日別アーカイブ: 2015年5月22日

日々、研究です、ネタ

離着陸時には、いつも空気の流れを観察しております。

777や787クラスですと、着陸時には250Km/hくらいです。

富士のストレートエンドでは、390RSと似たようなモンです。

毎回毎回、目を凝らして観察しているんです。

それでも、今回、初めて気が付いたことがあります。

リアウイングを設計しています。

翼断面はアタリマエです。

ガーニーフラップをどうするか? です。

もちろん、効くのはわかっています。

そもそもエアロパーツって、何のために付けるの?? です。

弊社にとっては、

空力性能と見た目、です。

FDでイロイロと勉強させて頂きました。

○○のフロントバンパー、ダメだね。全然曲がんなくなる。

とか、

△△のフロントフェンダーで、80Rがラクになった。

とか、

リアウイングはXXのが一番タイムにつながるよ

とかです。

えぇえぇ、全部パクらしてもらいました。

そんな中で、一番腐心したのがボンネットです。

FDは、ともかくEGを冷やすことが大前提です。

だから、空力やデザインよりも冷却性能です。

弊社的には、どれも、う~~~ん、何だかな~~~、です。

敢えて言うと、15年くらい前にAutoExeのY山さんに、
ドヤ顔で見せてもらったドライカーボンボンネットが一番でした。

アレ、まだ売ってんのカナ???

付けている人を見たことがないです。

イイ物を作ったからと言って、売れるとは限らないと言う典型です。

ボンネットに取って付けたようなダクトやガーニー、弊社的にはナシです。

まず、カッコ悪いし質感もダメダメです。

ドンガラのFDやCIVICだったらアリでも、Z34ではナシです。

そもそも見える所にリベットなんか使っちゃ、弊社の開発能力が問われます。

適切なガーニー形状は、とても有効なことはわかっていました。

弊社が知るところでは、既存のガーニーフラップ、

最高速が落ちてしまいます。

最高速を落とさないで、EGルームの熱を最大限に抜き取る技術や、
むしろダウンフォースまで発生させる弊社ボンネット、好評です。

しかも圧倒的に軽いというオマケ付きです。

その経験をフロントアンダーディフューザ、リアアンダーディフューザ、
そしてフルフラットアンダーパネルとサイドスカートに応用してきました。

そして最後の集大成として、弊社のリアウイングです。

多分、コレ、すぐにパクられます。

それくらい画期的です。

自分で言っちゃった。

何で今まで無かったんだろう????

あったりして・・・。

何でBoeingの777や787が、こんな形状を採用しているのか?

日本航空さんに通算で170万マイル搭乗して、初めて気がつきました。

日々、研究です

by 熊木氏の座右の銘