日別アーカイブ: 2016年1月30日

Z34、V36、Z33、デフマウントネタ、その28だった

日産車の純正ゴムマウント系が、トヨタやホンダやマツダと比較して
柔らかい設定であることは否めないです。

全ての車両を試したワケではありませんが、弊社で経験させて頂いた
お客様の車両を手がけてイロイロとわかりました。

日産はメーカーとしてナニを考えているのか?

それはやはり快適性だったり乗り心地だったり、そのあたりだと思います。

Z34はV36やスカイラインクロスオーバーやFUGAと部品を
共有しているモノが多いです。

どうしても最大公約数的なことを考えなければならないでしょうね。

もう一つ重要なことがコストです。

FDやロードスターのマツダ純正部品なんか、ビックリするほど高いです。

そう言う点では、全てに於いて日産のスタンスが我々に不利だという
ワケでは無いことは伝わってきます。

ただ、我々のようにキモチ良いスポーツドライビングを享受したい側には
ちょっと面白くありませんね。

日産だって、メーカーとしてその気になれば素晴らしいモノができるんだと
R35verNISMO2015で証明してしまいました。

アレはさすがにいろんなモノがスゴいです。

エンジンよりも、車体のデキに感服してしまいました。

アレをZ34verNISMOでやられたら、弊社は完敗です。

メーカーがホンキになった時の底力をまざまざと見せつけられました。

ただ、R35verNISMO2015、1500万以上します。

それだけのコストがかかったと言うことです。

ゴムマウント一つで、何でこんなに前置きが長いのか? と言いますと、

弊社がエンジンマウントを開発するにあたって、まず第一の目標が
当然、高剛性なゴムレートです。

純正のEGマウント、MTマウント、デフマウント、とても柔らかいです。

エンジンを始動する時に、エンジンルームを見てみれば良くわかります。

こんなに動くんだ

富士や鈴鹿ではもっと動きますね。

前後にもかなり動きます。

だから、弊社製のマウントじゃなくても強化マウントに交換すれば、
それなりの効果は期待できます。

ところがです。

ノーガキを多く語るよりも、交換してみればすぐにわかります。

弊社が5年前にEGマウントを開発するにあたって、参考にさせて頂いた
いくつかの製品がありました。

Z33用のNISMOさんの強化EGマウントも経験させて頂きました。

弊社のEGマウント、MTマウント、おかげさまでトータルで
200セット以上販売させて頂いております。

Z33用のNISMOさんの強化EGマウントを弊社がリリースしていたら
恐らく5セットくらいしか売れなかったと思います。

イベントで試乗してみるなら、恐らく1個も売れなかったと思います。

ただ固めるだけならカンタンなんです。

安易な道を選択しているようでは

世界最高峰品質

のカンバンは降ろさなくてはなりません。

日産がR35を販売してからverNISMO2015まで9年近く、
それほどの熟成期間を必要としてきました。

デフマウント、プロトタイプが完成したのは3年前です。

熟成に3年かかりました。

diffmount

その間、ボーってしていたワケではありません。

何でそんなにテマがかかるのか?

イヤ、テマをかけるのか?

は、また報告させて下さい。

弊社にご期待を寄せて下さる全てのお客様のために。