Z34,V36ピロアームネタ、その41

ここに入れるピローボールってヤツのハナシです。

lowerarmpillo

久々にIllustratorをガシガシやってみました。

bearing1

黒い部分がアウターレースと言いまして、日産純正のアームに固定されます。

緑の部分が純正のボルトです。

Z34,V36のロワーアームでは、M14と言う14mmのボルトです。

ゴッツイです。

そりゃそうです。

かなりの入力がありますから。

青い部分はインナーレースと言いまして、コイツが動くようにできています。

さて、ココからがタイヘンです。

ちゃんと適正に動くピロアームって、とてもとても希少です。

かつてJZA80スープラで、どエラいハマりました。

某メーカーのフルピロを入れたら、とんでもないことになりました。

マトモに乗っていられませんでした。

当時は、あんまりリクツがわかりませんでした。

今では手に取るようにわかります。

これもハマった分だけ蓄積された弊社の引き出しです。

このピロを日産純正のアームにプレスを使って圧入するんですが、
そもそも日産純正のアームって、そんなに精度が高くありません。

以前に、ボアゲージを作っちゃったネタをアップしました。

1/100mm単位がカンタンに計測ができます。

1/100mm単位で、弊社の要求に充分なんだろうか?

まず、日産純正のアーム自体にそんなに高度な真円度がありません。

縦方向と横方向で1/100mmくらいラクショーでズれています。

この1/100mmと言うのが実に大きいんです。

1/100mmを無視してムリクリ圧入すると、ココがツブれます。

bearing2

本来、ちゃんと動くように設計されているピロが1/100mmを
甘く見ることによって、ちゃんと動かなくなるんです。

一つ一つの小さな部品は大したことは無いのかも知れませんが、
1台分になると、30個近くになりますのでエラいことになります。

その結果、とてもマトモに乗っていられるような状態では無かったです。

ちゃんと動かないのはすぐに解決されます。

解決されるワケではないんですけどね。

メーカーが設定した適正なクリアランスをツブしちゃっているワケです。

すぐに削れて、今度はガタガタになっちゃいました。

もちろん、しっかりしたノウハウを持ってキチンとしたピロアームを
製品としてリリースしている所もあります。

弊社のピロアームをお買い上げ下さったお客様が、弊社で装着した後、
ご期待であっちこっちを膨らましてから、帰り道に感じることでしょう。

コリャイイぞ

ってなるのか、

なんだかな~~~

になるのか。

カンタンなハナシですね。

弊社製のサスペンションやデフやブレーキキット、決して安くはありません。

Z34やV36のピロキット、いくつかリリースされているとは思います。

純正と同等の使い勝手。

そして、サーキットはアタリマエとして峠だけでなく通勤の一般公道でも、

おっ、コレはイイんでないの!!

とお客様が感じて下さるためには、実は1/100mm単位ではダメなんです。

5/1000mm単位でカラーを作っています。

そんなのいらねぇよ

って言われりゃそれまでです。

自分が客だったら、こんな製品が欲しい

それだけのハナシです。