つくばのN村様、やっと作業終了です。
今回のメインメニューはアシ廻りのリフレッシュです。
片側で、これだけのアームがあります。
タダ付け替えるだけだったら、もっとずっと早かったんですけど。
下がフロントで2本、上がリアで4本です。
N村様は、通勤快速として真っ直ぐ走らないZ34に辟易していまして、
弊社のサスペンションを2年前にお取り付け下さいました。
とてもご満足下さって、通勤快速としてお乗り続けていらっしゃいました。
ここのところ、弊社の開発日記でピロアームのネタがちょくちょくあります。
繰り返しになっちゃいますが、ピロアーム、良いトコと悪いトコ、
ちゃんと見極めをご案内させて頂きたいと思っています。
サーキットでのパフォーマンスを考えると、やっぱりフルピロです。
先週、無事に納車致しました京都のFDのT様。
車両をお預かりした瞬間、
フルピロだ
ってわかってしまいます。
それほど純正ゴムブッシュとは乗り味が変わります。
T様のホームの鈴鹿の本コースでは、それはそれは効果がデカいと思います。
ただ、ストリートだと評価が分かれるところだと思います。
特にZ34やV36だと、です。
道路の白線も拾います
白線なんか、わずか1mm程度の厚さなんだと思います。
それでもコトコト拾います。
横断歩道の白線だったり、センターラインだったり。
またぐたんびに、通過するたんびにコトコト拾います。
通勤快速にはオススメできないと弊社は考えています。
それでも、10万キロもお乗りになったN村様の車両は対策が必要でした。
やはり、ゴムは確実に劣化致します。
この先、さらに5年10万キロをキモチ良くお乗り続けるために、
弊社は純正の新品アーム、新品メンバーをご提言させて頂きました。
社外の強化ブッシュ、悪いトコ取りです。
OOOOOさんの強化ブッシュすら、弊社ではダメな部類です。
プログレッシブレートゴムブッシュが大得意な弊社でも、そこはダメです。
作れば、間違いなくヒットすると思います。
何回かご案内差し上げましたが、強化ブッシュは漏れ無くムダな復元力が
付いてきてしまって、動きが悪くなってしまいます。
弊社を信じて遠方から車両をお預けになって下さるお客様の、
大きなご期待を裏切るワケには行きませんから。
付けちゃってから、想像していたのとは違う動きになって帰ってくる。
あれ~~、なんかオカシイんですけど~~
と、主張しても
強化ブッシュなんてそんなモンだよ
って言われてしまいます。
何回も書かせて頂いておりますが、純正のイイところは捨てちゃダメです。
今回、N村様の車両をアームとリアメンバーを新品に致しましたが、
そこは、やはりサーキットコンセプトです。
取り付けもパカパカ付けて行って、そして終わり。
そんなことは致しません。
先日もご案内差し上げましたように、全て、1G状態でムダな復元力を
アームに残さないように取り付けていくんです。
テマは倍かかります。
N村様の車両は、弊社に入庫する前にディーラーさんでリアメンバーを
純正の新品に交換しました。
例のデフマウントがちぎれて、メーカー保証適応です。
ただ、お取り付けになったディーラーさんに弊社ほどのこだわりがないので
真っ直ぐ付いていないんです。
つまり、リアのアライメントがナナメっていました。
そこをテマヒマかけて、ちゃんと真っ直ぐにします。
こんなところに、ミョーなOOOOなんか入れるよりもずっと大事な作業です。
久しぶりだな、このネタ。
チューニングというのは、調律という意味だと以前も書かせて頂きました。
ポン付けするのと、徹底的にこだわって調整するのと、同じワケがありません。
で、テマヒマかけて完成したN村様の車両を試走してみました。
あ~、ずっと良くなった
が、ちゃんと実感できます。
とにかくクルマが真っ直ぐ走りますし、ステアリングも取られにくいです。
強めのブレーキングでも、クルマは真っ直ぐ止まります。
これこそが弊社が提言するチューニングです。