日別アーカイブ: 2018年6月24日

タイヤとの対話ネタ、その1

動画アップのご要望が多かったんですが、これじゃ何だかわかんないです。

車載ってフツーはもっと後部に取り付けて、ステアリングやギア操作が
わかるようにするのがセオリーっぽいですが、弊社が車載を撮る目的は
自分のためでは無くチームサーキットコンセプトのお得意様のためです。

ご自身の走りを客観視する機会ってほとんどありません。

車載よりはむしろ車外から撮った方がわかりやすいです。

どんなラインを取っているのか

どこでブレーキを踏んでどこでリリースしているのか

脱出でドコを向いているのか

ドコからアクセルを入れているのか

自分の車載でその判断が付くのはかなりの経験者です。

だからお得意様の後ろから撮ってご自身で判断してもらえばとても有効です。

前置きが長くなりましたが、タイヤとの対話 のおハナシです。

韻を踏んじゃっています。

いつもここで書いてきていますが車高を落としてハイエストグリップタイヤで
ナニも起きないようなクルマ作りにしてひたすらタイムを追求し続ける、
そんなことを弊社はヤめました。

タイムが出ない言い訳してるよ、ってまた叩かれそうですケドね。

主眼は運転技術の向上です。

まずはアシとブレーキと冷却系をキチンと仕上げてあとはひたすら実践です。

ブレーキと冷却系をキチンとやらないと、30分走れません。

同じようにサーキットに行ってても、30分サル走りをしている人に
技術向上と言う観点からどんどん置いていかれています。

耳タコで申し訳ありませんが、同じくらい重要なのがアシです。

以前はせっかく付けちゃったモノは活用しましょうって言っていましたが、
最近はヤめました。

ダメな道具って言ったら言い過ぎですが、扱いづらい道具でいくら練習しても
上達のスピードはかなり遅くなっちゃう事をココ2,3年で経験しました。

曲がらないアシ

ドカンとブレーキを踏んでも真っ直ぐ止まらないアシ

踏むとクルって回るアシ

お客様のおかげでいろんなアシを経験させていただきました。

上手くならないどころかクルマが無くなっちゃう危険性もはらんでいます。

扱いやすいアシをお客様にご提示することが弊社の役目です。

その弊社が提示させて頂いたアシをトコトン有効活用してもらいたいので
時間が許す限り定期的に練習会を催しております。

練習会ってのは弊社のお得意様が表現し始まったことです。

元は弊社のアシをお選び下さったお客様のソフト面としてのサポートでした。

弊社のアシってだけに限ったハナシでは無く、どんなに優れたアシを入れても
その性能を充分にいかんなく享受できるかどうかは少しハナシが違います。

少しですよ。

全く違う話だったら、あんだよ (#`Д´)凸  ってなりますから。

運転がうまいことって? っていつも考えます。

富士に限らずに日本全国小さめのサーキットだと、他人が走っているところも
全体を見渡せることが多いです。

富士の本コースじゃ絶対ムリです。

筑波もムリです。

速い人はソコソコいても、うまいな~~って人はほとんどいません。

特にある程度のタイムが出ちゃうとそこで満足しちゃって、言葉が悪いですが
いつまでたってもヘタのまま、しかもそれに本人は気がつかない。

タイムが全てのこの世界ですから決して否定はしません。

ただ弊社はそう言うアプローチを採らないと言う立場を一貫して崩しません。

で、肝心な次のステップにとてもとても大事だと弊社が考えていることが

タイヤとの対話

だと思っています。

それは違うと思うよ って人もいるでしょう。

タイヤが今のその瞬間にどのような状態にあるのか

そんな事を考えながら走ることが上達の要件です。

突っ込み過ぎや雑なステアリング操作でフロントタイヤは悲鳴を上げます。

ムリムリムリムリムリムリムリ

雑なアクセル操作やデキの悪いアシやデフでリアタイヤが悲鳴をあげます。

もうアカン

そのタイヤが発するメッセージにその瞬間その瞬間にご自身のドライビングで
細かく応えてあげなければタイヤはコッチの言う事を聞いてくれません。