離着陸時には、いつも空気の流れを観察しております。
777や787クラスですと、着陸時には250Km/hくらいです。
富士のストレートエンドでは、390RSと似たようなモンです。
毎回毎回、目を凝らして観察しているんです。
それでも、今回、初めて気が付いたことがあります。
リアウイングを設計しています。
翼断面はアタリマエです。
ガーニーフラップをどうするか? です。
もちろん、効くのはわかっています。
そもそもエアロパーツって、何のために付けるの?? です。
弊社にとっては、
空力性能と見た目、です。
FDでイロイロと勉強させて頂きました。
○○のフロントバンパー、ダメだね。全然曲がんなくなる。
とか、
△△のフロントフェンダーで、80Rがラクになった。
とか、
リアウイングはXXのが一番タイムにつながるよ
とかです。
えぇえぇ、全部パクらしてもらいました。
そんな中で、一番腐心したのがボンネットです。
FDは、ともかくEGを冷やすことが大前提です。
だから、空力やデザインよりも冷却性能です。
弊社的には、どれも、う~~~ん、何だかな~~~、です。
敢えて言うと、15年くらい前にAutoExeのY山さんに、
ドヤ顔で見せてもらったドライカーボンボンネットが一番でした。
アレ、まだ売ってんのカナ???
付けている人を見たことがないです。
イイ物を作ったからと言って、売れるとは限らないと言う典型です。
ボンネットに取って付けたようなダクトやガーニー、弊社的にはナシです。
まず、カッコ悪いし質感もダメダメです。
ドンガラのFDやCIVICだったらアリでも、Z34ではナシです。
そもそも見える所にリベットなんか使っちゃ、弊社の開発能力が問われます。
適切なガーニー形状は、とても有効なことはわかっていました。
弊社が知るところでは、既存のガーニーフラップ、
最高速が落ちてしまいます。
最高速を落とさないで、EGルームの熱を最大限に抜き取る技術や、
むしろダウンフォースまで発生させる弊社ボンネット、好評です。
しかも圧倒的に軽いというオマケ付きです。
その経験をフロントアンダーディフューザ、リアアンダーディフューザ、
そしてフルフラットアンダーパネルとサイドスカートに応用してきました。
そして最後の集大成として、弊社のリアウイングです。
多分、コレ、すぐにパクられます。
それくらい画期的です。
自分で言っちゃった。
何で今まで無かったんだろう????
あったりして・・・。
何でBoeingの777や787が、こんな形状を採用しているのか?
日本航空さんに通算で170万マイル搭乗して、初めて気がつきました。
日々、研究です
by 熊木氏の座右の銘