ここに入れるピローボールってヤツのハナシです。
久々にIllustratorをガシガシやってみました。
黒い部分がアウターレースと言いまして、日産純正のアームに固定されます。
緑の部分が純正のボルトです。
Z34,V36のロワーアームでは、M14と言う14mmのボルトです。
ゴッツイです。
そりゃそうです。
かなりの入力がありますから。
青い部分はインナーレースと言いまして、コイツが動くようにできています。
さて、ココからがタイヘンです。
ちゃんと適正に動くピロアームって、とてもとても希少です。
かつてJZA80スープラで、どエラいハマりました。
某メーカーのフルピロを入れたら、とんでもないことになりました。
マトモに乗っていられませんでした。
当時は、あんまりリクツがわかりませんでした。
今では手に取るようにわかります。
これもハマった分だけ蓄積された弊社の引き出しです。
このピロを日産純正のアームにプレスを使って圧入するんですが、
そもそも日産純正のアームって、そんなに精度が高くありません。
以前に、ボアゲージを作っちゃったネタをアップしました。
1/100mm単位がカンタンに計測ができます。
1/100mm単位で、弊社の要求に充分なんだろうか?
まず、日産純正のアーム自体にそんなに高度な真円度がありません。
縦方向と横方向で1/100mmくらいラクショーでズれています。
この1/100mmと言うのが実に大きいんです。
1/100mmを無視してムリクリ圧入すると、ココがツブれます。
本来、ちゃんと動くように設計されているピロが1/100mmを
甘く見ることによって、ちゃんと動かなくなるんです。
一つ一つの小さな部品は大したことは無いのかも知れませんが、
1台分になると、30個近くになりますのでエラいことになります。
その結果、とてもマトモに乗っていられるような状態では無かったです。
ちゃんと動かないのはすぐに解決されます。
解決されるワケではないんですけどね。
メーカーが設定した適正なクリアランスをツブしちゃっているワケです。
すぐに削れて、今度はガタガタになっちゃいました。
もちろん、しっかりしたノウハウを持ってキチンとしたピロアームを
製品としてリリースしている所もあります。
弊社のピロアームをお買い上げ下さったお客様が、弊社で装着した後、
ご期待であっちこっちを膨らましてから、帰り道に感じることでしょう。
コリャイイぞ
ってなるのか、
なんだかな~~~
になるのか。
カンタンなハナシですね。
弊社製のサスペンションやデフやブレーキキット、決して安くはありません。
Z34やV36のピロキット、いくつかリリースされているとは思います。
純正と同等の使い勝手。
そして、サーキットはアタリマエとして峠だけでなく通勤の一般公道でも、
おっ、コレはイイんでないの!!
とお客様が感じて下さるためには、実は1/100mm単位ではダメなんです。
5/1000mm単位でカラーを作っています。
そんなのいらねぇよ
って言われりゃそれまでです。
自分が客だったら、こんな製品が欲しい
それだけのハナシです。