゃると思います。

で、現実モンダイとしてそんなに乗ればあっちゃこっちゃ壊れます。

乗らなくたって経年劣化でトラブってきます。

好調を維持するためには1ランク進んだ積極的なメインテナンスが必要です。

積極的なメインテナンスってナニ??

反対語は消極的ですね。

消極的って言うか受動的な意味合いが強いです。

何か調子が悪いな~~~くらいじゃガマンして乗り続けちゃうことが多いです。

フルブローして初めて大騒ぎします。

仕方がないよ人間だもの by 相田みつを

そんな精神論は置いといて現実のハナシをします。

コレ、エアクリーナーからスロットルボディに行っているパイプです。

suctionpipe

サクションパイプとかインダクションパイプって言います。

これが経年劣化でヒビが入ってくるんです。

バックリ割れてしまえばわかりやすいですし新品交換ってなります。

少~~~しずつ少しずつヒビが入ってくるので一般のお客様にはわかりません。

エアフロの後ろにあるパイプなのでECUが計測する空気量と実際の空気量が
異なってしまいます。

その結果、調子が悪くなる と。

で、新品交換しましょっ てハナシなんですがそこは弊社です。

CircuitConceptです。

積極的なメインテナンスを提言させて下さい。

引っ張るな~~~~。

好調なEGを永く維持したいネタ、その8

2019モデルをお預かりして新車状態ってこうだよなってのを改めて
そのフィーリングをカラダにタタキ込ませておくと、お客様の車両を
お預かりして軽微な異常も気がつけるように神経を研ぎ澄ませます。

で、今日も電気系のおハナシですが以前にも何回かご紹介しましたが
スパークプラグを中心について語って見ます。

純正はDENSOさんの8番相当が付いています。

NAで8番って熱価としては充分です。

日産のサービスマニュアルによれば10万キロ交換せんでイイらしい。

そんなバカな・・・・。

サービスマニュアルによるとEGオイルだって交換サイクルは2万キロです。

PSフルードなんて交換する記述すらありません。

メーカーの立場としてはこういうことです。

5年または10万キロまではメンドー見ますよ、でもそっから先は・・・
新車に買い換えてね です。

そのまま乗り続けるんだったらそっからは知らん

もちろん公式にそんなこと言わないですけどメーカーの立場はそう言う事です。

PS廻り壊れたらお客様の費用で全部新品にしてね

だからPSフルードなんて交換推奨されていないんだと推察されます。

コレ以上書くと怒られそうだからヤめときますが永くイイ状態を維持しようと
積極的に行動を起こすなら油脂類なんて早め早めの交換がイイに決まってます。

スパークプラグだって全く同じことです。

点検したことありますか?

点検してもらったことありますか?

交換したことありますか?

どのくらいのサイクルが適正なのかはお客様のおクルマの使用状況によっても
変わりますケド10万キロ放ったらかしは無いわ~~~~。

お得意様の車両をお預かりして、あ、そろそろ交換時期ですね って弊社から
ご提言差し上げるのも、零細浮き草ではあるもののプロショップとしての
責任を伴った使命だと感じています。

調子が良くなって帰ってくればお客様だってサーキットコンセプトに任せて
良かった、次もメンドー見てもらおうってなると思いますから。

純正はDENSOさん品番で

FXE24HR11  税別2,600円

弊社ではHKSさん(NGK製)のイリジウムプラグを推奨しています。

hksm40

M40HL 税別2,500円

390RSNEOではNGKレーシングプラグを推奨しています。

ngkracing

R2558E-8 税別4,000円

適材適所ってのがあるんです

いずれにしろ熱価は全部8番ですが電極も大きく違います。

9番や10番なんて入れて街中走ったらすぐに真っ黒です。

イイ状態を永く維持するために適切な交換時期で適切な部品を新品交換する
基本中の基本ですね。

この基本を怠れば調子を崩してしまうのも当然のハナシです。

好調なEGを永く維持したいネタ、その7

電気的なハナシをしてみます。

先日、弊社お得意様のT中様の車両を手がけさせて頂きまして

ともかく調子が悪い

調べてみるとイロイロ出てきました。

スパークプラグ

イグニッションコイル

サクションパイプ

スロットルボディ

これらの部品が日産純正または純正状態ではないモノが付いていました。

画像はマズいです、また怒られますから。

で、弊社で適正な製品に交換して調律をしてフケも軽くなって調子が
良くなりましてT中様もご満足の結果となりました。

これでもまだ道半ばなんです。

もちろんお客様は今よりも優れたパフォーマンスをご期待して大切なおカネを
投資するワケでしょうが結果は逆になっちゃっていることが多々あります。

純正状態よりも下のパフォーマンスしか発揮できないアフターパーツが
いかに多いかにいつも辟易としてしまいます。

クラッチネタと通じるモノがありますが、多額の投資をしてパーツを付けて
その結果、お客様はアレってお感じになってお取り付けのショップさんに
相談してみたところお客さんが自分で選んだんでしょって言われておしまい。

で、弊社を訪れて下さるようになるそんなパターンです。

プロショップもへったくれもありませんね。

好調なEGを永く維持したいネタ、その6

で、クラッチは替えちゃダメなのね・・・・。

いやいやいやいやいやいやいや、ちょっと違うんです。

クラッチは純正がイイって最初に書いたときに条件付きって書きました。

その条件についておハナシしてみたいと思います。

純正のクラッチはやっぱり重いです。

かなり。

それを社外の製品に替えると先日も書きましたがカラ吹かしは軽くなります。

クラッチ、フライホイールを品質がよいモノに替えるメリットはあるんです。

どっちやねん (ノ`△´)ノ:.┻┻:・’

さ、その条件ってヤツです。

EGをバラしてキチンとバランス取り

何回か書きましたが弊社でイチからEGを組んで最初に火が入った時に
今までにはなかったスムーズなフケ上がりとアイドリングの静かさを
手に入れることができて嬉しい誤算だったってハナシをしました。

その理由は明らかで最高品位のバランス取りです。

ピストン、コンロッド、クラッチ、フライホイール、ダンパープーリー
全ての重量を考慮してシミュレーションができるスゴいバランサーで
ちゃんと先端技術をわかっている技術者がダイナミックバランスを
こだわって取った結果、実際に完成したEGに違いが出ます。

メーカーもある程度はやってきていると思います。

ある程度は・・・です。

そのレベルをV6を知り尽くしたエキスパートがこだわってトータルで
調律した回転系を組み込んだのが弊社390RSNEOです。

もう何名のお得意様のEGを組んできました。

クラッチを交換するならばこの覚悟が必要と弊社では考えます。

クラッチだけポン替えするとせっかくメーカーが取ってきた純正の
回転バランスを自ら崩してしまうことになります。

その結果あっちこっちに弊害が出てきます。

メタルのアタリも悪くなってきます。

その結果、EGの寿命は短くなってしまうんです。

弊社ではそのように考えています。

好調なEGを永く維持したいネタ、その5

いつもシツコイとは思いますがメーカーというのは良くも悪くもある一定の
バランスを考えて作っているモンです。

今日はクラッチのハナシです。

タイヤ交換の時にバランスウエイトを付けるのを見たことある人も多いとは
思います。

なんかテキトーにやってんな~~~って仕事だと案の定90~100Km/h
あたりでハンドルがブレることがあります。

あんなたった5g程度のおもりをキチンとこだわって取り付けるかどうかで
実際に走るとそのフィーリングに違いが出てきます。

Z34のクラッチ、フライホイールも実はメーカーが生産ラインで取り付けの
位置を指定するようなポッチが付いているんです。

ま、その位置で付けなさいよってメーカーの指定です。

弊社はEGを組んで何十年って老舗でもありませんしそれ程多くの結果を
出してきたワケでもありませんがまだ深くはない経験でも アレっ???
て少しでも感じるとそのままにはしてこなかった結果、とてもたくさんの
引き出しを蓄積できるようになりました。

社外のクラッチをポン組みされたZ34は弊社の経験上では全ての車両が
フィーリングが悪かったです。

で、ほとんどのお客様が弊社で純正に戻しました。

そりゃお客様だって葛藤があります。

せっかくおカネをたくさん支払って高いクラッチを入れたんです。

このクラッチ入れるとフケ上がりが良くなるよ~~

このクラッチ入れると1秒縮まるよ~~~

そんなこと言われたんでしょうね。

ホントにその通りだったらそのお客様は弊社を訪れることは無かったでしょう。

弊社に純正に戻しましょうって言われてはいお願いしますとはならないです。

そりゃそうです。

トータルで60~70万くらいかかって結局ノーマルに戻るんですから。

画に描いたような授業料です。

何でそんなことが起きるのか??

結論から言うとV6の特殊性です。

直4,直6のEGバランスとV6のEGバランスが根本的に違うからです。

エラそうに書いていますが所詮エキスパートの受け売りです。

ただ、工学的理論に弊社が造詣が深いのでエキスパートが説明するリクツは
ちゃんと理解ができます。

エキスパートの受け売りではありますが真摯にマジメに履行してきた結果
どんどんイイ物ができてきたと言うのが現在の弊社です。