10年目を無事迎えてさらに今後10年を真剣に考えるネタ、その5

2010年の4月にZ34の開発を始めて10年が経ちました。

まあ駆け抜けましたよ。

多くのお客様や技術者に支えられました。

今後の10年を思いつきじゃなく真剣に考えています

10年後にZ34V36にお乗り続ける弊社お得意様はずっと少ないでしょう。

でも、長年の経験から感じます。

他車種にお乗り換えになってまたZ34V36に戻って下さるお得意様も
少なくないと感じております。

アメリカでも似たような事象にかなり多く遭遇しています。

詳細はまたご報告します。

いつも考えさせられるのはメディアが正当な報道をしないこと。

世界に飛び出して世界中の優れたエンジニアと技術を交えて感じることは
日本独特の閉鎖性と権威主義です。

コレ以上書くとまた怒られるネタになっちゃいますので控えますが、
弊社お得意様ならおわかりです。

あ、アレのことね。

ハナシが変わるようですがこんな報道を見るとやっぱり日本の報道のあり方に
ギモンを感じている人は多いんだなって想いです。

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弊社の製品が中国生産にシフトしている現状を叩かれることもあります。

しょせん中国製だろ ┐( ̄ヘ ̄)┌

今後、もっと多くなっていくと感じています。

叩く輩はなんも考えないで思いつきで言っているんでしょうが
しょせん中国製だろ ってカンタンに言っちゃうことって実は
私、無知です って公言していることと同じって事に気がつかない。

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弊社が考えることは世界最高峰品質をできるだけお客様目線の価格で
ご提供し続けることです。

弊社の製品はクソ高いってこれまた頻繁に叩かれますがこれまた同じで
私、品質の差がわかっていません って公言しているのと同じだと感じます。

2つ並べればその差はシロートの皆さんでも一目瞭然です。

一度作っちゃえば仕様変更なんてまずやらないような製品とは一線を画し、
ホンモノを追求し、最先端の技術を積極的に取り込んでいく弊社の考えは
今後10年でますます膨らんでいくと確信しています。

10年目を無事迎えてさらに今後10年を真剣に考えるネタ、その4

何でFerrariじゃなくてGT3RS4.0かってハナシです。

6気筒のNAで8,500rpmで500馬力。

メーカーがホンキになっちゃって6気筒をチューニングするとこうなる
って言うお手本だからです。

コレ見ただけだって技術者としては唸るばかりです。

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このコンロッド・・・・・。

参りました m(_ _)m

どうだ、PorscheAGの底力を見たか

と言わんばかりの3D形状です。

きっと最先端のCAD,CAMで応力分散と軽量化を考え抜いた結果で
現時点での最高のテクノロジーの結集なんでしょうね。

ピストンの形状もとてもシンプルです。

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以前はただ軽量化のみを追求してきた弊社のピストンですが、最近は
こう言った最先端のレーシングピストンのクーリングチャンネルを
勉強させて頂いております。

純レース用ピストンは言ってみれば2時間もちゃあイイんですから、
極論を言えば耐久性よりもパワーです。

弊社のEGはパワーも大事ですが耐久性に腐心しております。

CircuitConceptのEGは速くて壊れなくて乗りやすい

そんな評価ってこう言ったヂミ~~~な見えない積み重ねでしか
具現化できないと弊社は考えております。

ピストンリングやランドの考え方も現時点ではコレが正解なんでしょうね。

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GT3RS4.0とは言えフツーにディーラーで買えたクルマです。

もう売ってないですケド。

1万キロや2万キロで壊れちゃったらPorscheAGの名に
キズが付いてしまいますからホンキ度が違いますね。

もちろん弊社だってわざわざこんなピストンとコンロッドを取ってもらった
理由がありますし、キチンとフィードバックして今後の10年に生かします。

10年目を無事迎えてさらに今後10年を真剣に考えるネタ、その3

いや~~~それにしてもわかりやすいですね。

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いろんなご意見もあるとは思いますが、4,5年前のIDC大塚家具さんの
お家騒動を思い出してしまいました。

ナニもそのままじっとしてりゃ棚ボタで自分のモノになるところだったのに
創業者の実の父親を叩き出さなくたって・・・って世間が感じたと思います。

よっぽど自信があったのか もうお父さんのやり方は古いから私がやる
って経営権を奪い取ったんだと推察されますが、誰がどう考えても
結果が良けりゃ娘さんの勝ちだったし、悪けりゃ父親の勝ちです。

実際にはもっと複雑なんでしょうけど外野の我々はそう感じてしまいます。

その後3年連続で赤字だったことが報道されると、やっぱり・・・・です。

2人3脚で世界No1を勝ち取った直後にコーチを解任。

そりゃね、当のご本人たちにはイロイロあると思いますが、やはり外野は
感じることは同じだと思います。

以前にも書きましたが10人いればだいたい9人は同じ事を考える。

多くの先人が同じように失敗しているのに自分は違うと感じるのか?
でもやっぱり同じ轍を踏んでしまう。

う~~~む、深いな~~~~。

自分のこともどれだけ客観的に見れているのか? 常に冷静でありたいです。

ところで。

いや~~~~この2日間は実に濃かった。

もちろん一つ一つキチンとご報告して、弊社製品にフィードバックします。

例えばコイツ。

rodbolts

ただのボルトです。

使い古された陳腐な表現ですが、たかがボルトされどボルト です。

1ランク、いや2ランク上のEGを作るためにはコイツが必要です。

既存のモノでもダメじゃあ無いでしょうが良くも無い。

何かこういう表現が多々出てきますが、決して曖昧な表現では無いんです。

理学や工学の世界には

必要条件

十分条件

と言う言葉がちょくちょく出てきます。

必要性は達成しているケド十分性はどうなの?

こんなやり取りって技術者の会話では頻繁に出てきます。

元は数学用語なので多くの読者をドン引きさせてしまいます。

それをフツーの表現にすると ダメじゃあ無いでしょうが良くも無い
そんな表現になるんです。

ま、少しずつですがキチンとご紹介していきます。

さ、帰ります。

あ、盟友のBarryがこんなん持ってきました。

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オメ~~がうるせ~~から現物取ってやったよ

10年目を無事迎えてさらに今後10年を真剣に考えるネタ、その2

機内で寝ずに考えました。

ホントか?? ヾ(ーー;)

過去10年の経験と教訓を今後さらに10年に生かしたいです。

新車でZ34やV36をお買い上げになって弊社とご縁があったんですが
5年目や7年目の車検という節目で他車種にお乗り換えになったお客様、
もう50名以上はいらっしゃいます。

他車種になってもご縁のあるお得意様もいらっしゃればバッツリとご縁が
切れてしまったお客様もいらっしゃいます。

ここで着目して欲しいパターンがあります。

他車種にお乗り換えになってまたZ34にお戻りになったお客様、ナント!
K池様で10名様となりました。

感慨深いですね。

その10名のお得意様、お一人お一人詳細にご紹介したいくらいです。

ミニバンやSUVにお乗り換えになって落ち着こうとお考えだったパターン

もっと素晴らしい世界を期待してZ34の倍以上の投資をしたパターン

そりゃあ悲喜交々です。

そのままお乗り続けていらっしゃるお客様ももちろんいらっしゃいます。

残念ながら弊社がやらかしてしまったお客様もいらっしゃいます。

ホンっトに様々です。

共通していることは明白で、Z34やV36でもっと楽しい世界を見たい。
ただそれだけです。

それだけのことが時にはとても難しくなってしまうことがありました。

で、この10年間の経験を基にもっと有益な情報を改めてご提示したいです。

あ、ヤバい、眠くなってきた。

 

10年目を無事迎えてさらに今後10年を真剣に考えるネタ、その1

少~~しずつ少しずつですが春が近寄ってきています。

ココ数年、地球温暖化って言うよりも地球砂漠化を痛感します。

冬は最低気温を更新しますし、夏は最高気温を更新します。

春と秋ってア゛っちゅうまにいなくなってしまいます。

SタイヤのGSコンパウンドでタイヤウォーマーを使うようなランナーなら
気温が低い方が有利なんですが、我々のようなナンバー付きの車検対応車で
一般のラジアル自走のクラブマンスポーツと言うカテゴリーにとっては
まだまだ充分イケるんですね。

っつーか昨シーズンに複数のお得意様がその事実を実証して下さいました。

GW明けくらいまでイケますよ。

そうなると通常よりも1ランク上の耐久性が要求されます。

ココんところ同じようなお問い合わせを多く頂戴しておりますので
この開発日記でまとめてご回答させて頂ければ、と思います。

まずはテーマとしてサーキット走行を楽しみたい

新車でお買い上げのお客様もいらっしゃれば中古で買って費用を抑えて、
浮いた予算をチューニングに回したいと言うお考えもあります。

十人十色って言ったモンでして、10人のお客様がいらっしゃれば
もちろんお考えやターゲットだって10通り存在すると感じます。

ただ、誰もが考えることそれは、

楽しく走れること

ちょっとタイムにもこだわってみたい

耐久性はとても大事

見た目はカッコ良くなきゃイヤ

で、予算もできれば抑えたい

こりゃこの世界の永遠のテーマです。

おカネをかければイロイロと手がけることは可能です。

しか~~し、良くなるとは限りません。

っつ~~か純正以下のパフォーマンスになっちゃったパターンを今までに
何台見てきたことか計測不能なくらいです。

メーカーは良くも悪くもある程度のバランスを提示してきています。

パーツなんかナニも付けなくたってフツーに走っていきます。

ただ、いくら高い車を買ってもカスタマイズと言う魅力は付いて回りますが、
お客様にとって1発でキマることなんて天文学的確率で不可能です。

そんなモン付けたってダメに決まってんじゃん

そんな表現の方法はダメなんですね。
気心の知れたお得意様には忌憚の無い情報を惜しみなく伝授差し上げます。

サクラと揶揄されながらも弊社のことをご紹介下さる多くのお得意様の
SNSは弊社でもキチンとチェックさせて頂いております。

まずは楽しんでいらっしゃるか??

これが第一です。

プロフェッショナル、つまり職業ドライバーじゃないんですから大金かけて
ツラい想いをしているのでは本末転倒どころかヤめた方がイイと考えます。

後で冷静になったときに必ず後悔しますから。

一つのことを追求することってカンタンなことではありません。

カンタンだったらすぐに飽きちゃいますから。

ココんところ、90Supraを始めM2や86BRZやR35の
お問い合わせが増えてきました。

もちろんZ34V36が優先ですが、先日のR35のお客様のように
大金を吸い上げられてボロ雑巾のようになってチューニングに対する
悪しきイメージを抱いてしまうと我々は連帯責任でこの業界の未来を
ツブしてしまうことになりますから。

終わりのないアシの開発ネタ

トータルバランス

弊社がここで何回も何回も提唱してきました。

ちまたでイイと言われている部品をお取り付けになっても、その結果
コレ、そんなにイイか? と言うこと、弊社も含めて多々あるとは思います。

ホントにイイのかそれともやっぱりそうでなかったのか? と言うハナシより
バランスを崩してしまった結果、想定していたようなパフォーマンスよりも
低い結果になってしまった、そんなことってとても頻繁に遭遇します。

特にハンドリングと言うトータルバランス、アシやブレーキやデフ、さらに
タイヤも含めた総合パフォーマンスって数値に表すことができないので
客観的な評価をお客様がすることって、まずムリです。

良くありがちなアシはA社、ブレーキはB社、デフはC社、もっと書くと
車体の剛性アップパーツはD社で軽量化は自己流。

一つ一つを数値に表わせて優れた製品だったとしても出来上がったクルマは
投資に見合っただけのパフォーマンスを発揮できなかった時。

ある時点からお客様は気がつきます。

なんか違うことやっている・・・・・。

昨日、お客様のR35を緊急現車確認をさせて頂いてつくづく思いました。

お預かりできるのはGW明けになりますが、ど~するかの方向性は
キチンと決めておかないと、モータースポーツの裾野をまたお一人
消してしまうことになってしまいます。

もう何名もいらっしゃいましたね。

Z34やR35に限らずに本当の真価を味わうことなくどんどん悪い方向で
チューニングなんかするんじゃなかった・・・って高級外車に行くパターン。

Z34V36にハナシを戻してみます。

以前にバンプタッチタイミングアジャストカラーについて語ったことが
ありますが、やはりこんな問い合わせを多く頂戴しました。

ドコにつけるんですか?

何ミリですか?

それだけ売って下さい

弊社の開発日記を長く熟読して下さるお客様ならおわかりだと思いますが、
それだけ付けたところで・・・・ってハナシなんです。

そもそも弊社の富士の練習会で気がつきました。

弊社のアシをお取り付け下さっているお得意様たちが全開で1コーナーを
ツッ込んで行って曲がるブレーキを活用してターンインをしていきます。

だんだんレベルが上がってくると縦Gも横Gも上がってきます。

ロール量もピッチング量も多くなっていきます。

するとストロークの絶対量やストロークバランスが変化していきます。

そんなことはお得意様たちにはわからないことですが開発している弊社は
外から見ていると判別できるんです。

その対策としてなんとなくスプリングレートを上げてみようとか、なんとなく
減衰を上げてみようとか、そんな手法は弊社は採りません。

Mercedesの理念、タイヤはサスペンションで喰わす

このためにもっとできる工学的なアプローチがあるんです。

さっそくPENSKE RACINGで聞いてくることをまとめています。

なんとなくもっとタイヤを喰わせたいんですケド、なんて聞き方をして
こうやったら、って教えてくれる1流の技術者なんて世界中にいません。

知ったかぶりするヤツはいっぱいいますケド。

少なくとも弊社なりの理論的な仮説と実証実験のデータは必要です。

そう言うモノを持って行かないとそれ相応の対応はしてくれません。

開発というのはこのくらいテマがかかって時間もかかります。

そうしないとイイ物はできないと弊社は考えます。

 

 

 

1ランク上の温度管理について改めて考えるネタ、その4

何回も登場した弊社扱いのこのデジタルメーター、お問い合わせが多いので
価格と詳細をアップします。

現在ラインアップしているのは必要な順番から

デフ

AT

MT

PSフルード

です。

弊社の試乗車にはMTとデフの温度がこんなカンジでついています。

tpmonitor

拡大するとこんなんです。

topgauge

デジタルで見やすいのと、やはり大きさがちっこいので場所を取りません。

お客様のおクルマでは配線をもっとキレイに隠すことをやっています。

センサーボスもキッチリ作りました。

デフ用

diffboss

MT用

mttempsensor

AT用

ATboss

PSフルード用の温度計は必要ないです。

PSFクーラーを付けた方がずっとずっとイイですから。

ちなみにこれらの温度計、センサーボス込みで税別12,800円です。

ただ、入荷するとすぐに無くなっちゃうのでご予約をお待ちしております。

circuitconcept@gmail.com

終わりのないアシの開発ネタ

大坂選手がコーチを解任したってハナシ、ニュースでもかなり話題になって
いろんな評論家が語っていますが誰一人としてホンネを語りません。

と、弊社は感じました。

以前にも書きましたが10人いれば9人は同じようなことを考える

若い女性が世界の頂点に立っちゃって過去に何人も同じ轍を踏む、と。

シャラポワさんなんて記憶に新しいです。

ハナシが変わるようですがすR35の弊社のお得意様だった方から久々に
お電話を頂戴しました。

ちょくちょく手がけさせて頂いたんですが1年くらい前かな~~、とある
有名なGTRショップさんに移籍してしまいました。

ま、理由は明白です。

弊社のやることが遅い。

それだけです。

品質は充分に認めるが何せ遅い。

富士ランナーのお客様はやはり富士でもお知り合いができるんです。

で、あんな浮き草ヤめときなよ~~、△△さん紹介してあげるよ~~、って
洗脳されて移籍してしまってから1年以上ぶりのお電話です。

久しぶりなこともあって1時間くらいおハナシさせて頂きました。

やることが遅いことはわかりきっているのに弊社に戻ってきた理由も一つ、
世界最高峰品質、それだけです。

仕事が早いだけあって1年間でパカパカパカパカいろんなモノが付いて
馬力は850もあるんだそうです。

で、その結果どうなったかと言うと・・・・・。

サーキットコンセプトさんが常日頃言ってることが骨身に浸みました。

すんげ~~~お高い授業料だったようです。

まずはちんどん屋状態の車両を純正に戻すことからですね。

でもお預かりはGW明けです。

以前は、エ゛~~もっと早くなんないの~~ (`Д´)凸 って言われましたが
今回は借りてきたネコみたいに、はい、お待ちしております、です。

温度センサーを作って取り付けるべき位置や向きをイロイロ検討しています。

で、気がついてしまいました。

ショックアブゾーバーオイルの温度依存性の対策ももちろんですが、
オイルの温度が上がる要因をよくよく考察してみると見えてきました。

大きく分けて対策は2つです。

オイルの温度が上がらないこと、上がった温度を冷却すること

できることってまだまだあるんですね~~~

終わりの無いアシの開発ネタ

もう気になっちゃって気になっちゃって。

昨日、車検を取りに行った弊社練習機のS15を検証してみました。

朝の八王子って昨日や今日もほぼ0℃です。

外に出しっぱなしのS15のショックアブゾーバーもほぼ0℃。

で、八王子の検査登録事務所に行って帰ってきてタイヤを外してみて
ショックアブゾーバーをさわってみました。

ざっくり人肌のぬくもり。

いずれちゃんとデジタル温度センサーで計測してみますが触った感じの
人肌、つまり30~35℃くらいだと思います。

30分程度の街中走行で30℃近く上昇するんですね。

全日本のラリー選手に聞いてみましたところ、こんな回答が来ました。

クラスやダンパーのレベルにもよって違うけどSS(スペシャルステージ)
で言えば5Kmから20Kmくらいでタレてくる、とのことです。

使っているショックアブゾーバーでもこんなにちがうのか・・・・。

富士でテストしてみるのが楽しみなのと、想定以上の高温になったら
どう対処するのかって言う課題がアタマをもたげてきました。

で、ラリー選手に聞いてみたところ興味深いハナシも教えてもらえました。

やっぱりそうか・・・。

弊社の仮説はとりあえずは正しかったようです。

さらにもう一つの課題がアタマをもたげてきました。

5Kmから20Kmくらいでタレてくる、と言うラリー選手の助言ですが
富士の本コースで言ったらわずか数周です。

ラリーの路面と富士の路面は違うので単純な比較はできませんが
1ランク上のショックアブゾーバーの温度管理は有益であることは
間違いなさそうです。

終わりの無いアシの開発ネタ

昨日のネタ、反響がとても大きいです。

そもそもどれだけのアシにショックアブゾーバーオイルに対しての工学的な
こだわりがあるのだろうか?

百歩譲ってそのオイルにこだわりがあったとしてどれだけのサンプル数と
検証があったのか?

弊社のお得意様って弊社のことをご支持下さるだけあってお客様ご自身で
イロイロとお調べになったり研究なさったりするパターンが多いです。

で、弊社お得意様とのやり取りでこんなテーマがアタマをもたげました。

30分のサル走りでショックアブゾーバーオイルって何度になるの??

ですよね~~~~。

そりゃそうです。

オイルの粘度って温度依存性がとても高いと言うことはわかっています。

真冬で外気温が0~5℃程度の時と、真夏にサル走りする人はあんまり
いないとしても30℃の時とではショック内部の温度もかなり違います。

30分後の温度もかなり違います。

それ以前に真冬に組んでダンパーテスターにかけて検証した特性と
真夏に組んだ特性ではターゲット温度が30度も変わりますし、
その結果、せっかくキチンとセットしたショックアブゾーバーも
ターゲットの温度が違うことでパフォーマンスに違いが出ます。

それくらい温度依存性が高いショックアブゾーバーオイルなのに、
何で今まで話題にすら上がってこなかったんだろう???

と言うことでまず第一に温度を計測することが必須中の必須となりました。

冬にベストが出やすいという客観的事実があります。

その内の一つにショックアブゾーバーオイルの粘度があるかもしれません。

低温で粘性が上がれば減衰特性だって上がります。

逆に高温で熱ダレって言う症状もコレで理論的な説明が付きます。

っつーワケでショックアブゾーバーTEMPモニタリングシステムの
必要性を強烈に痛感したところで早速、作っちゃうことにしました。

もう5、6年前のネタで一回ご紹介したことがあります。

8ピンのICで割とカンタンに温度センサーとロガーシステムができます。

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デジタル温度センサーICってのがテキサスインスツルメントって
アメリカの会社から1個200円くらいで売っています。

コレ、かなりのスグレモノで0℃から100℃までを0Vから4.962mV
まで12ビットで出力できるから、そのままPCにシリアル通信をさせて
ログが取れるんです。

さ、秋葉原に行ってくるか。