日別アーカイブ: 2017年7月4日

チューニングって、実は愛情だなと思うこの頃です、ネタ

デフが焼き付いちゃったお客様の車両からデフを降ろしてバラしたんですが、
完全にバラバラにするのは、それ相応のことが必要になってきます。

ともかく特殊工具の嵐です。

で、バラしてみると、ペアリングがジャリジャリしていました。

bearing

ピニオンベアリングってヤツです。

正常なら、もちろんスムーズに手でも回りますが、焼き付いちゃったヤツは
素手では回りません。

コレが異音の元凶だったようです。

実は、ここまで全バラするのってソコソコの行程を要します。

oilseal2

最初は、ディーラーさんに持って行きましたが実は断られました。

弊社がお世話になっているのは、R35のパワーディーラーさんです。

そこでもできないんだそうです。

現在のディーラーさんのスタンスは、

デフから音が出たらアッセンブリー交換

修理はしないんだそうです。

以前も書きましたが、デフアッセンブリーの新品は20万オーバーです。

工賃こそかかりますが、タカが4,000円のベアリングのために
アッセンブリー交換はお客様に申し訳ありません。

ともかくデフ廻りは、工具がいっぱい必要です。

日産からも純正の特殊工具として販売はしているようですが、
ディーラーさんでも常備していないとのことでした。

弊社では何回かやってるうちに、特殊工具、作っちゃいました。

ベアリングのアウターレースをキチンと正確に垂直に入れたかったんです。

オイルシールもキチンと正確に垂直に入れたかったんです。

オイルシールってコイツです。

oilseal1

ほんのちょっとナナメっても入っていきます。

でも、のちのちオイル漏れの原因になる可能性があるとしたら、
ソコはムダに正確に取り付けておきたいです。

そうすれば、オイルシールが原因のトラブルは最低限回避できますから。

このベアリングのアウターレースって部品も同じことです。

outerlace

焼き付いちゃって、正常なモノよりも青黒くなっています。

もちろん、再使用不可です。

お客様はこの先、何万キロも安心してサーキットをガンガンに走りたいです。

一つ一つの行程を、愛情を持って丁寧に丁寧に作業していきます。

やったってやらなくたって、結果は同じかも知れません。

弊社をお選び下さったお客様のために、弊社はやる方を選択します。