昨日のネタ、反響が大きくて弊社は、ただただ感激です。(T_T)
ご質問、ご意見、ありがとうございました。
反応が欲しくてネタを書いているワケでは無いんですが、
やはりスルーや放置は、ちょっと悲しいです。
興味が無い、って・・・・・
まず、昨日の弊社リアアンダーディフューザーの曲線のおハナシです。
市販されているリアディフューザーって、ほとんどが直線が基調です。
何で弊社のディフューザーは、あんなにカーブを描いているの?
からです。
これもまた、2012年7月のネタにさかのぼります。
蚊取り線香の煙をアップしたことがありました。
蚊取り線香に限らずタバコの煙でもイイんですが始めはスーっと上がります。
で、途中からグシャグシャってなります。
始めのスーって上がっているところを層流って言います。
グシャグシャしてからは、乱流って言います。
ご覧下さるとおわかりになると思いますが、最初の層流の部分は速いです。
で、グシャグシャってなった乱流域は遅いです。
で、初期のディフューザーは、層流を想定しての直線が基調でした。
煙をご覧下さるとおわかりになると思いますが、層流はそうは続きません。
せいぜい数十センチです。
車体の先端から入った空気、車体の後部では確実に乱流です。
現在は、乱流を想定したラインが主流です。
なので、最新のGTマシンでは、緩やかなカーブを描いております。
そのカーブの曲率も何種類か試したいところはヤマヤマなんですが、
どのマフラーにも取り付けができるようにすると、制限があります。
限られた条件の中で、最高のパフォーマンスを叩き出すこと、
そのためにイロイロやっています。
どういう状況で層流から乱流に移行するのかは、まだ良くわかっていません。
でも、層流域で境界層剥離を起こすことによって、空気抵抗係数が
著しく増大することは、実験やシミュレーションでわかっています。
境界層剥離をできるだけ起こさないために、ツルツルの表面に加工する技術、
それをボルテックスジェネレータ、と言います。
ゴルフボールのディンプルも、一つの回答です。
ここに東京大学の佐藤教授の論文から転載させて頂きました。
ゴルフボール近傍の空気の流れの可視化と、レイノルズ数と抵抗の関係です。
K森様のご質問にもありましたが、回転しなくても有効です。
弊社のドライカーボンの屋根に付いている縦フィンも、機能としましては
このボルテックスジェネレータの効果を狙っているモノです。
一つの製品を作り上げるのに、これだけ弊社はイロイロやっています。
世界最高峰品質は譲れませんから。