久々のちゃんとした開発ネタです。
弊社のような後発組は、やはり他社さんとはちょっと違ったことをしないと、
今さら~~
って、なってしまいますし、そもそも
今頃出す意味あんの?
に、なりがちですから、
まずは、妥協することなく最大級のピロを惜しげもなく投入です。
純正のゴムブッシュを抜き去ると、ここの内径はφ46です。
ピロのアウターレースをSUS304で製作することで、肉を3mmでも
充分の強度を確保できることを確認して、φ40のピロを投入です。
弊社が選択したのは、ドイツ製です。
モータースポーツ用として開発されたピロなので、品番の最後に
MSってのが付いています。
ドイツ製なので、とても精度が高いです。
その精度を生かすために、弊社製のインナーレースもアウターレースも
5/100mmの精度で作りました。
0.1mm単位で作ったときには、動きの悪さが感じられました。
加工屋さんが文句言いまくりです。
そんな徹底した精度に立ちはだかる最大の障害が、純正のバラツキです。
上記に内径がφ46って書きましたが、実は3通りほどを確認しています。
φ45.90 φ45.95 φ46.00 です。
当然3種類作ります。
純正のアームからゴムブッシュを抜き取ってからボアゲージで計測します。
最適な寸法公差を選定しないと、動きがシブくなっちゃうんです。
乗ればすぐにわかります。
4年くらい前に、ダメなピロアームをアップしたことがあります。
今は書けません。
せっかくのドイツ製のモータースポーツ用高精度ピロです。
その恩恵を最大限に享受するために、イロイロとアタマを使ってひねり出して
ネタを仕込んでいます。
弊社が設計したアウターレースに2本の線があります。
これがとてもとても意味のある線です。
5/100mmの精度を生かすために、純正のバラツキをどう封じ込めるか?
こだわりのピロブッシュです。