イギリスがEU離脱を決定。
実際には早くて2年後らしいですけど。
銀行、金融、証券のプロフェッショナルなお客様も多数いらっしゃいます。
リーマンショックの再来
と言う評論家も多いです。
そうは思いません。
全然性質が違うと思います。
リーマンショックの主たる原因は、サブプライムローンでした。
段階的ですが、確か、36.5%の金利でマイホームを買ったんです。
しかも大量に。
破綻するに決まってんでしょ
貸し付けた方も、破綻することは充分に承知の上でした。
そりゃそうだ。
こっから先は良くわからんのですが、破綻したときの保険や債権を
グチャグチャにまとめて、リスク分散という体のイイ形式を作って
当のリーマンブラザーズやゴールドマンサックスやメリルリンチ、
アメリカの一流どころが何が何だかわからなくなったらしい。
策に溺れた、ってヤツだと思います。
アベノミクスで恩恵を享受した人が一部なように、今回の離脱モンダイで
とばっちりを食っちゃう人も、一部で短期的なような気がします。
イギリスがEUを離脱したからって、ダイソンの掃除機を買うのを
ヤメようって事はほとんど無いと思います。
VWが燃費偽装問題で、販売台数が落ち込んだのもわずか数ヶ月です。
もともと、アメリカが自国の自動車産業を保護するために、
輸入車に大してメチャクチャな試練を与えているから
魔が差したようにやってしまったことで、三菱の問題とは
根本的に違うから、すっかり販売実績は元に戻りました。
イギリスって、元は羊毛と鉄鋼くらいしか産業が無いんです。
以前は堅調だった造船業や航空機産業も、すっかり競争力を失っています。
クルマだって、もはやジャガーもベントレーも中国資本です。
観光産業なんてフランスやイタリアには全く歯が立ちません。
その程度のGDPなのに、なぜか物価はとても高いです。
経験上、イチバン物価が高かったのがモスクワでした。
15年くらい前のハナシですが、タクシーの初乗りが1,500円位でした。
次に高いのがロンドンです。
大卒の初任給が50万近くですから、現地のイギリス人にとっては、
1,500円のタクシー代、痛くもかゆくも無いハナシなんでしょうね。
1日で世界中の時価総額が330兆円フッ飛んだとか、世界恐慌の再来とか
どうもマスコミの煽動に大きな違和感を感じます。
森○卓○みたいな薄っぺらい経済評論家が、鬼の首を取ったみたいに
ドヤ顔で、今後は円高と株安が続くなんて小学生でも言えるようなことを
テレビで言っています。
今回の騒動でイチバン得をしたのは?
それは、またもや中国だと思います。
ギリシャのデフォルト騒ぎの時も同じでした。
最近ギリシャに行っていませんが、ギリシャで人民元が使えるんですよ。
EUが分断して、イギリスが2分して、ヒタヒタと隙間に忍び込んで
オイシイところを持っていく、それが中国です。
EU首脳やキャメロン首相や安倍総理までも自体を甘く見ていた間に
習近平 国家主席がヨーロッパを歴訪して、せっせと活動していたこと
日本では全く報道されません。
アフリカのインフラって、今やほとんどが中国製です。
最大の失敗は、キャメロン首相が国民投票を選択したことだと思います。
議会制民主主義を放棄したことになります。
ちゃんとわかっている人3人が○を選択しても、なんもわからない7人が
煽動されて感情でXを選択すると、Xになっちゃう、それが国民投票です。
先行き不安感で世界同時株安になっただけのハナシで、元に戻るのには
そんなに時間がかからないとは思いますが、これが連鎖してヨーロッパの
そこいら中に飛び火すると、もっとずっと厄介です。
気が付いたときには、いろんな所に中国の包囲網が張り巡らされます。
イギリスがEU離脱、そんな単純なハナシだけでは無いと思います。