日別アーカイブ: 2019年11月23日

タイヤの温度とアシの関係をもうちょっと工学的に考察してみたいネタ、その5

で、タイヤの温度とトラクションについての工学的考察です。

これからの時期、タイヤの温度は低いです。

冷間でのタイヤの温度はひと桁台です。

タイヤのグリップ力を発揮させるにはタイヤを温めなければなりません。

F1なんかでグリグリと右に左にローリングしている様子を見ますが
まさにアレがそうなんですね。

フロントはブレーキングで温められますがリアは温まりにくいです。

初中級者はステアリングに依存する傾向はやはり強いです。

直線でブレーキングを完了させてからステアリングをパキって切って
アンダーって言われてもそりゃそうですってなります。

で、やっと出口に向きかけてヨーがまだ残っているのにバカンって
アクセル踏んでトラクションがかからないって言われてもやっぱり
そりゃそうですってなっちゃいます。

弊社はエラそうにドラテクを語る意図は毛頭ありません。

せっかく楽しく練習するならダラダラ走るよりも目的意識をしっかり持って
次につなげられるならステキだなって単純に想う、ただそれだけです。

さて、リアタイヤの温度が上がることをもっと工学的に考察してみます。

フツーに定速走行で走るころがり摩擦による発熱があります。

縦Gで言えばブレーキングによる縦GとアクセルONの縦Gがあります。

そしてコーナーリングの横Gがあります。

これだけの因子がタイヤを温めます。

フロントに対してリアが温まりにくいのはリアの仕事量が本来よりも
低いことに起因するんですが本来の仕事量よりも低いってどゆこと??
ってなります。

上述のように運転技術レベルが上がってくるとステアリング依存度が減って
アクセルやブレーキングで車両をコントロールするようになります。

よく言われる上級者はステアリングの舵角が少ないってヤツです。

そっちの方がクルマが安定するからです。

タイヤの温度上昇で次の課題ってのが見えてくるんですね。

キチンとした工学的なリクツでお得意様たちにご案内させて頂いております。

なんも考えないでただたのし~でもイイとは思うんですがせっかくなので
何かしらの問題意識を持って練習すれば2年後3年後にはかなりの差が
生じることになると弊社は考えております。