日別アーカイブ: 2020年1月4日

令和の新時代に向けて改めてパッケージングについて考えるネタです、その14

冷却系フルのおハナシはもうイイんじゃないかって思います。

ココまでだってソコソコの投資が必要ですが、やっぱり次はECUですね。

これももう語り尽くしましたし、もはや冗長気味です。

ひとつだけ補足しておきますと弊社ECUで水温も下げられます

ココまでは必要条件であり十分条件をも満たしていると思います。

で、ひとつの大きな分岐点がこの次ですね。

排気系をやってさらなるパワーを享受するか?

弊社ブレーキで未知の感動を手にするか?

アシをやってキモチがイイと言われているハンドリングに昂ぶるか

もちろん他にも選択肢がありますが上記の3つが大きな選択肢であ
分岐点でもあります。

価格もどれも似たようなモンで相応の投資となります。

何回もココで書いていますがどうしても伝わらないのがアシです。

パワーは分かりやすいですからね。

アシのハナシが伝わらないイチバンの原因は情報の送り手と受ける側両方が
未成熟のせいだと弊社は思います。

そもそもイイと言われるアシってナニ? ってことです。

良く曲がりトラクションがかかって乗り心地がイイ

もうそんな雑誌くらいしか書かないようなキャッチコピーでお客様
心を掴もうなんて、ビタ一文考えておりませんって。

数式なんて書いてももっとドン引かれるし減衰特性をアップしても
だからナニ? 状態ですし、だからと言って情報発信を放棄して
乗りゃあわかりますってスタイルじゃあ毎日毎日この開発日記を
お楽しみ下さる多くの読者もガッカリです。

減衰特性のグラフなんか見てもそれこそ良くわかんないでしょうか
どうしてもまずはスプリングのハナシになりがちです。

何回もココで書いていますが機械部品には必ず最適値が存在します

スプリングだって固きゃイイってもんじゃありません。

柔らかいともっとダメです。

柔らかいスプリングを入れてアシを良く動かす、良く聞くフレーズです。

ワタシ、アシのことわかりませ〜ん って言っちゃっているように
弊社には聞こえてしまいます。

この料理、味が薄いな、もっとソースかけて味を濃くしよう

そんなレベルに聞こえてしまいます。

先日の富士でMeganeRStorophyの走りを観察してい
とてもしなやかなのにロール剛性がとても高く、スイスイとキモチ良く
走り回る様を目の当たりにするとアシの奥深さを思い知らされます

先日のSEMAで教えてもらったこと、イギリスのトップエンジニアに
教えてもらったことを総括すると、ある仮説に行き当たります。

プログレッシブレートの優位性はもはや疑う余地はありませんが
現実問題、理想としている曲線をどれだけ具現化できるのか?
それが現在の最大の課題です。

まずはHypercoの技術者に教わった方法をひとつひとつ丁寧
検証していくしかありません。

闇雲にやったってダメですよ。

ソコはCircuitConceptです。

例えばですね、10Kg/mmのスプリングを2本直列にすると合計レートは
5Kg/mmになりますし並列にすると20Kg/mmです。

4Kg/mmのスプリングと6Kg/mmのスプリングを直列にすれば
2.4Kg/mmになるんです。

なんかフシギでしょ?

ググれば数式はいくらでも出てきます。

ところがです。

実際に車両に取り付けて走ってみると面白い特性が現れます。

想定内ですよ。

意外なことではありません。

その特性を積極的に活用して弊社ならではの味をもっと出して行きたいです。

っつ〜〜か出して行きます。

弊社が依頼しておいたスプリングが来週に完成予定らしいので再来週には
アメリカに行って取ってきます。

もうワクワクが止まらない。