日別アーカイブ: 2015年6月14日

アレ、どうなっちゃんてんの? を、ちゃんと報告しなくてはネタ、その9

今日は、広島から遠路はるばるM様がお越しくださいました。

10時間コースだったそうです。

弊社に車両をお預けになって、広島にお帰りになりました。

M様は弊社製6連スロットルキットに、とてもご興味をお持ちです。

いくらやることがトロい弊社でも、さすがに少しずつですが進んでいます。

このレベルの製品、ハイできました買って下さい、ってワケにはいきません。

弊社の車両で、充分にテストしまくってやり倒さないと一般販売できません。

以前にもご案内させて頂いたことがあります。

VQ37は、Φ60のスロットルが両バンクで2個です。

1個あたり、3X3Xπ=28.27431・・・cm2 です。

2個で56.54862cm2

6で割ると、9.42477cm2

√(942477÷π)=1.732・・・です。

純正状態をそのまま6連に換算した時の半径です。

つまり、直径Φ34しか無いんですね。

いくら何でも細っせ~な~、って印象です。

昔あった、AE111カローラの4AGでもΦ45ありました。

最先端のLメカなんか、Φ50がアタリマエです。

ところがです。

これまたデカきゃイイってワケでも無いんです。

機械モノには、必ず適正値があるってネタは以前にかなりご紹介しました。

今は見られないネタですけど。

VQの純正状態で、Φ34相当しか無い口径をどこまで広げるのか?

それはエンジンによるんです。

で、やっぱり律速段階ネタです。

6連よりもこっちが先です、ってネタはいっぱいあるから困ってしまいます。

やはり、NAのエンジンをセットアップして行く上で、基本となる物は
マフラー、エキマニ、ECU、そして吸気系になると思います。

その次って、やっぱりエンジン本体ってハナシになります。

カムシャフトだけ入れるのは、かかってしまう工賃を考慮すると、
かなりもったいないです。

ご好評の390RS、排気量が上がることによるパワー感は別格です。

満足度がマフラーやエキマニよりもずっと上ですから。

そうは言っても、やはりそれなりの費用はかかります。

弊社もイロイロと経験させて頂いたり、ご協力下さる業者さんのおかげで、
390RSも、いろんなバージョンができています。

廉価版の390RS Basic

標準の390RS Standard

ヘッドまで手が入った390RS Pro

そりゃあ投資すれば良くなることはわかり切っています。

お客様の用途だったり目的に応じて、選択肢を準備させて頂いております。

投資に見合った効果や満足度はどうなんだろう?

と言うことが、お客様にとってはとても大事な要因です。

弊社で390RSをやって下さったお客様のほとんどが、次をお考えです。

もっと圧倒的なパワーを

もっと鋭い吹け上がりとレスポンスを

もっと上までキッチリと付いてくるパワー特性

390RSに、6連のポン付けだとどうなるのか?

もうすぐ息が入る420RSR、排気量が4.2Lもあることと、
クロモリ鋼総削り出しのクランクシャフトが生み出す純正には無い
真円精度とバランスで、さらなるパワーが手に入ります。

ただ、そのままでは上が回らないことも想定されています。

常用域では、圧倒的なトルク特性が予測されますが、中間がイイだけに、
トップエンドに物足りなさを感じてしまうことは否めないと思います。

そのための対策が吸気系とヘッド廻りです。

純正を6連換算してΦ34しか無い吸気系が、どの段階で律速段階となるのか?

Φ40とΦ45をテスト予定です。

足りなきゃΦ50も作ります。

Φ40の6連でも、純正のツインスロットル換算でΦ68になります。

Φ45の6連では、Φ78と同等です。

充分だと考えています。

大排気量のエンジンが、効率良くたくさん空気を吸って、効率良く排気して、
こう書くとカンタンですが、一つ一つ確実な検証が必要です。