月別アーカイブ: 2018年9月

練習機について語ってみるネタ、その12

練習機でちょっくら2、3本走ってみました。

だ~~めだコリャ

そんなに甘くはないのはわかっていましたがここまでとは。

絵に描いたような超リバースステアでした。

ソコソコツッ込み過ぎ気味で入ってステアリングを切ってもクルマは
真っ直ぐ行こうとしますし、車速が落ちてきてある程度のアングルが
付いたところで今度はドヒャ~~ってリアが出ます。

教科書に載せたいくらいのロール剛性不足でした。

ウスウスわかっちゃあいたんですケドここまでとは想定外でした。

アシは奥が深いですね~~~~。

せっかくのver2が全く威力を発揮してくれないで終わっちゃいました。

過去の経験上ですが、クルマに関してはナントカなるっしょ は、
絶対に何ともなりません。

久々に思い知らされました。

弊社のお得意様がS15練習機でナニをするのかと言いますと、
繰り返しになりますがズバリ、コントロール能力です。

トッププロでは無い我々はコース上でミスを犯します。

ブレーキングだったりステア操作だったりヨーの発生方法だったり
アクセルコントロールだったり様々なミスをコース上で犯します。

弊社が知る限りほとんどの人や車両が

アブなかった~~~アタんなくてラッキ~~

またはガシャ~~ンってなって、

やっちゃった~~~

アタるも八卦アタらないも八卦 じゃあ間違いなくいずれアタります。

コース上でミスった時に、冷静にリカバリーをして大事に至らない
そんな技術を身につけられれば実は2度ヲイシイんです。

まずはリカバリーが上手く行けばアタらずに済みます。

コレはコレで充分なメリットです。

もう一つ大きな点があります。

アタらずに済む経験を積めばもっとイケるって言う自信が付きます。

今までおっかなビックリだったコーナーも自信を持って抜けられます。

その結果、もっとアクセル開度が上がりますし脱出速度も上がります。

そして自然とタイムに繋がるんです。

さ、理想論はこんくらいにしてS15練習機をもっともっと良くしなければ。

STACK3連メーターネタ、その2

え~~~~~~~、もうインフルエンザ流行????

ところで。

STACK3連メーターのお問い合わせが多いのでもうちょっと
責任ある情報発信に努めていきたいと思います。

やはり気になるお問い合わせの内容ですが、

夜間照明の色、光量

油温、油圧、水温、3連のメーター配置

そして価格です

まずはお客様が気になる価格ですが、すいませんまだ未定です。

まだ全然わからないんです。

先日もご案内した取り付けブラケット、コイツもソコソコ苦労しましたが、
部品代自体はそんなに高いモノではありません。

メーター本体だって、DefiさんやTRUSTさんの同じような製品だと
コントロールユニットみたいなモノも買わなきゃいけないみたいですし
SATCKだからといって取り立てて高くなるワケでもありません。

モンダイは取り付けです。

取り付けブラケット自体は、もっと精度を追求して純正のビス3本で
キレイに車体に取り付けられるようにミリ単位で調整中です。

ただ、純正のダッシュボードを外さなくてはならないんです。

これがソコソコの作業です。

あと3回くらいやればかなり慣れてくるんでしょうケド、今のトコは
かなりの作業料となっています。

ソコは弊社の企業努力という課題です。

メーター本体を取り付けることも今のところですがタイヘンなのに、
油温センサー、油圧センサー、水温センサーの取り付け自体も
ちゃんと系統化しなくてはならないと感じています。

弊社のEGオイルクーラーをお取り付けのお客様には、弊社製の
オイルブロックに海外用の規格 1/8NPT でネジが切ってあります。

oilblock

あとは水温センサーの取り付けです。

よくあがちなあの方法、弊社はイヤです。

せっかくこれだけのシステムをご成約のお得意様に最高の仕事で
お返ししたいと考えておりますから。

S15で実験しています。

弊社お得意様のConciergierであり続けたい、ネタ

今年最後の30度オーバーでもうシーズン本格始動です。

水をさすつもりは毛頭ありませんが、はやる気持ちをちょっと抑えて
一歩立ち返ってみることもオススメしたいです。

シーズン前の総点検、強く推奨させて頂いております。

サーキットはやはりストリートでは起きないことが起きるモンです。

上達してくればもっと神経を配る必要も出てきます。

例えば富士の本コースで10秒くらいだった人が5秒に上達すると
今までに起きなかったことが起きてきます。

だいじょぶだよ今までだいじょぶだったら

で、ハマっちゃうパターンが多いです。

シーズン本格始動の前にトラブっちゃったりアタっちゃったり
引き取りも多い夏でした。

お得意様がイベントや練習会に出た時に

なんか音がするんですケド

ってご連絡を頂戴し弊社はとりあえずヤめましょうとしか言えないです。

自然治癒することは絶対にありませんから。

そこでヤめておけば修理代も安くあがることが多いです。

最も多いパターンがせっかく来たんだから

今まで多かったのが

ブレーキトラブル

デフトラブル

パワーステアリングトラブル

このあたりです。

初期症状は確実に音がします。

そこでスパっとヤめておけば修理代もそんなにかからなかったカモ?
なんですが、トドメをさしてしまうと修理代は数倍になります。

自走できなくなっちゃうことになると車両引き取り代もかかります。

潜在的なトラブルの芽を事前に摘んで避けられるトラブルは
避けたいと誰もが考えると思います。

コレ、弊社お得意様のブレーキパッドです。

wornoutpad

わかりにくいですけど、リベット出ちゃっています。

ローターも削れちゃいました。

音もゴーゴー言っていました。

これは確実に避けられたトラブルです。

3分山くらいのブレーキパッドでサーキットに行ってはダメです。

経験がおありでないお客様にとってはまだ使えるだと思います。

ソコを弊社で啓発していって未然に防げるトラブルをもっともっと
削減していくのが弊社の今シーズンの大きな課題です。

そうした方がトータルではずっと安く上がりますから。

練習機について語ってみるネタ、その12

ま、いずれは分かっちゃいますけど当面はナイショです。

いつもいつも弊社を心から支援して下さるお得意様にキチンと
ご案内してそれから一般公開を予定しておりますが

クローズドを借り切ってS15で練習し倒します。

Z34V36では難しいことをS15で易しく習得することが目的です。

1台のS15を2、3人のお得意様で走り倒します。

タイヘンなのがS15君です。

1日ブン回し続けても壊さない耐久性を準備しなくてはなりません。

EGオイルクーラー
ATフルードクーラー
PSフルードクーラー
デフオイルクーラー
アルミ大容量ラジエター(買っちゃったから付ける予定)

コレで冷却系はカンペキです。

タイヤホイールも新品を準備しました。

特にこの手のホイールって中古が無いんです。

さて、これだけではまだダメなんですね。

サスペンションキットはver2を装着済みです。

現状ではココまでです。

お客様の車両をしっかり手がけさせて頂いた後に練習機は1時間
くらいしか作業できないので、それこそ牛歩の如くしか進みません。

最近はデフをやっています。

機械式LSDが無いと練習になりません。

シルビアのデフなんて中古がいくらでもありそうなモンですが、ここは
敢えての新品にしました。

弊社はツルシでなんか使いません。

練習用のクローズドに合わせたcircuitconceptスペックです。

ショックアブゾーバーはキチンとOHすればほぼ新品と同じ状態に
なりますが、デフはそうはいかないことがあることを何回か経験しました。

中古のデフのアタリハズレで余計な心配したくないですから。

デフカバーこんなんでした。

さすがに11万キロオーバーの無メンテのデフ、それなりです。

diffcoverbefore

で、サンドブラストかけてみました。

diffcoverafter

やったってデフの性能自体は変わりません。

でもこうやってキレイにしておけばオイル漏れ等のトラブルが容易に
目視できますからやっておいて損は無いと考えています。

遠方から練習しにお越し下さるおとくいさまがマイナートラブルで
走れなくなっちゃうのがイチバン不憫ですから。

STACK3連メーターネタ、その1

ヂミにバックオーダーを抱えている3連メーターのハナシです。

油温、油圧、水温 STACK3連メーター、試乗車に付けてみます。

取り付けブラケットはできました。

stackandgenuine

そもそも純正のOBDから油温と水温の数値を取ることができます。

油圧だけがダメですから3連メーターの横っちょに油圧計だけを
ニョキっと生やせば事が足りるっちゃあそれまでです。

それがコスト的にもイチバンです。

弊社のお得意様は弊社にそんな仕事を求めてはいらっしゃらない
パターンも少なくないんです。

ドライカーボンダッシュボードだって最初はお得意様のご要望です。

ナニか特別なモノ

を弊社にご期待下さるお得意様に世界最高峰品質でお返しします。

AutoSportsって雑誌をちょろっと覗いてみますとGT500マシンや
WRカーのほとんどがSTACKを採用しているほどのブランドです。

キレイに埋め込んでお得意様に喜んで欲しいと考えています。

デフマウントフルセット完成~~~~パチパチパチ\(^^)/ネタ、その4

EGマウントは何回もココで登場しておりますが、こんなんです。

egmountrate

低回転域では柔らかくて高回転域では硬くなると言う特性です。

これはEGマウントとしてはとても優れた特性で乗り心地を確保して
スポーツ走行域でのパフォーマンスもフツーに売っているだろう
線形(リニアレート)のマウントよりもイロイロ優れているんです。

シツコいようですがスグレ物です。

で、この特性でデフマウントを作ったんですがEGマウントほどの
結果になって返ってこなかったんです。

理由もわからずにレートを硬くしたり柔らかくしたり迷走しました。

その都度、デフ降ろしてデフマウント抜いたりつけたり・・・・・・。

ハマった分だけ超~~~詳しくなりました。

こんなことやってんの世界中で弊社だけです、多分。

で、考えに考えました。

EGマウントはアイドリング時に主張して欲しくなくて、高回転域では
ガッツリ硬くなってくれる・・・、待てよ・・・デフマウントは同じなのか?

アイドリング時は停車しているワケですし、デフは動いていません。

逆じゃん!!

で、イヤがる職人に揉み手揉み手でお願い倒してこんなんなりました。

diffrate1
なんとコレがドンビシャ w|;゚ロ゚|w

今までに無かった感覚、しかも弊社が追い求めていた感覚です。

長かった~~~~~。

開発ってのはそんなモンです。

いつもココで書いていますが、一発でキマることなんかまずありません。

例によってストリート用と競技用を作りました。

diffrate2

とてもとても疲れました・・・・・・ (ノ_ _)ノ

デフマウントフルセット完成~~~~パチパチパチ\(^^)/ネタ、その3

S15練習機のアシをイチから作るほど弊社には経済的余裕がありません。

で、どうするかって言いますと取りあえずベースになるダンパーを
ヤフオクで二束三文で落札致しまして全バラしてOHしました。

いくらおカネが無くても中身はCicuitConceptスペックです。

練習会にご参加下さった弊社お得意様がCircuitConcept
こんなモン?? じゃあマズいですから。

コントロールや姿勢変化を学んで下さるための試乗車です。

こりゃおもしれぇ w|;゚ロ゚|w

じゃなきゃダメなんです。

で、ベースになるダンパーは、とある有名ブランドです。

スポコン系の有名ブランドダンパーなんですが問題アリです。

車体への取り付けボルト位置を揃えてみました。

外した純正と某有名ダンパーを比較してみます。

ブレーキラインとホイール回転センサーの配線取り付け位置が
こんなに違います。

s15damper

で、実際に取り付けてみるとブレーキラインも回転センサー配線も
ちゃんと付かないんです。

こんなトコ純正と一緒にすりゃあイイのに変えた意味がわからない。

付かない=ダメ に決まっています。

この有名メーカーさん実際に取り付けたことが無いんでしょうね。

付けたらダメなことなんか自明の真理ですから。

弊社は何回もココで書かせて頂いておりますが、取り付けてみて
テスト、検証を必ず実施致します。

アタリマエだと考えています。

ストリートで数百キロ、そしてサーキットでも検証します。

それを済ませないで一般販売なんかできるワ~~~ケがありません。

何でこんなにデフマウントに時間がかかったのか??

ちょっとだけ言い訳がましいですが語らせて頂きたいと思いますので
お付き合い下さると弊社はとても心安らぎます。

デフマウントフルセット完成~~~~パチパチパチ\(^^)/ネタ、その2

とてもありがたいことですがお問い合わせが多いのでもうちょっと
責任ある情報公開をしておきたいと思います。

2種類作りました。

ゴム硬度が高い    競技用

純正より+αの硬度 ストリート用

2種類作りました。

EGマウントでZ34,V36に関しましては恐らく世界で一番経験を
積んできましたが、デフマウントはそれ以上です。

弊社得意のプログレッシブレートゴムで製作したことはもちろん、
硬度だけでなくプログレッシブレートの曲線にまで細かい指示を
何回も出してきたのでメーカーが何度もキレてきました。

そこは正解最高峰品質のためにひたすらガマンをしてイヤがる
社長に手もみ足もみでやっと納得行く試作にまでこぎ着けました。

久々すぎてプログレッシブレートってナニ?ってお客様のために
珍しく弊社はこんなページも用意しています。

http://circuitconcept.jp/progreratemount.html

デフマウント専用のページもそのうち作ります。

そもそもデフマウントの必要性についてのハナシですが、そこは
多くのZ34ユーザーがSNS等でご紹介しているように、純正は
快適性重視のためにシリコンを封入したセミフローティング構造で
それはそれで取りあえず置いといて最大のモンダイが2つ。

スポーツ走行するとすぐチギれる

交換部品が日産から出ない

この2つだけでも日産ダメダメじゃ~んってハナシです。

ま、そこも取りあえず置いといて、どう解決していくか?が重要です。

とてもとても長~~~~~~~くお待ち下さったお得意様のために
最高の品質でお返しできることになったんですが、あと一つだけ
純正ブッシュ引き抜き、弊社強化ゴムブッシュ取り付けに関する
ちょっと高い障壁があるんです。

そいつを鋭意、解決中です。

この手の作業にZ33時代からとてもとても経験がおありの
Centralの田倉店長がコツを惜しみなく伝授して下さいました。

そのノウハウをもとに特殊工具をイチから作っております。

スーパーオートバックス千葉長沼さんや神戸さんのイベントでも、
当日に3時間くらいで作業をしてもらえるように知恵を絞って
弊社製作の特殊工具も仕様変更中です。

積載車はとても疲れるな~~~ネタ

こんなトコにいます。

akagikogen

このあたりです。

minakami

標高も高いだけあって寒いです。

14度です。

近くの水上温泉という所で温泉に浸かってプカプカ浮いていました。

温泉ってイイですね。

日本全国お客様のおかげでいろんなトコを訪れることができます。

北日本や日本海側は早くしないと雪降っちゃいます。

ついこないだまで34度だったのに。

練習機について語ってみるネタ、その11

日本人が最も遠いと言われ続けていたのがスキーアルペン競技の
ワールドカップ優勝、ゴルフのメジャー制覇、そしてテニスの
シングルスグランドスラム優勝らしいです。

とうとうやり遂げてしまった大坂選手のニュースをずっとやっていまして
い~っぱいいる評論家がいつものように得意そうに言っていましたが
これだけ伸びた最大の要因はコーチなんだそうですね。

良く聞くハナシなんですが、ついこないだもスーパー女子高生の
池江璃花子選手も同じことを言及されていましたね。

リオのオリンピックで惨敗してしまった後、今年にコーチを替えて
大躍進したってこれまたニュースでやっていました。

何回もここで書いていますが自己流と思い込みが物事を習得する
最大の障壁だととても多くのことを経験してきました。

そもそも論です。

Z34,V36では無くS15で練習する意味ってナニ??です。

以前にも書きましたが、まずはコイツを目指します。

corner6

意図的にケツを出す見せるドリフト走行ではなくて、速く走るため
安全に走るためのカウンター走行と言った意味合いが強いです。

速く走るための正解はできるだけ流さないことなんですが、
流さないことに主眼を置くとどうしても車速が落ちてしまいます。

だから敢えてのオーバースピードで練習するんです。

クリップを越えて今までよりも1ランクほどアクセルを開けてみると
FRならケツが出るはずです。

ここでフロントが膨らんでくるようだとクルマにモンダイがあるか
ドライバーが想定以上に技術不足です。

で、無事に?ケツが出たら次にナニをするか?がとても大事です。

わかりやすくデフォルメするとこんなカンジです。

controle

真ん中付近が最も大事です。

カウンターが遅れるとこうなります。

corner4

またビビりが入ってアクセルを戻してしまうとこうなります。

corner5

これらを同時に正確にできるようになると、全コーナーのスピードも
特に脱出速度が上がります。

コーナーの出口で上手な人に少しずつ離された経験がある人って
いっぱいいらっしゃるんではないかと思います。

これをZ34,V36で練習するのはかなりキツいです。

そこでS15の出番なんですが、何でZ34,V36だとキツくて
S15だと割とカンタンなのか?

そこですよね~~~。