230台以上のZ34V36を手掛けさせて頂くと、ちょっと乗っただけでも
アレ、おかしい
って事に気がつくことも多々あります。
ナニがおかしいかすぐにわかることもあれば、そうじゃないこともあります。
原因がわかっても、対策に時間もコストも想定外にかかることも多いです。
お客様の希望は、たった一つです。
トラブル無く、キモチ良く乗りたい
ホントに、それだけだと思います。
来シーズンまで、もう1ヶ月チョイです。
シーズンをトラブル無くキモチ良く走り切るために、事前準備ラッシュです。
特に冷却系です。
EGオイルクーラー、デフオイルクーラー、ATフルードクーラー、
PSフルードクーラー、毎日毎日その作業です。
何回も書かせて頂いておりますが、壊すとお客様の想定以上にかかります。
コストも時間も両方です。
キレイにパキッと壊れてくれりゃまだイイ方です。
バラバラになって、あっちゃこっちゃ巻き込んでグシャグシャになっちゃうと
余計な所にいっぱいおカネがかかっちゃうんです。
脅してどーする ヾ(- -;)
弊社でのお客様への愛情こもった作業について語らせて下さい。
弊社のお得意様のN村様の車両をお納めさせて頂きました。
N村様の車両でケーススタディをしてみます。
verNISMOを新車でお買い上げで、もう6年くらいのお付き合いです。
サーキット走行の予定は無く、そろそろ10万キロなのでRCFあたりを
次期車両として視野に入れていたそうです。
昨年のお客様サーキットサポートネタに触発されて、富士を一発走られました。
目覚めてしまいました。
ストリートではかなりスッ飛ばすお客様で、やはりここはより安全な
クローズドで、全開した方がずっと健全です。
で、弊社デフ玉、弊社デフオイルクーラーのご依頼です。
いつもいつもありがとうございます。
フツーなら3日4日で終わるハナシです。
開けてみると10万キロ近く高速スッ飛ばしランナーのデフの状態が、
かなり良く無かったんです。
デフアッセンブリーを降ろして、コンパニオンフランジを手で回すと、
状態の悪いデフはかなりの違和感があります。
サイドフランジを抜く
デフカバーを外す
デフキャリアボルト4本を外す
デフ玉を外す
純正のリングギアを外す
そして弊社のデフ玉にそのリングギアを移植して、あとは組み上げです。
もうすっかり慣れたモンでして、30台以上は施工させて頂きました。
ところがです。
ちゃんとデフオイルクーラーで温度管理されていたデフの状態とは、
かなりかけ離れていたので、とてもとても苦労しました。
フツーに組み上げれば組み上がっちゃうんですが、そこは弊社です。
安く上げようと思うと、そこはやはりそれなりになってしまいます。
いつもいつも完全に弊社に任せっきりのお得意様のN村様だからこそ、
ちょっとでも+α を盛り込んでいきました。
どんな愛情を盛り込んだのか?
は、長くなっちゃったのでまた明日です。