日別アーカイブ: 2020年9月17日

チューンドEGに魂を吹き込むネタ、その5

コレまた少〜〜しずつしか進みませんがturboNBでイロイロな実験を
繰り返しているのには実は意味がいっぱいあります。

EG、ブレーキ、アシ、空力そしてフルコンのさらなる実験です。

前日納めさせていただいた大阪のK森様からお電話を頂戴しまして
フロントアンダーウイングのとてもご丁寧なご報告下さいました。

見た目には大満足でさらにはそのパフォーマンス。

80Km/hくらいからフロントがグイグイ曲がるってとても高評価で
次回にお預かりする時のリアアンダーディフューザーでは空力上の
もっと高次元な前後バランスを取る予定ではあります。

さらなる空力の実験ももっともっとturboNBでやっています。

Z34でやるのがスジなんですがいかんせんおカネがとってもかかります。

失敗した時の代償を弊社では抱え切れないことだってあります。

その点NBならあ〜〜あ、で済んじゃいます。

今度ちゃんと測っとこうと考えていますが純正状態だときっと実馬力で
120〜130そんなところだと思います。

イマドキの軽にも加速で劣ります。

コレを目標値は300オーバーです。

出すだけならもっと出るでしょうケド弊社お得意様が富士や鈴鹿で遊んで
練習を積むなら250〜300くらいが適正値のような気がします。

コーナーで踏め無いようなクルマじゃ楽しくも何ともありませんから。

で、元が120〜130馬力のNBに中国製1万円タービンをポン付けした
ところでイイトコ180馬力くらいでしょうね。

そっから先が実験君です。

ブースト圧をムリクリ上げてまずドコに支障が出るのか?

実験の意味を生かすために弊社の390RSと同じピストンメーカーで
もうロードスターのターボ用ピストンが出ていたので買ってあります。

多分300馬力程度じゃビクともしないと思います。

で、次にネックとなるだろうと考えているのがやはりコンロッドです。

コレまた4本セットで2万くらいで手に入るんですがソコは本来の実験という
目的から逸脱してしまうので今の弊社のテクノロジーで新設計します。

するとですねコレまた300馬力程度じゃビクともしないんですよ。

多分。

ソコでワザとっつっちゃあ何ですが敢えての常用回転を上げていきます

元々上が回らないガッサガサのBPってEGです。

パワーバンドなんて6,000くらいで終わりです。

そいつを8,000オーバーまでキッチリパワーが付いてくるキモチ良いEGに
仕上げるためのリクツは分かっています。

リクツ通りに行かないのがこの世界です。

もちろん行ってくれればバンザーイなんですが数々の障害にどハマりして
一個一個確実に乗り越えてきた弊社としてはハマった分だけ詳しくなる
って座右の銘からも想定外のトラブルも期待しています。

そりゃそうです。

コンロッドの形状やコンロッドボルト一本取ってもHONDAと日産では
考え方が大きく違うようですから。

8,000オーバーまでキッチリとパワーが付いてくるZ34の最終形EGには
もっともっと想定外のことが出てきそうですが時間はかかりますが完成したら
そりゃあとてつもない世界が待っていると信じています。