で、昨日の続きです。
器管長ってナニ?
ですよね~~~。
トロンボーンって楽器がありますよね。
唇で音を発生させて、ぐるぐる曲がりくねったパイプの中を通ることで、
音量を増幅し、器管長を自由に変えることによって周波数が変わります。
パイプの長さによって、固有振動数が決まるんです。
固有振動数は、つまり音階です。
それでメロディーを作り出すという素晴らしい発想ですね。
エキマニも同じです。
各気筒から爆発排気が勢い良く出てきます。
その排気のカタマリは、純正のエキマニだと排気干渉しまくります。
本来なら、キレイに出て行かなければならないはずなのに、フン詰まります。
で、フケ上がりが悪いし、パワーも出なくなっちゃうんです。
じゃあ、どうすりゃイイの?
以前に、BMWのE92 M3のエキマニに関する論文を読みました。
弊社がやっていることは、所詮そのテクノロジーのパクリです。
器管長を長く取ることのアドバンテージ、予想以上でした。
390RSで、たくさん経験させて頂きました。
弊社のエキマニ、弊社のマフラーの組み合わせが一番パワーが出ました。
エキマニが他社さん製で、10馬力落ちました。
マフラーが他社さん製で、さらに10馬力落ちました。
全てのエキマニをテストしたわけではありませんが、390RSで
そのようなデータが、だいぶ蓄積されました。
420RSRだと、もっと影響がデカいと思います。
限られたスペースの中で、器管長をできるだけ長く取ることは、
パワーやフケ上がりを追求すると、避けて通れません。
で、弊社エキマニはフランジまですぐそばで集合させています。
性能や品質のためには一切の妥協はできないんですが、実はバンデージ巻きが
ちょっとだけメンドーなんです。
巻くこと自体は大差ないんですが、集合部を長く取っちゃったので、
テーパー状になっちゃった部分が、ほつれやすくなってくるんです。
で、以前もご紹介させて頂きましたが、3倍の幅を持つバンテージで
テーパー部を巻くことで、ほつれを防ぐことができるんです。
こんなことやってるの、多分、弊社だけです。
愛情を持って、丁寧に丁寧に巻いています
性能だけでなく、耐久性を追求することも弊社の大事な命題です。