日別アーカイブ: 2021年1月20日

11年目で新しい開発魂を発動してみたいネタ、その17

アシのおハナシです。

300台以上のZ34V36を経験してくるといろんなことに気が付きます。

ストリートだと乗り心地だったり真っ直ぐ走る走らないだったりイロイロで
Z34V36に限らずに30年以上ホントに様々なアシを経験してきて
純正も含めてとても印象が強かったアシがたった3つだけありました。

1つはCayennGTSです。

2.5tの巨体を実によく振り回すことができるアシに感動したってハナシを
数年前にココで書きました。

X5やGLには無い特性です。

言葉ではとても伝わりにくいとは思いますが、実によく振り回すことが
できると言うことよりも実に緻密に調律された特性に感動したモンです。

あれだけ振り回せるような特性にするとやはりゴツゴツ感はどうしても
否めないだろうと言う強い固定観念はありました。

GT3やFerrariChallengeなんて最たるモンでした。

そもそも街乗りがターゲットではない車両ですので引き合いに出すのも?
ってカンジは否定できないですね。

もう1台は何回も登場しているRenaultMeganeRSです。

で、3つ目は20年くらい前にFDで経験したアシです。

今はもう手に入りません。

入らないことは無いですけどタイヘンです。

ともかくその上質な乗り味には他には無い唯一無二の特性だと感じました。

フィーリングだとか上質な乗り味だとか何のハナシ? ┐( ̄ヘ ̄)┌
ってなりますわな。

ところがコレがとても大事だと弊社は考えてきました。

そのブレ無い一貫した考え方が一つ一つ証明された瞬間でもありました。

今回、弊社史上で最大の仕様変更をアシに盛り込みました

上述のCayennGTSやRenaultMeganeRSのアシに
通じる特性を目指したんです。

GT3やFerrariChallengeでは無いんです。

99%の人がGT3やFerrariChallengeの方が
スゴいんちゃう? ってなると想います。

もちろん否定はしませんよ。

でも違うアプローチがあってもイイんじゃないか? って弊社では考えて
一貫して乗りやすいアシ、コントロールしやすいアシを目指してきました。

一言では表現できないしなやかな特性こそが良質なトラクションを生むと
ココ数年で研究、勉強、調査を続けてきました。

30分キッチリとサル走りを終えてPさんの第一声が、

イイですね~、これならカマボコにバンバン乗って踏んでイケます

実はこの感想が全てを物語っているんですね。