弊社のお得意様、K山様の車両を納めさせて頂きました。
例によって、お待たせしてしまいました。
いつもいつも大変ありがとうございます。
それでも、まだ道半ばです。
弊社のドアミラー、年明けになってしまいますのでまたお預かり予定です。
何回かご紹介させて頂いておりますが、弊社のドアミラー、タイヘンなんです。
そのハナシ、何回も聞いたよ
って、お怒りのお客様もいらっしゃるとは思います。
純正のデッカいドアミラー、どうせ中はスッカスカやろ、と思ったことが
全ての間違いの始まりでした。
弊社のエロいフェンダーも同じですが、とても好評の弊社のドアミラー、
パクったような製品がどっかからリリースされれば、それでいいや、
ってハナシはちょくちょく耳に入って来ます。
やりかけたショップさん、きっとあると思います。
ダクトも含めて完全ワンピース、軽量化と剛性を高度に実現させて、
チリもピッタリ合うように作ると、パクってもワリが合いません。
ドアミラーなんかもっと顕著です。
純正の使い勝手をどうしても踏襲したかったから、純正の電動機構を、
全て使えるようにすることも、重要課題でした。
Z34用のドアミラーなんて、ソコソコ販売されています。
弊社が同じようなモンを出しても、誰も買ってはくれないでしょう。
開発理念はいつも同じです。
自分が客だったら、こんな製品が欲しい、です。
カッコ悪いの、絶対にダメです。
まず、純正の電動機構のことなんかちっとも考慮しないで、デザインと
空力性能から始めちゃいましたから、後になってエラいことになりました。
やっぱりカッコ良くなきゃダメです。
458スペチアーレのドアミラーを3年くらい前にアップしました。
アレが理想だったんですが、ちょいとヤリ過ぎです。
Z34に付けても、ドアミラーが思いっきり浮きます。
次にMP4-12を参考にしました。
空力は優れているんですが、ちょっと全体的にボテっとしています。
ミラー本体のデザインだけで、かなり腐心しました。
やっとのことでデザインが決まっても、そんな都合のイイような
ミラーガラス本体ってどうすんのよ、でした。
古くからこの開発日記をご覧下さっているお客様には記憶にあると思います。
羽田空港の国際線ターミナルの駐車場で、連行されました。
ともかく、ありとあらゆる候補の現物を直に確認しないと気が済みません。
出来上がってから、
こんなハズじゃ無かった
だけは避けなければなりませんでした。
内蔵させるウインカーも、LEXUSを採用したかったんです。
デザインもスッキリしていますし、耐久性も高いと思われます。
別に1年保証を謳っているわけではありませんが、1年やそこいらで
タマ切れを起こしたら、弊社は無償交換に応じます。
サーキットコンセプトの製品にして良かったと感じて下さるようにです。
だから内蔵ウインカーはLEXUSを採用しました。
ミラーガラスとウインカーとデザインが決まりました。
で、弊社職人に現物を持って行きました。
こんなんできるか~!
でした。
日産純正の予想以上にデカかった電動機構、入りきらなかったとです。
そこからがさらに1ランク、タイヘンでした。
デカ過ぎる純正の電動機構、バラして骨組みから作り直しました。
ムダな部分を極限まで削り落として、骨組みを根本から効率化させて、
やっと、やっと、入らないはずのハウジングにギリギリ組み上げました。
作るのタイヘンです。
ビンの中にピンセットで帆船を造るヤツ、あんなカンジです。
こんなワリの合わないこと、弊社しかやらないと思います。
弊社の製品を楽しみにして下さっている全てのお客様のために。