久々に語るZ34V36ピロロワーアームネタ、その6

人生初岡山です。

もう今日帰るので帰るときに写真撮っときます。

以前のネタとカブってしまうところはありますがピロってデフォルメして
表現するとこんなんです

spherical1

で、ピロって純正アームに直接打ち込むワケではありません。

中間部品が必要です。

アウターレースって言います。

こんなカンジでまずはピロをアウターレースに打ち込みます。

outerlace

図に書くとこんなカンジで純正アームからブッシュを抜いた穴に
ピロとアウターレースを油圧プレスで圧入します。

spherical2

ピロ自体の品質や精度もとても大事ですがアウターレースの精度一つで
せっかくの最高級ドイツ製のピロも台無しにしてしまうこともあります。

工作機械にはズブのシロートだった弊社が研究、テストと経験を積んで
そりゃあ失敗も何回も経験しましてピロアームの最適な寸法公差って
ヤツを会得することができました。

ピロの外径をマイクロメーターで正確に計測、純正のゴムブッシュを
抜いた穴を正確にボアゲージで計測する、その後にアウターレースを
選定するという弊社ならではのこだわりを確立しています。

それをやらないと、ピロのここにかかる負担がとても大きくなって
ピロの寿命がず~~~っと短くなるんです。

spherical3

何回か書きましたがこの問題もかなり経験してきましたから。

久々に語るZ34V36ピロロワーアームネタ、その5

フロントのアームのゴム部について改めて解説してみます。

弊社ピロアッパーアームを作ったときに保安基準適合の書類も作りました。

つまり車検対応ってヤツです。

その時にアームやブッシュにかかるイロイロな力をキチンと把握できました。

外注に出さないで自分でやった強みです。

まずこの図からです。

Larm1

上?下?から見た図です。

コーナーリング中に横Gがかかります。

Larm2

アームはこの3点で支持されています。

Larm3

で、最も力がかかる部分がココです。

Larm4

力がかかると言うことは負担が大きいと言うことです。

純正は直径が46mmもある大型ゴムブッシュでオマケに空隙(すき間)が
設けてあるという念の入れようです。

stockbush

その理念はたった一つ、乗り心地です。

それだけです。

だからコイツのせいでZ34V36のスポーツドライビングにキモチイイ
ハンドリンク特性ってのを損なっちゃっているんです。

だから弊社は対策をしたんですがコレがまたタイヘンなんです。

久々に語るZ34V36ピロロワーアームネタ、その4

H田様の車両、フロントロワーアームのココから例によって汁が漏れていました。

flowerarm

コイツは新品ですがココの損傷もひどく中のグリースが漏れていました。

flowerarm2

ちゃんと写真撮っとくんだった。

フツーは10万キロ以下でこんなんならない珍しいケースではありました。

ただ、10万キロオーバーのお客様が増えていく中でキチンとした情報発信
つまり弊社のメダマである律速段階と費用対効果に努めていかなければ
ならないと感じています。

ロワーアームのゴムがズタズタで弊社製ではなくてもいくら優れたアシを
入れたところでどれだけの効果が見込めるのだろう? と言うギモンは
必ず付きまとってきます。

こんな時には基本に立ち返って

トータルバランスです

お客様のご期待は無限ですが予算は限られています。

10万の予算だったらナニをするべきか?

コレを解決するにはいくらかかるのか?

は、最低限の必要条件です。

ここから先に充分条件を一つ一つ丁寧に検証していきます。

久々に語るZ34V36ピロロワーアームネタ、その3

本日お納めさせて頂いたH田様からご報告を頂戴しました。

**************** 前略 ****************

ちょっと走っただけでとても体感できて運転するのがとても楽しくなって
今サービスエリアから報告を書いています。まさに激変パックです。
サキコンさんの費用対効果という意味に感動しています。次はアシですね。

**************** 後略 ****************

走行が7万キロほどで弊社のアシをご検討とのことでしたがここは敢えての
アシの前にやるべきことがあります と、律速段階を発動させて頂きました。

フツー、サスペンションを入れたいんですけどってショップを訪れて
イヤ、ヤめましょうなんての世界中で弊社くらいのモンだと思います。

もちろんサスペンションキットをご装着下さればそれ相応の効果は期待できます。

ところがです。

H田様の車両をお預かりさせて頂いたときに7万キロの割にはゴム系の劣化が
ひどく感じられました。

そうなるとせっかくの自信作の弊社製サスペンションキットもその効果を
発揮できる前にヘタったゴムが悪さをしてしまうんですね。

お客様にも大事なご予算はあります。

で、ご予算と律速段階を充分に協議した結果

EGマウント

フロントロワーピロアーム

フロントスタビライザーテフロンver

リアダイアグブレースバー

これらの効果がデカいセットにしました。

我々売る側としては高い製品を売った方がもちろん売り上げに繋がります。

そこを敢えて安くて効果が大きいモノを勧めるには大きなリスクが伴います。

お客様は他ショップさんに行って弊社製とは違うアシを入れるかもしれません。

それもお客様の選択です。

一発目にお客様のご期待の上を行けば次は自ずと見えてきます。

安くて効果がデカいなんてサイコーじゃないですか !!

クルマをシャキっとさせることで次に弊社のサスペンションキットを入れたとき
より大きな効果を期待できるってワケです。

で、早速、弊社サスペンションキットもご予約を頂戴しました。

お客様も弊社もハッピーです。

久々に語るZ34V36ピロロワーアームネタ、その2

弊社お得意様のB様からこんな画像が届きました。

diffmount

Z乗りにはおなじみのデフ汁ブシャ~~~ってヤツです。

クラッチトラブル同様に日産がやらかしてしまっいるにもかかわらず
な~~~んも対策されない2大巨頭の一つです。

こうなるとデフ廻りがガコガコ言って乗ってられる状態じゃなくなります。

交換するしかありません。

ところがです。

皆様ご存じの通り、日産はデフマウントブッシュリアピースを部品として
売ってくれないんです。

純正にこだわるならリアメンバーまるごとアッセンブリー交換ってなります。

リアアームも全部バラさなきゃならないのでコストがとてもかかりますし、
所詮は純正なので費用対効果は最悪の部類です。

で、我々のようなアフターパーツメーカーの出番です。

数社から出ていますね。

弊社製プログレッシブレート強化ゴムデフマウントのネタはまたの機会に
ウザいくらいに語ります。

っつ~のはデフマウントをまだまだお待ちのお得意様の車両に全部キチンと
付け終わってからでないと一般販売はできません。

今回はフロントロワーアームのおハナシです。

コッチも同じリクツで漏れてきます。

ま、しょうがないです。

距離を走っているクルマだと対策が必要になってきます。

じゃどうするか?ってハナシですね。

いくつかのケーススタディでご案内させて頂こうと考えております。

久々に語るZ34V36ピロロワーアームネタ、その1

お待たせしてしまっている弊社製ピロロワーアームを順次取り付けています。

何回か書いていますが量産ができないんです。

と言うのは、純正のデカくてぶにゃぶにゃのゴムブッシュを抜いてみると
こんなんなんですが所詮は純正って言えばそれまでなんですが右と左で
最大で0.2mmくらい内径が違うんですね。

flowerarm1

弊社の今までの経験上、純正の内径は45.85~46.05mmです。

で、それに合わせたピロケースを3種類作っています。

そんなことやってんの弊社だけです

多分。

理由は以前にも詳細をココで書きましたが探すのイチイチメンド臭いので
放置状態の製品紹介欄にも書いておきます。

いつだよ (`0´)凸

そもそもコイツは効果が大きいです。

コーナーリング時やブレーキング時で大きくたわんでしまう純正ゴムブッシュを
シャキっとピロ化することでコーナーだけでなく直進安定性も上がるんです。

これまた何回か登場していますが弊社が採用しているのはドイツ製のピロで
汎用ではなくキチンとモータースポーツと謳っています。

耐久性が違うのでいつものハナシですがトータルすると安くアガります。

しかもクラス最大級の外径40mmです。

flowerarm2

もっと書くと純正ダストカバーがキチンと2つ両側についています。

flowerarm3

コレまた弊社製だけです。

多分・・・・。

違ったら教えて下さい、訂正しますから。

スーパーオートバックス千葉長沼さんのイベントって16回目なんですね、ネタ

こんなご時世だからドラレコを買ったんですね。

2ヶ月で壊れた。

3万もしたのに。

作業灯ってのが職業柄とても必要です。

今年3つ買った内アメリカ製と台湾製は元気に明るく点してくれます。

日本製??なのか、ともかく日本で買ったヤツが半年も保たないで壊れた。

だいじょぶか日本製???

っつ~かもうダメだと思っています。

もちろん全ての日本製がダメだって言ってるワケじゃありませんよ。

優れた製品だっていっぱいあるはずです。

ただ確実に激減していることを痛感します。

こんな時代です。

お客様にとってドコ製なんてのはど~~でもイイと感じています。

モノが良けりゃ何でもイイ。

特に弊社のお得意様はその傾向が強いと感じます。

そのご期待を裏切らないようにもっとナニができるか?を常に模索しています。

もうこんな時期なんですね。

naganuma

24回払い無金利

デカいですね。

弊社の製品は高額なモノが多いです。

安いモノもありますケド・・・・。

2回も3回も買い換えて・・・ってのがイチバン無駄です。

ま、取りあえずイロイロ聞いて下さい。

弊社の言うことがアテにならねぇって人は弊社に代わって多くのお得意様が
代弁して下さいます。

チューニング先進国アメリカで触発されたことを一つ一つ具現化していきますネタ

ロードスターなんてやってるバヤイ?

ってお叱りは何件か頂戴してあります。

ですよね〜〜。

ちゃんと情報発信しないからこうなっちゃうんです。

代車だけだったらナニもターボなんか付ける必要もありません。

ホントに全てはZ34V36へのフィードバックです。

ココから先はもう世界中のドコでもやっていない前人未到の領域に
足を踏み入れている状況なので、自分でハマらないと優れた物は
決してできないと昔から感じています。

アメリカでスゲ〜〜技術者に会いました。

まだ親交が深いワケでは無いのでそんなに詳しいことは差し控えますが
Z33HRなんですが純正のECUなんか取っ払っちゃっています

ご自身のおクルマでコツコツコツコツ仕上げてきたんだそうです。

純正ECU取っ払う?

どれほどスゴいことかは伝わらないと思います。

純正ECUを取っ払うことにどれだけの意味があるのかって言うことも
ほとんど理解されないと思います。

お客様にとっては、完成した390RSProに乗って、高かったケ
想像以上にスゲぇなこりゃってなるのかこんなのやんなきゃ良かっ
ってなるのかはもちろん弊社にかかっています。

そのためにはどうしても限界があると言うかチューニングには不向きの
純正ECUに固執するのはこの先にあるある未知の世界に障害となります。

で、ターボ化の意味です。

弊社ではZ34V36に過給機を付けることはしません。

ロードスターをターボ化するのはとりあえず手っ取りバヤくパワー
欲しいのとブッ壊れてもショックが少ないからです。

ロードスターをNAでやるのはとてもとてもタイヘンです。

おカネもかかるし時間もかかります。

今の弊社の最新のテクノロジーでやったところで良いトコ230〜250馬力
くらいです。

ピストン、コンロッドはすぐにできますがクランクシャフトは時間
とてもかかりますしカムシャフトを含めてヘッド廻りもタイヘンです。

チームサーキットコンセプトのメンバーもこのロードスターで練習します。

コーナーをアクセルで曲がることをこのロードスターで経験してもらいます。

そのためにロードスターは300馬力くらいはあった方がイイです

弊社が技術的に新しい事にチャレンジできることと弊社お得意様が
運転技術を向上して

富士のコカコーラから100Rに向けてアクセル踏み抜く選手権てのを
やりたいですね。

最初の何回かはもちろん飛び出たりスピンだってしまくります。

でもそのうちカラダで憶えます。

こうすると曲がるんだ

コレをやっちゃうとスピンするんだ

こうやるとコントロールできるんだ

それを何回か経験してもらえば確実にどのサーキットでも秒単位で縮まります。

ん?待てよ・・・。

テクノロジーのハナシなのか運転技術向上のハナシなのか???

一旦、整理します。

どれだけイイのかもちろん検証してみないと、っつ~ハナシです、ネタ

どんな効能があるのかノーガキを読んでみました。

ati1

一つはクランクシャフトの後側と前側の重量バランスが悪いことがあるそうです。

後ろにはフライホイールやクラッチやトルクコンバータって重量物があるのに
前側はこのプーリーだけって重量バランスの悪さを指摘しています。

もう一つはピストン、コンロッドと言う1気筒で1Kgほどの物体が
高速で上下運動しているのがクランクシャフトピンに強大な力を与えて
有害な振動を発生させる要因になるとのことで、それをATIの製品で
振動吸収させようってリクツらしいです。

弊社にとってはリクツは大事なんですがお客様にとってはコレを付けることで
どのようなメリットがあるのか? が大事だと思います。

少なくとも純正EGでは必要無いと弊社では考えています。

どのステージから有効か? またどのステージから必須になるのかを
弊社が責任ある立場で検証していきたいと思います。

いつもココで書いている律速段階と費用対効果です。

お、こりゃイイ!!!ってなるのか、ビミョ~~~~ってなるのかは
やってみなけりゃわかりません。

ま、期待がもてる製品だとは弊社がお付き合いしているレースエンジンの
コンストラクターは言っていました。

イイ物を積極的に世界から、ネタ

コレ、アメリカのATI社SUPER DAMPERって製品です。

damperpulley

390RS Pro が来月完成予定です。

やっとです。

自社の車両って直接的には全く利益を生まないどころかカネ喰い虫なので
どうしても開発が後手後手に回ってしまいますがやっとメドが立ちました。

試作のVVELインテークカムシャフトがウマく行くとキチンとパワーが
付いてくる8,000rpmオーバーが実現できます。

だらだら回る8,000rpmではありません。

そうなるとおのずと20馬力くらい上乗せできます。

ところがです。

そんなにカンタンだったらもう世界のどっかで完成されています。

世界中で誰もやっていないことをやっているんです。

そりゃタイヘンですよ。

タイヘンな原因の一つに高回転でのバランスがあります。

特にV6って構造的に高回転バランスを正確に取ることがとても難しいです。

ここで弊社が経験した回転バランスに関する2つの現象についてまとめてみます。

弊社でイチからプロデュースした390RSNEOで最初にEGスタートした時
振動があまりにも無くなっていることに感動を覚えたってハナシをココで
ご紹介したことがあります。

もう一つは逆の負のネタです。

全てのクラッチを試したわけではありませんが今まで弊社が経験させて頂いた
お客様の社外クラッチ、回転バランスと言う点で純正よりも優れている物が
ありませんでした。

ナニがダメかと言いますと回転フィールがガッサガサになるんです。

やはり純正というのはそれなりにバランスが取られていてフライホイールや
クラッチをポンと軽量化しただけだと純正で取られているV6のバランスが
崩れてしまうようです。

そんなことネェよって主張している人を見かけることがあります。

こっからは自己責任です。

この件に関してあんまり書いても軋轢を生むだけなのでこの辺にしときますが、
弊社で純正クラッチに戻したお客様は5名以上いらっしゃいます。

難しいですよ。

30万近く、いやそれ以上投資して社外クラッチに交換してコミコミで
25万かけて純正に戻すんです。

社外のクラッチの方が良かったらそれこそ弊社はタイヘンなことになります。

こんな時代です。

情報発信はカンタンです。

でもテキトーなことやあとでバレちゃうウソなんか一度でも発信してしまったら
アイツの言ってることアテになんね~よってなります。

もう信頼回復はムリです。

そこまで考えて書いてるのかな???

でSUPER DAMPERのハナシです。

純正の鋳物でできているクランクプーリーは高回転のことなんか考えていません。

高回転を苦手とする純正のVQ37を8,000rpmオーバーまでキチンと
パワーが付いてくるEGに仕上げるには必要な部品らしいです。