日別アーカイブ: 2017年4月10日

パワーと耐久性の両立を、ネタ

富士ショートや袖ヶ浦に行くと、SWIFTをちょくちょく見ます。

ああ言うステージにはぴったりなんでしょうね。

本コースではほとんど見かけませんから。

新型が出たらしくて、CMでもやっています。

RSターボってグレードがあるらしい。

エ゛っ、あれにターボついたらかなり速くなるんじゃないの?

って、ちょっと調べてみました。

排気量1Lのダウンサイジングターボだった。

それじゃあね~~ ┐(-。ー;)┌

旧型の方が速いような気がします。

ターボなので、過給圧上げたりすればソコソコは速くなるでしょう。

でも、耐久性はかなり落ちるでしょう。

現在、弊社で実験中の390RSニューバージョンのおハナシです。

かなりの進化を見込んで、牛歩の如くですが日々、研究を続けています。

これまたいつものハナシですが、ある程度の経験が必要です。

機械部品なので、結果に対しての予測がつきます。

ピストンだって、ショートピンヘッドにしました。

ピストンピンの材質もグレードアップして、さらなる軽量高剛性です。

アメリカのメーカーに390RS用にダンパープーリーってヤツを発注して、
V6特有の振動をもっと抑えてやれば、クランクメタルに対するダメージが
低減されると考えます。

純正には無い、振動吸収のメカニズムがあります。

弊社に入庫したお客様の車両で、クラッチ周りやオペレーションシリンダーを
社外製に交換してあるパターンを何例か経験させて頂きました。

全てのパターンを経験したワケではありませんが、純正よりもフィーリングが
良かったと感じる製品には当たらなかったです。

原因はいくつかあると弊社は分析しています。

ホントにここで何回も書かせて頂いておりますが、純正というのは
良くも悪くも、ある程度のバランスが取られているんです。

純正のそのバランスを凌駕する製品が、あまりにも少ないと見受けられます。

V6特有の2次振動を抑えるために、純正のフライホイールには
カウンターウエイトが装着されています。

チューニングパーツとして売られている製品に、それが踏襲されているの?

お客様にはそれがわかる術がありません。

工賃込みで30万かそれ以上の投資をして、出来上がった車両に乗り込んで、
その瞬間に初めておわかりになるんです。

やっちまったな・・・・

手遅れとまでは言わないですけど、そのまますぐにもう一回純正クラッチに、
工賃コミで20万以上出して戻そうとはなかなかできないです。

で、結局はそのままツラい状況でZ34と何年も付き合うことになります。

その内に乗ること自体がイヤになってくることがあります。

適正な選択をしていれば、とても楽しいクルマに仕上がります。

現在、弊社では390RSのバックオーダーが4台あります。

フツーならサッサとやって納めて利益確定、なんでしょうが、納めた後に
何かしらの不具合や耐久性にモンダイがあるようですと、それは失敗です。

今までたくさんの経験を積んできました。

さらに研究を重ねて、

もっと上があるはずだ

の精神は脈々と続けております。

ダンパープーリーと、クラッチ、フライホイールも含めたトータルでの
ダイナミックバランスにこだわって、2次振動を低減させることによって
結果としてパワーと耐久性が手に入ると考えております。

さらには扱いやすく、乗りやすい、そんな乗り味は決して失いません。