日別アーカイブ: 2022年8月6日

世界最高峰の機能パーツ見本市ってのにかねてから言ってみたいと感じていましたネタ、です

今年は無いのかな? と思っていたらやっぱりありましたね大水害。

床上浸水のお客様が2名ほどいらっしゃいましたがZ34は死守したとの
ことです。

さて、弊社がHONDA純正のエンジン部品を使う理由はいくつかあります。

最も大事なのは信頼性です。

R35のでもいいんですがR35純正部品はRZ34にはデカ過ぎるんです。

単純計算して6気筒で3Lならば4気筒で2Lです。

2L4気筒ターボエンジンで最強と言えば現行のシビックのtypeR
くらいしか思い浮かばないんです。

弊社が考えている事はともかくできるだけ壊さない信頼性の高いEGです。

調子の悪いEG、壊れるEGには必ず理由があります。

もう冷却系についてはここで語る必要はありませんね。

金属は高温になると膨張する、そして適正なクリアランスから外れる
そういうことですから。

ただ冷却系は絶対必要条件ではあるものの十分条件を満たしているわけでは
ありません。

そもそもその部品が何馬力まで耐えられるのかは冷却とはまた全く別の
ハナシです。

400馬力ギリギリしか持たないパーツをいくら冷やしたところで500馬力
には耐えられません。

そのパーツが何馬力まで耐えられるのかって壊してみてやっとわかるハナシ
なんですがやっぱり壊すのは嫌です。

おカネかかるし・・・

例えばRZ34に大きめのタービンをつけて1.5キロくらいのブーストを
かけてみるすると600馬力くらいは出るとは思いますがそんなEGで
サーキットガンガンだと過去の経験上EG本体はダメでしょうね。

壊さないためにはどうすればいいかと言うと頑丈なパーツをつけるしか
ありません。

特にピストン、コンロッド、クランクシャフトはイチから作る予定です。

まず、ピストンはMAHLEです。

ドイツ製です。

GT2やGT3を含めてPORSCHEの純正ピストンを長年手がける
一流メーカーです。

他にも一流ピストンメーカーはいっぱいありますがココはせっかくのご縁を
大切にしようと考えています。

直噴のVR30はピストンが右バンクと左バンクで対称なのでタダですりゃ
2種類のピストンを作る必要があるんです。

ブースト2K、900馬力くらいは耐えるピストンってオーダーしています。

そのピストンでブースト1.5K、600馬力くらいで使うならピストンが
原因のエンジントラブルは避けられると考えています。

で、PRIまでには試作はできてきます。