さて、かねてからオーナーさん、つまりドライバーさんと弊社の二人三脚で
クルマを造り上げていくものと主張してきました。
やったらやりっぱなし、後は乗れない君が悪いんだってハナシ、今でも
いっぱいありますね。
とっても興味深いハナシがありましたのでまた近いうちに報告いたします。
クルマ側はもちろん弊社が責任を負います。
とは言ってもやはりエンジン、アシ、ブレーキ、デフその他全部弊社に
お任せ下さるパターンだけとは限らないのでそこは難しいです。
なかなか言いづらいですよ。
そのデフじゃダメです、そのブレーキじゃダメですって。
弊社のお客様はさすがにアシは弊社に全面的なご信頼をお寄せ下さって
おります。
アシはわかりやすいですからね。
曲がらない、粘らないはすぐにわかります。
ピーキーな特性もすぐにわかります。
おとといも最終でリアがスパっと出て、そのままコンクリートウォールに
大クラッシュって言うかなり大きな事故を見てしまいました。
筑波の本コースは他のサーキットに比較してやはりこのテのクラッシュは
多いようです。
リアが出てもゆっくり出てくれるとコントロールしやすいのでドライバーも
安心して限界を超えられます。
リアがスパっと出るようなアシだと恐怖心はよりいっそう増大してしまうので
安定してタイムにつなげることがとても難しくなります。
5年ぶりの筑波本コースを走られてI町さんのロガーデータを見ていると
いろんなことが読み取れます。
まずはおとといのベストラップ時のロガーデータです。
5秒フラット、いわゆる寸止めってヤツです。
ブレーキングは1Gにも達していませんし最高速も170Km/h弱です。
これでも5秒フラットが出ちゃったんです。
インフィールドが速かったんですけどね。
ブレーキングGだけから判断すればむしろ初級者の領域です。
ところがです。
数々の戦績を出してきた名手I町さまです。
おとといのブレーキングG最大値だけを見るとちゃんと1.3Gを叩き出せて
いるんです。
充分上級者のレベルです。
ロガーデータを見る限りではもう4秒台どころか3秒台だって見えてきます。
5年のブランクと言ってしまえばそれかもしれませんがやはり次回の最大の
課題はひとつひとつの所作を安定して刻むことですね。
そしたら必然的に・・・、です。