走るターゲットだったり、条件によっても変わるハナシではありますが、
やはり10万キロと言うのは、一つの節目のようですね。
メーカーも5年10万キロまでは責任持つが、そっからは知らん、
そういうスタンスのようですし。
Z34,V36を新車でお買い求めのお客様なら、10万キロも乗る前に
次の車両が視野に入ってくるモンです。
実際に、他車種に乗り換えたお客様も多いです。
でもやはりZ34,V36のようなクルマは今となっては希有な存在です。
いっそのこと乗りつぶす、そんなお客様も多いです。
健全なコンディションで20万キロを目指すには、やはりそれなりの
適切なメインテナンスは必要となってきます。
弊社のお得意様は、弊社がススめる冷却系、軽量化、クラッチライン、
ガソリンコレクタータンクで、サーキットをガンガンに攻めまくっても
トラブルとはほとんど無縁です。
10万キロを超えたお得意様で、サーキットアタッカーも増えてきますと、
今までとはちょっと違った角度でのメインテナンスも必要となります。
例えば、このフロント廻り。
常に強力な力で高回転にさらされているフロントのハブ。
10万キロでも大きなダメージが無いのがZ34,V36の優れた点です。
ガタガタになっちゃっているのはあんまり無いです。
でもやはり10万キロの劣化は確実にあります。
これから20万キロに向けて健全な状態でサーキットを楽しむためには、
やはり、新品に交換しましょう、ってなります。
さ、モンダイはこっからです。
上図のコブラみたいなトランスバースリンクに、フロントのハブが
スッポリとハマっています。
走行が少ない車両は、4本のゴッツいボルトを外せばスポッと手で外れます。
ところがです。
10万キロの車両だと、外れないことが多いです。
もちろん錆もありますが、大きな原因は
電池作用腐食
ってヤツです。
コブラみたいなトランスバースリンクはアルミ製、ハブは鉄製。
5年10万キロオーバーの間に、少~しずつ少しずつアルミが腐食します。
融解したアルミがハブに喰っちゃって、特殊なことをしないとダメです。
ハンマーでガンガン叩きゃ外れるでしょうが、弊社はそんなことをしません。
正確に直角に抜き取る治具を作りました。
こう言う所にも、徹底的にこだわっています。